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八百万の精霊召喚~異世界神から日本妖怪~  作者: 那園曽 氏規
本編

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45話

ジャンヌ様との謁見の次の日早速出発となった。

王国騎士団からは近衛の一部隊。検証の為の宮廷魔導師二人、ジャンヌ様(+護衛女性騎士二人)、うちのパーティ三人。となっている

隊列は先行道案内として俺、近衛、ジャンヌ馬車、魔導師馬車、近衛 となっている


ドロシーとファムはジャンヌ様と同じ馬車に乗ってもらっている。ジャンヌさまの馬車の横に女性騎士という布陣。

因みにうちのパーティ用には移動手段が用意されていなかったというのも理由の半分だったりする。

なのでうちの娘さんたちは馬車にお願いしてこちらは召喚でごまかして馬を持ってきた振りをしている。


因みに召喚したのは 神馬 バリオス 不死の軍馬である。

馬系って召喚しようとしたら角があるわ、羽があるわ、足が多いのいるわで意外と選択肢がなかったり


隠蔽的に問題ないし当然特殊能力もあるのでそこは問題ない。見た目は普通の栗毛だしね。


今回はアンバーにはドロシーたちと一緒に居てもらっている。

正確にはジャンヌ様にモフモフされているんだけど


ネコ好きって多いんだなぁ。しかもアンバーは長毛種なので抱き心地がいいんだよ。

もっともステータスを見ることはせずにあくまで馬車の監視カメラとして入ってもらっている。


ファムには特に彼女の転生者の可能性を言い含めている。あくまで知らんぷりをしておくようにとね。

俺のほうに疑いは向いてもかまわないからファムが転生者だとばれないようにと念を押しておく。


行程一日目は無事に終わる。野営は当然こちらの分は自前。今回は少し自重して一般的なテントにしてみました。

でも、こちらの女子二人は女性騎士さんに混ぜてもらえることになったのでテントの出番なし。

残念である。いろいろ偽装したのに。

但し、食事当番が割り当てられておりました。

騎士団長がしっかり伝えてしまったようでかなり期待されてたんだがどうするんだよ。

と思ったんだが無難にバーベキューもどきにしてみました。

あんまり凝ってないけど手早くおいしいのでいいでしょう。


なので騎士さんたちから夜の見張り当番から外してもらえました。

アレ?来た意味護衛じゃなくない?着々と料理人で囲い込まれてる気がする


夜、寝るときに一人寂しいのでアンバーは返してもらえました。

モフモフぐっすり眠れます。


もっとも寝る前に警備状況はざっと確認しましたけれどね。

アンバー曰く、二羽のフクロウ型使い魔がこちらを監視しているそうだ。因みに昼間は大きな鷲型の使い魔で上空から監視しているらしい。鳥使いなのかね?

でも監視対象はやはりこっちのよう。しょうがないバリオスに気配察知だけ任せて今回は何もせずに寝るしかないかね。


真夜中、不穏な気配を感じ目を覚ます。魔物のようだが取り囲まれているようだ。見張りの騎士さんはまだ気づいていない。

周辺に魔物の気配があることを伝えドロシーたちを起こしにいく。どうやらファムが気づいてくれていたらしくきちんと行動できる態勢で起きてくれていた。


「そんなに大きな魔物の気配ではありませんが三方を囲まれています。指示はございますか?」


とりあえず王女に指示を仰ぐ。王女護衛ですからね。指示がなければ勝手に殲滅してくるけど。


「わかりました、二方向に騎士団を半数に分け対応しなさい。もう一方には私が行きます」


「駄目です。護衛対象が前線に出てどうするんですか。貴女はここにいてください!万が一のことを考えてドロシーとファムを護衛に置いておきますから」


何をしれっと飛び出そうとしているんだ。ある意味ミュゼより危なっかしいよ。


「私の実力を知らないくせに勝手に決めつけないで!あなたは護衛なんだから言うことを聞けばいいのです」


「護衛なんだから意見してるんでしょうが!自己満足の無茶なことでここにいる全員の命をさらに危険にさらすつもりですか!?」


「私の実力をもってすれば、ホブゴブリンの集団などあっという間に蹴散らして見せます!」


「何でホブゴブリンって思うんですか?」


この世界ゴブリン、コボルト、オークは広く世界に分布する低級魔物である。

但し突然変異種のホブゴブリン、ハイオークは上位種としてモンスターランクが一段上がる。

特に知性が上がり考えなしの攻撃を想定していると手痛い反撃にあうことも多い。

一筋縄ではいかない魔物である。


「気配察知の魔法で・・」


答えがしどろもどろになる。ですよねー、使い魔を使うのはカミングアウトしてませんからね、アナタ。

今がチャンス。


「とりあえず護衛として今回は私に従ってもらいます。騎士団の方々は二班に分かれてください。魔術師の方々はそれぞれの班の後衛をお願いします。三方目は私が単騎で蹴散らしてきます。ドロシーとファムはここでジャンヌ様の護衛。万が一もあるから特に俺の行った方角を気にかけておいて。」


一気に指示を出す。騎士団の人々はなぜか反対しない。ありがたいことだ。

バリオスを繋いでいるところからつれて来てまたがる。


騎士団の班長さんらしき人にこんな若造の指示に従ってもらい申し訳ないと謝ったら逆に感謝された。

何でもこういう場合ジャンヌ嬢を諫め切れるのは騎士団長くらいらしい。

護衛対象なのに勝手に動かれると確かに困るわな。


「夜目の効く方々を先頭に充分気を付けてください。ただのゴブリンとは違うようですので細心の注意で。馬車に近づけないことを最優先でお願いします。あとは手はず通りに(・・・・・・・・・)それでは散開」


そういって一気にバリオスを駆ける。人海戦術じゃない分こっちは早さが命だからね。


神馬であるバリオスは夜目も利く。でもこちらに夜目は効かないのでアンバーを連れてきている。猫の目ビジョンを投影してもらっているので簡易ナイトビジョンである。


馬車の方の通信役としては実はサトリを置いてきている。馬車の屋根にずっと丸まって待機してもらっていた。まあ本当は王女のステータス覗きの為だったのだけどね。サトリは情報吸い出しの精度、範囲が圧倒的に多いため時間がかかる。それで夜寝ている間にという作戦である。まあ有事はこのように通信役で置いておくけどね。


というかこのサトリ、全く戦闘面で役に立たないのである。

普通にアンバーと模擬戦させると開始即負けであった。


「サトリって相手の考え読めるんだから相手の出方とかわかるだろ」


「ご主人様ぁ、それは間違ってますぅ。考えを読んでもぉその間に行動されては何もできません~」


だそうだ。てかフェレットなのにおっとりしすぎかと思うんだけどな。



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