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八百万の精霊召喚~異世界神から日本妖怪~  作者: 那園曽 氏規
本編

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59話

時間は向こうのほうが速かったようで戻ると皆が待っていてくれた。


ジョアンナ嬢がこちらに近づき


「どうしました?少し顔色が悪いですよ?」


聞いてくる。


「ああ、すこし神殿のすごさに圧倒されたのかも。こんな建物入ったこともなかったですからね」


「そう、いい経験だったようね」


そう言って離れる。再交渉決裂と小声で言うとそれも納得してくれたようだ。


その後王城に戻り、そこからやっと帰宅。長かった気がするがあまり休めないんだよね。


シャワーでも浴びようと行くと今度は入り口前でファム、ドロシーとばったり。


「一緒に浴びる?」


ドロシーが冗談っぽく言うがもちろん辞退する。

冗談でもうんと言える状態ではない。ファムの視線が痛いくらい睨まれている。


しょうがない、上がってきたら教えてもらうことにしてその場をそそくさと離れる


部屋に戻ってサトリとアンバーを呼び出す。


「サトリ、一体どうしたんだ?」


『ご主人様ぁあのヒト怖かったですぅ。感情に陰が、まったくなかったんですぅ』


「陰がない?」


『人間には必ず陰陽の感情が入り乱れているにゃ。だけど稀に全く陰もしくは陽のにゃい人間が存在するにゃ。たぶんあの男は陰のにゃい人間。性格破綻者だにゃ。』


「人当たりはいいんだけどね。」


『あれは自分の善意に一切の悪感情を感じない人間だにゃ。陰でも陽でも振り切ってしまえば人間としては破綻にゃ』


まあ確かにそうか、そして何より恐ろしいのがあのスキル。おそらく不意打ちで殺そうとされていたら手も足も出なかったかもしれない。


『ご主人の攻撃を自動ではじき返すってどれだけの性能だにゃ。』


「打ち込みまでは気を抜いたつもりはなかったんだけどね。見事に弾かれたし不意打ち防御は完璧だろう

ね」


ゴーレムの時もそうだったけど条件設定がかなり細かくできそうだ。動きも半自律っぽいしあのイメージは現代人でなきゃできそうにないな。

でもゴーレムだし何とかできるか。


といっていたらドロシーたちが来た。

アンバーとサトリを渡し先にシャワーに行くことにする。

何でフェレットがいるのよ、って文句を言うファムは無視しておく。

もっともモフモフ楽しんでましたけどね


シャワーを浴びながらサトリの鑑定したステータスを確認する


カシウス・オールドバレー(30歳)

LV 52

 HP :755/755

 MP :3022/3022

ATK :89

DEF :188

MATK:501

MDEF:888

INT :90

 【N】  火魔法 LV1

      風魔法 LV1

      水魔法 LV1

      土魔法 LV1

      光魔法 LV1

      聖魔法 LV2

      加速  LV2

      魔力増幅LV5

 【SR】 浮遊  LV3

【SSR】 魔石機動


称号:転生者  チエックメイツキング 


全体的に魔力寄りとは思うんだけど通常魔法が軒並みNスキルなんだよね。

浮遊はともかくやはり強さはSSRスキルに寄っているってことなんだろうなぁ

どれだけが同時起動できるのか想像もつかんスキルだしなぁ。

サトリは怖がってそこまで読めなかったし、しょうがないから今ある情報で最善を図りますか


シャワーを浴び終え戻ると二人とものんびりくつろいでいた。ていうか人のベッドに寝っ転がって話し込むの止めてください。


「だって二人座るところここしかないじゃない」


ドロシーにそう苦情を返されてしまった。まあ確かに無いんだけど健全な青少年は女子の寝転がったベッドというといろいろ不都合があるのですよ。ほら、ファム助けろ。


「まあ、座って文句言われるなら寝転がるしかないわね」


そういって再びごろごろする。裏切りやがった、このアマ。

この間からドロシーのこういう行動を諫めないどころか同調してくるんだけどなんでなんだろね。

とりあえずこいつら帰ったらベッドにクリーンかけて今夜は別の場所で寝よう。

片や、スタイルの良さを知ってしまった美少女、片や前世がある側からしたらいまいち肉親感がないべたべたしてくる妹。おまけに第二次性徴期のこの身体。拷問だ


さて、気を取り直して今後の神星祭の話だが、二人には何かが起きると話しておく。

ドロシーは騎士団とか伝えればいいといったが、相手はこの間の村全滅の一味と伝えると無理とはっきり悟ったようだ。


「それに祭りの当日に何かを起こそうとするんだから騎士団は基本市内警備で忙しいだろ。まあ外はこっちで何とかするつもりだけど結局は中の警備なんだよな。」


「そりゃあたしは何も予定はないし、ミュゼには頼み込めば中にいられるとは思うけど。」


「そうだな、できれば二人は一緒に居てミュゼやその他巫女たちの護衛をしてほしいんだよ。何がおきるかわからないし。」


「ちょっと、ドロシーはともかくあたしは巫女服なのよ。そりゃ武器は収納で持ち歩けるけどあの服はかなり動き制限されるんだから」


「それなんだが、ふと思いついたんだけど【変身】できないか?」


「どういうこと?赤のボディースーツにヘルメットでもかぶれっていうの?」


「できるなら何でもいいんだけどね。まあ見てて」


そういって二人の前に腕を突き出す。シャワーの後なので当然何もつけていない。

そこで収納スキルを使い腕に纏う形で籠手(ガントレット)を出現させる。


二人は驚く。ドロシーは単純にその発想に。ファムはそういう使い方に。


「これを応用したらもしかして一瞬で装備を戦闘用の防具に着替えられるかもしれない。どうだ。できる?」


「装備品は一応収納に入れているけど。どうだろう?やってみるわね」


そういってスキルを使う。自分に皮鎧をまとうイメージで。と簡単なアドバイスだけであったが見事に皮鎧は装着した状態で出てきた。でも


「部屋着の上なんだな。」


「あとでこうやって部屋着を収納すればいいでしょ」


おお部屋着が消えた。順番式ではあるができるようだな。

って目線が動かせない。あのファムさん。

ドロシーとファム同時に気づく。


「「出て行けー!」」


二人同時に怒鳴られ、追い出される。

服の上に装着するタイプの皮鎧だから素肌の上っていうのはね。色々見えますよ。

不可抗力じゃないか。


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