ダラダラっと第十七回!
「盗賊の言う事を信じる奴なんていると思うか?ただの戯言だと一蹴されちまうのが目に見えてるだろう?」
「あ…そうですよね。私たちは最初から怪しいと思っているからこそ信じられますけど、普通は盗賊の言う事何て信じませんよね…」
「そう言う事だな。・・・だが、色々考えてくれてるのは嬉しいな。こっちは、救って貰った上に迷惑までかけていると言うのに…」
「救ったと言うのは大げさじゃないんですか?まあ、本当に何もしてないない私が言う事じゃないですけど…警備隊が組織されてこれからだったんですよね?」
「本当にドルドーニュの奴と盗賊団が繋がっていたのなら…警備隊の動きは筒抜けだろう。アジトの位置は突き止められず、いたちごっこが続いたに違いない。だからこそ、盗賊たちを捕まえられただけでも行幸と言えるかもしれないんだ。だが、ドルドーニュの奴は盗賊団検挙の知らせを受けても顔色一つ変えなかった…もしかしたら、見当違いだったかもしれないな」
「・・・もしかしたら、セフィラさんなら何か聞いたかもしれません」
「セフィラ?誰の事だ?」
「盗賊たちに捕まっていた人の一人です。彼女は、自分では否定するかもしれませんが結構したたかそうでしたので…もしかしたら、盗賊たちから何かを聞いていたかもしれません」
「なるほど…あり得るな。人質の言う事なら…と言いたい所だがどうだろうな?何せ、相手は悪知恵の働く奴だからな…盗賊に適当な事を吹き込まれたと言うだろうな。結局、盗賊が情報源では何とでも言い逃れしてしまうだろう。ドルドーニュは、それを見越しているから余裕なのかもしれないな…」
「なるほど…現状お手上げって事ですね…」
「そう言う事だな…」
「くそっ!そんな悪い奴がのさばり続けるなんてあって良いのかよ!!」
「・・・俺も納得してるわけじゃない。どこかで折り合いを付けられるようになっちまうんだ…残念ながらな。だが、ハルトだったな?お前はまだ若い、若いうちは納得がいくまでぶつかってみるのもありなんだろう。・・・ただ、仲間を巻き込むことがあるから後悔のないようにな?」
「分かってる…納得出来ないけど、我慢するさ…」
そう言って、僕の方を晴人はちらりと見た。うん、僕の存在がある程度ストッパーになってるみたいだね?それが、良いのか悪いのか分からないけど…。それよりも…
「それだけ性格も底意地も悪いなら、このまま私が町を去るようなことになれば、彼は周りに八つ当たりするんじゃないですか?」
「その可能性はあるが…さすがに、君に犠牲になってくれなど言えないだろ。元はと言えば、こちらの落ち度みたいなものなんだからな…」
「おい、トワ…お前まさか…?」
「はい…私をおとりにドルドーニュさんを懲らしめてみようかと思います」
「危険だ!一歩間違えれば君たちはただでは済まないぞ!?」
「まだ何も話していないのに、そんなことを言うのはどうなのでしょうか?」
「大体想像がつく!あいつの執着心を利用して自分をさらわせるつもりだろう!?そして、そこを抑えれば動かぬ証拠になると!だが、さっきも言ったが奴は全てもみ消してしまうんだ!危険なだけで何にもならないんだ!!」
「確かに、普通ならそうなるかもしれません。でも、少し考えてみてください?私の周りにはルーファスさんたちがいます。ドルドーニュさんもアルバークさんからルーファスさんたちが規格外に強いと聞いていて…そして、今日実際にギュネスさんを見たことである程度本当だと悟った事でしょう」
「あはは…そこは、嘘でも僕を見たことにして欲しかったな…」
「ルーファス、お前には筋肉が足りないってこったな!!」
「トワが話してるんだから、二人とも静かにする!」
「「はい…」」
「じゃ、じゃあ続きを話しますね?」
「「よろしくお願いします…」」
「よろしい」
「お、お姉ちゃんたら…。えっと…それで、私の周りに強い人がいると分かっているんですから…やっぱり、それなりの人材を使わないとさらうなんて無理です、普通なら諦めるでしょうね。でも…ドルドーニュさんに実際に会って、私に向ける視線を見て…今なら確信して言えます。あの人の中では、私はもう自分のものなんです。だから…」
「多少の無理を通してでも、トワを手に入れようとする…か」
「はい…そうすると思います」
「待ってくれ!だとしたら、余計にトワが危ないじゃないか!?もし失敗したら、何をされるか分からないんだぞ!?」
「・・・覚悟の上です。私は戦闘力に関しては皆無に近いんです。だから、出来る事があるなら迷わずにやりたいんです」
「勇気と蛮勇は違うって知ってるんだよな?」
「それはもちろん…ニュアンスの違いでもあると私は思うのですけどね…」
「それを言ったら何でもそうだろ?とにかく、トワを…仲間を危険にさらすような作戦は反対だぞ」
「・・・私は、皆さんを信じてます。私が本当に危険になったらすぐに助けてくれると…信じてますから」
「それはもちろんだけど、そもそも危険な目に遭わせたくないと言う姉の気持ちも分かって欲しい…」
「マリーお姉ちゃんごめんね?それでも、町長であるドルドーニュさんがダギーラさんの言ったような人物であるなら、これからも酷い目に遭う人がたくさん出ると思うの。実際に、盗賊団のアジトで見た彼女たちのような被害者が増える可能性があるなら…私にとってはもう他人事では済まされない。出来事をやってみたいの…。危険なのは分かってる。だけど、それ以上にお姉ちゃんを…みんなを信じてる。だから、やらせて欲しいの!」
「トワ…そこまで言うなら止めない。だけど、トワを危険な目に何て遭わせない!トワに危険が及ぶ前に食いついた奴らは全員叩き潰す!!」
「お姉ちゃん…やりすぎると黒幕をはかせられなくなるよ?」
「…一人だけ加減して捕まえる」
「その一人が下っ端だったらどうするの?」
「気合で喋らせる?」
「・・・ギュネスさん、私は本気です!認めて下さい!!」
「…トワは、思った以上に芯が強いようだな…。仕方ねぇ、いざとなったら作戦をぶち壊してでも助けるからな?」
「はい!ありがとうございます♪」
「あれ?トワ…?何でギュネスに話を持って行ったの?お姉ちゃんだけじゃ不安だと言うの?」
「マリーお姉ちゃんは、私の事になると過激になりそうなので…」
「それは仕方ない。優先順位の問題」
「それにしても限度があると思うんだよね…。あ、ルーファスさん、リーダーとして許可を貰えますか?」
「何かついでみたいに聞こえるんだよね…まあ、ギュネスの方が頼りがいあるから仕方ないだけどさ…」
「ルーファスさんにも期待してますよ!何と言っても…すでに私はルーファスさんに救われているんですからね」
「そ、そんなに直球で言われると照れるな♪そうだね…ヴィラはどう思う?」
「私に振るの?まあ…本人が言うなら良いんじゃない?私も出来る限りのサポートはするわよ?私もあれは嫌いだし…。と言うよりさ、あの町長は万人が嫌うタイプでしょ?」
「それは…ね。まあ、ヴィラが反対しないと言うなら僕も反対はしない。ただ、ギュネスも言ったけどもし本当にトワちゃんが危険だと判断したら…成果が出ないという結果になろうとも割って入るからね?」
「分かりました。やるからには最善を尽くしたいと思ってますけど…私は身体能力に関しては…」
「それはある程度知ってるよ。だからこそ、フォローしきれない状況になったら止めるからね?」
「仕方ないですよね…」
「トワはその分可愛いから大丈夫」
「あ、ありがとう…」
慰めになってるのか?なっていないのか?とにかく、事ある毎に頭を撫でらている僕です…。慣れそうで怖いなぁ…
「本当にやる気なのか?メリット何てないかもしれないんだぞ?」
「メリットならあります。私の自己満足ってやつですよ♪」
「自己満足は大事だよな。俺もそれでいい」
「そうだね。僕も自己満足のために頑張るよ」
「私はトワのために全力を尽くすだけ」
「成り行き任せよ?他のメンバーがやる気なのに私だけサボれないでしょ?」
「トワが命を懸けるなら…絶対に守ってみせる!ついでに豚野郎もぶん殴ってやる!!」
「トワちゃんのついでなんだね…」
「あ、逆で!!」
「う、うん!逆なんだね!!」
そんな誤魔化し方があるわけないでしょ!?いや、もう晴人にはある意味驚かされっぱなしだよ…
「…そこまで覚悟があるなら俺も協力する。だが、さっきも言った通り微妙な立場なんだ警備隊は…だから、俺個人が協力する形になる…すまないが」
「いえ!協力してくれるだけで心強いです!!」
「どの程度やれるのか、俺と模擬戦でもやらねぇか?」
「いえ!本番前に負傷するのは避けたいので…」
「ほう?俺を負傷させたらまずいって事か?」
「逆ですよ!?俺なんて、ギュネスさんと戦っても一方的にやられるだけですから…」
「能ある何とかってやつか?まあ…今回は見送ってやるか」
ギュネスさん、ダギーラさんを挑発してるけど…見た目より強いって事なのかな?
「じゃあ、具体的な作戦を練ろう!トワちゃん、何か考えがあるのかな?」
「私の考えはですね…」
こうして、ルーファスパーティVSドルドーニュの戦いの幕が上がる?のだった…
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
昨日は見事な寝落ちをしてしまいました、すみません(汗
体調がやっと良くなって来たので油断したらバッチリ寝てましたとさ…
明日は、昨日の分も含め多めにあげますので…次話もよろしくお願いします!




