85話
世界に点在するダンジョン。
それぞれに特色がある。
各ダンジョンはそれぞれ属性がある魔物ばかりである、それぞれが火属性、水属性など統一されているということである。
今落されているダンジョンは闇属性ダンジョン。但しダンジョン内では聖属性は優位にならない。
ダンジョン内の魔力活性により魔物の耐性力が上がり弱点属性というものが消えてしまう。
あくまで攻撃力そのもので魔物を倒すということである。
「まあ聖属性に頼らないからいいんだけどね」
そういいながら前から来たスケルトンを斬りつける。ファムは隙を見て煌で撃つ。
魔力を込めたハイブリット矢は炸裂弾のように爆発する。
それだけでかなり楽に倒せるものである。
「何よ、あたし役に立たないじゃない」
「そうでもないよ、殿を安心して任せられるって大事なんだよ。」
マップ確認できずに進まねばならないのでトラップなどの確認のため一層集中せねばならない。
流石にそんな状況では後ろにまで気を回せないので正直サファイヤ嬢はありがたい。
これでまだ虎の子の防御ゴーレム使ってないんだから大したものである。
因みに召喚されているマジェストリッチは属性魔弾を連射でき近接攻撃はあの長い足でけり上げるという中々に攻撃のバランスの取れた召喚獣である
「まあ役に立たないといえば私なんですけどね」
隊列の真ん中でぶちぶち言っているヒルムカ。
実際ドロシーはその後ろではあるがタイフーンショットのおかげでかなり広範囲に援護ができている。
詠唱破棄の魔法使っているようなもんだからそりゃ通常の魔導士では追い付かんわな。
「大丈夫ですよ、ケガした時には治癒をお願いしますから」
ファムがフォローを入れるが。
「誰もケガしないじゃない」
余計に拗ねてしまった。
まあとりあえずほっとくことにして再び移動。
途中下に降りる階段を見つけましたが、そこはファムとサファイヤさんに文句を言われましたので泣く泣くスルー。三十分後無事に上の階層への階段へとたどり着きました。
しかし登り始めたとき階段の途中が突然閉鎖。
シャッターが下りてくるみたいに巨大な扉が下りてきて階段を封鎖されてしまう。
呆然とする一同。そりゃそうだね。唯一の階段が封鎖されるんだもんな。
これは下に行けというあからさまな誘導なんだろうね。
わかりますよ。ダンジョンに招待したんだから下へ来いってことだよね。
しかしむかつきました。もしうちの娘さんたちが上に行こうとして分断されそうになってたら彼女らは迷いなく飛び込むだろう。結果挟まれて命を落とすかもしれない。
トラップではなく意図的な仕掛けはダンジョン的にはよくないよね。
うん、これ壊そう。
「ご主人、顔が怖くなってるにゃ」
やだなそんなことないよ。ちょっとムカついているだけ。
「ちょっと下がってて、ヒルムカさんとサファイヤさんは防御結界張ってしっかり防御ね。」
そういってビームグレイブを最大出力にして持ち直す。
刃が槍の柄部分ほど伸び武器としての長さはほぼ倍になる。それをそのまま突き刺す。
そして四角くくりぬくように斬り終わった後に火魔法を撃ち込む。
爆音の後扉は倒れてきた。
危うく下敷きになりそうだったが何とか避けましたけどね。
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そしてなぜか今正座させられています。
上への階段空いてるんだから先に進みたいのだがファムが怒ってしまって動けません
「ラウル、何で正座させられてるかわかってる?」
「イエ、ゼンゼン」
「あらそう?」
なお一層冷ややかに怒るファム。
正座の上に正座してきやがった。そのうえ頬っぺたつねって怒り出す。
「貴方がいつもあたしたちを大事にしてくれてるのは知っています。でもだからっていつもいつも目の前で無茶なことし過ぎでしょ?あんな重い扉壊して自分の方に倒してくるなんて何考えてるの?貴方なら粉々に爆破もできたでしょ?」
「いや・・爆破してその先通れなくなったりしたら・・・」
「誰が言い訳していいって言ったの?」
なおもほっぺを引っ張るファム。
「ファムちゃんそいつのこと好きなのねぇ」
「べ、べ、別にそういうわけで怒ってるんじゃ・・」
痛い痛い!膝の上で膝立ちすんな!
「ま、まあとりあえず反省しなさい。勝手に自分一人だけ危険なことはしないようにね」
そういって離れてくれた。
本来正座って膝から下がしびれるだけなのに太ももからしびれて動けない。ある意味一番危険を呼び込んでるじゃないか。
ドロシーが寄ってくる。あ、起き上がるの手を貸してくれるのかな?
と思ったら同じようにほっぺほ引っ張って
「二人とも同じ気持ちなんだからね」
そのまま放置されてしまった。
やれやれ。泣かせないように頑張ったのにあんな泣きそうな顔されるとはね
でも本人的に危険と思ってはやってないんだけどなぁ。




