11.工場の事故報告書が、ホラーすぎる件
【作品情報】
タイトル:工場の事故報告書が、ホラーすぎる件
作者 :U-Shi-AKi
文字数 :3,918文字(短編)
Nコード :N1714KZ
【あらすじ】
四月一日付けで深和工業の安全管理責任者に着任した主人公、佐藤健一。
前任者はろくな引継ぎもせずに突然退職したため、彼は直近の事故報告書から確認していく。
しかしこの報告書、なんだかどんどん様子がおかしくなっていくようで……。
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ゲームっぽさ
★★★★
名状しがたい冒涜的な雰囲気
★★★
ゲーム的臨場感
★★★
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皆さんはホラーゲームなんてやったりするだろうか?
自分はホラーゲームをプレイするのは没入感が強すぎてダメなのだが、他人がプレイする分にはある程度客観的に、そして冷静に見れるので好きだったりする。
没入感が強すぎるというのは、操作キャラクターと操作している自分が同期してしまうとでも言えばいいのだろうか。
キャラクターが陥る状態やダメージなんかが強く想像できてしまうため、どうにも苦手なのである。
さてホラーゲームといえば、「バイオハザード」「サイレントヒル」「SIREN」「零シリーズ」等々有名・無名作品問わず色々とあると思うのだが、一つ共通する部分を挙げるとするなら次の行き先やヒントを示したり、設定を補完するための文章(メモ・日記・手紙・報告書)が出てくるところである。
プレイヤーは自分が置かれた状況を少しでも打開するべく行動しているわけだが、その過程ではRPG主人公よろしく他人の私物を物色するのである。
机の上や引き出し、ロッカーや本棚、挙句ゴミ箱なんかも漁って……そしてそういう行動の中でチラホラ出てくるのが先にあげた【文章】なのである。
この他人の残した文章のおかげで、プレイヤーは状況を打開するヒントを得たり人物の背景や、何が起こっているのかを推察する材料を得たりするのだが……、ホラーゲームの危機的な状況の中でそんな悠長に文章なんて読んでる暇あるか!というツッコミは野暮なのでしないお約束である。
プレイヤーは目聡く自分に必要な文章を見つける能力があるし、速読の達人なので読んでいる間は時が止まるのだから。
さて、この作品「工場の事故報告書が、ホラーすぎる件」は、そんなゲームに登場する報告書のような文章を思わせる、そういう話である。
主人公の佐藤健一は前任者・山田太郎が残した事故報告書を読んでいき、そこに一つ一つコメントをしていくのだが、何だかそれがとてもホラーゲームっぽいのである。
ただ報告書を見ていくだけではプレイヤーも読者もさらっと流してしまうところを、主人公がひっかかるポイントを伝える事でそこに着目させて理解しやすくしている……という感じだ。
そういうゲーム的臨場感を感じる作品なのである。
ページをめくる時ですら、ページをめくるサウンドエフェクトが聞こえてくるようですらある。
なのでこういうホラーゲームに親しみがある人はより楽しめる作品なんじゃないかと思う。
是非気になったら、一度読んでみて欲しい。
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工場の事故報告書が、ホラーすぎる件のURL
https://ncode.syosetu.com/n1714kz/
Nコード
N1714KZ




