8.私の通っていた小学校の水飲み場にまつわる話
【作品情報】
タイトル:私の通っていた小学校の水飲み場にまつわる話
作者 :藤田大腸
文字数 :3,814文字(短編)
Nコード :N1752KW
【あらすじ】
あれは小学生の頃の話だ。
小学校の体育館の横に水飲み場があったのだが、蛇口がついている箇所にひょうたんのマークが刻印されており、このマークが刻印されている蛇口であれば飲水利用が可能である、というのが当時のこの学校に通う生徒達の間での共通認識であった。
さて、この体育館横にある水飲み場の蛇口には一つ問題があった。
実は一つだけひょうたんマークではなく数字の"2"と刻印されているものがあり、それが噂を呼び皆気味悪がってその蛇口からは水を飲もうとはしなかったのである。
しかしある時転校生のA君がその”2”の蛇口から水を飲んでしまい……。
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実話怪談風
★★★★
オーソドックスな怖さ
★★★
懐かしい感じ
★★
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「学校の怪談」とか「学校の七不思議」、これらは学校ホラーものでは定番で有名な内容である。
例えばトイレの花子さんであるとか、例えば音楽室で勝手にピアノが鳴り響くとか、例えば理科室の人体模型や骨格標本が動き出すとか……、そういう話に聞き馴染みがある人も多いのではないだろうかと思う。
しかし一方でどれほどの学校でこのような噂が存在し、実際語り継がれ信じられ続けていたのか。それは定かではない。
というのも、自分の通う小学校ではその手の話は一切なかったし、中学にあがってからもそんな面白い話一つも存在しなかったのである。
辛うじて高校でそれらしき話が薄っすらあった程度なのだが、それも語り継がれ信じられているようなものではなく一瞬にして立ち消えになってしまった。
(ちなみにコックリさんの類も自分は一度もやった事がないし、周りでもやっているような人を見かけたことはなかった)
とはいえ、こういう「学校の怪談」めいたもの自体は何かしらのエンタメで受容していたので、全く知らないというわけでもなく、ある種の浪漫や憧憬、そしてファンタジーである、というのが自分と学校怪談との距離感である。
皆さんが通う学校ではどうだっただろうか?
さて今回の話は、学校であった怖い話……というやつである。怖いといってもお化けがワーっと出てくるようなものではなく、水飲み場に奇妙な蛇口があるというだけなのだが、ここに「この蛇口から水を飲んではいけない」という禁が子供達の間から自然発生しているのである。
なんだかこういう部分が実話怪談っぽくていいなと思ったポイントである。
また、ひょうたん印は数字にすると"8"に見えなくもなく、"2"の刻印も見ようによっては8を削ると2に見えなくもなく、無理やり全くの別物に置き換わっているわけでもなさそうなのが、何となく本当にありそうという感じがして良かった。
学校のあり方が変わっていく昨今、きっと今まであった「学校怪談」の類も変質するか消失するかしてしまうのではないかと思われる。なんなら、もうしているのかもしれない。
なので、たまにはこういう話を読んで懐かしんでみるのもいいのかもしれない。
是非気になったら、一度読んでみて欲しい!
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私の通っていた小学校の水飲み場にまつわる話のURL
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Nコード
N1752KW




