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八百万の精霊召喚~異世界神から日本妖怪~  作者: 那園曽 氏規
本編

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87話

「さて何から話そうか」


セーレはアンバーを撫でながら話す

召喚獣たちも一緒にこの部屋に転送されている。

もっともマジェストリッチは大きすぎるのでサファイヤ嬢が召喚解除している。


薄紅のほうは元々人型があるのを知っていたのかスープ皿のようなものに水をいれ差し出し

「主くんの前で獣っぽく水をついばむ?それとも人型になってストロー使う?」って聞いてました。


なので薄紅は神将モードに変わっています。

もっとも服装は白のスーツにタイトスカート。どこのOLさんかといういでたちである。

立場は護衛と割り切っているのか俺の後ろに立っている。

もっともきちんとレモネードは貰ってましたけどね。

たまにすする音がするんだよ。勢いよすぎなんだって。


「さっきも言ったようにボク達6人はそれぞれダンジョンを管理している女神セドナの分体だよ。ダンジョン管理って言っても本職はそっちじゃないんだけどね」


「本職って?」


サファイヤ嬢が聞き返す


「ダンジョンってどんなところって思っている?」


逆に質問返しをするセーレ。


「え!、そうね。迷宮で魔物が出てきて。深い階層ほど強い魔物になるのよね?魔力濃度が濃くなるからって聞いたことあるけれど」


「まあおおむねその認識でいいよ。じゃあなんで魔物が出てくると思う?」


答えに詰まる一同。魔物がでないとただの洞窟じゃないか。


「それが仕事なんだよ。ダンジョンとは魔物製造工場でもあるんだ。地上に出てくる魔物はすべて6つのダンジョンで製造され世界各地に送り出されている物なんだよ」


「何でそんなことするんですか?」


ドロシーが質問する


「難しいことを省いて言うと、この世界を守るため、かな」


端折り過ぎだ。納得できないよ。


そう思ったのが伝わったのかきちんと説明してくれる。


ダンジョンはこの世界の龍脈のレイライン交点に存在する。

とてつもない大地の力の余剰圧力を魔力に変えて世界に分配するのが本来の仕事。

そのために魔力を魔物に変え世界に送り出す。

魔物を倒すと魔石が出てくるがそれが理由らしい。


「ただあんまり強すぎる魔物や規格外の魔物ができるときもあるんだよ。その時の為にダンジョンがあるんだ。そこに入れておけば強い冒険者が来てくれるだろう?」


「まあ言わんとすることはわかる。ダンジョンの意義もそれなりにわかったけど、なんで呼ばれたんだ?」


「じゃあそろそろ本題に入ろうか?さっきからボクが言っていることに違和感を感じないか?」


「ダンジョンの数かしら?世界にあるダンジョンは五つのはずですね」


サファイヤ嬢が答える。うれしそうにうなずくセーレ。


「そう、ここの闇属性ダンジョン以外に火、水、風、土の四属性ダンジョンが発見されているよね?でも本当はもう一つあるんだ。聖属性魔物ダンジョンがね」


「聖属性に魔物なんているの?」


「まあ便宜上だよ。ユニコーンとかホーリーバードとか、いるじゃない?」


まあそういわれると確かにいるな。天使とかも出てきそうだ。


「ただね、君たちもすぐに思いつかなかったように聖属性魔物はそんなに外の世界に出てきていない。即ちダンジョンの中に多くいるってことなんだよ。でも開かれていないダンジョンだから中にたまる一方で。」


「うじゃうじゃいるユニコーンとかそれだけで面倒なんだけど」


「そんなに詰まってないよ、さっき君たちにけしかけた程度の頻度では遭遇すると思うけど」


「多いわ!」


「まあともかく、それで今そのダンジョンは機能を制限しているんだけど。そうすると大地に歪みがたまってきちゃうんだよ。実は結構ヤバイ」


「地震とか?」


「多分今手を打たないと数十年後には火山が噴火して大地が割れます」


大災害だよ、えらいこっちゃ


「そこでお願いなんだよ。ダンジョンをみつけて公開してほしい。魔物が減ればシステムが稼働出来て大地のひずみも解消できていくと思う。」


「いや、勝手に開けばいいじゃない」


「それがねぇ、いくつか問題があって。まず一番の問題は引っ込み思案なんだよそこの管理者。」


「まあダンジョンにいるんだから引きこもりだろうけど」


「そういう意味でもないけどね。ボクたちは同じマザーの分体だけどやっぱり属性を付与されただけにそれぞれ個性が違うんだよ。例えばボクの場合は享楽的とヤンデレかな」


「ヤンデレはやめとけ!」


「まあそれはいつか君に被害に遭ってもらうとして、今の問題はその管理者セーレ・シンコのことだよ。あの子は優し過ぎるんだ。生み出された魔物に感情移入しすぎている。殺されないように守ってしまっているんだ。そんな子が自発的にダンジョン開くと思う?」


「じゃあどうすんだよ?」


「再起動の方法はあるんだ。僕たち6人が一堂に会せばマザーの使命を再起動することができる。ただ基本的にボクたちはそれぞれダンジョンから出ることができないんだ」


「ダメじゃん。」


「そう、そこで君の出番だよ。それぞれのダンジョンを回ってボクの姉妹たちと召喚契約を結んでほしいんだ。そして最後にシンコのダンジョンに入ってボク達を召喚してほしい。」


なるほど、タクシー代わりね。まあそれならいいか。


「でも、基本的にダンジョンに入るにはレベルが足りないんじゃないかしら?」


「そこは頑張ってあげてくれよ、天変地異よりましだろう?」


サファイヤ嬢のつぶやきに何のこともないように答えるセーレ。


「それに、契約してくれる報酬はきちんとあるんだよ?ボクたちのオッパイ触り放題の権利だ。いいでしょ?」


あ、一気にうちの娘さんたちの空気が冷えた。そんなこと言われては返事できないじゃないか


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