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八百万の精霊召喚~異世界神から日本妖怪~  作者: 那園曽 氏規
本編

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44話

話は前夜に遡る


眠る前に鍛錬部屋にてマユーリー、ダーキニーからの報告。


「あの呪術スキルの男はどうしようもないクズでしたわ。死んだ仲間に反魂をつかったり、隷属のスキルを女性への暴力に使ったり。もっとも使う相手を間違っていましたけれど。」


えらくバッサリだな。まあ無理もないか


「只、サーが単身で受けてしまうと手の打ちようもないスキルであったのは事実です。私の首を絞めたと同時に腐敗呪を発動させていましたから初見で防ぐには難しかったかと。」


「そうだなそういう意味ではマユーリーに居てもらってよかったよ」


「これからもいつそのようなことが起きるかもしれません。私としても契約者に呪いで死なれては沽券に関わります。ですのでサーには呪術無効スキルをうけとっていただきます」


そう言ってにじり寄ってくるマユーリー

あれ?スキル譲渡って口付けしかダメなの?


「口付けではありません。口寄せです。一番確実で早い方法ですからお気になさらないでください」


そう言って口付けされる。

前は触れていただけなのに今度は貪るようなキスなんだけどいいのか?気のせいか舌まで使ってる気がするしやたらと長い気がするんだけど。


ほぼ一分以上のキスのあと漸く離れたマユーリー

なぜか満足そうに見えたんだけど気のせいだね


そのあとは逆に機嫌の悪いダーキニーからの報告だった。て言うか君一番にディープキスしただろ

もっとも機嫌の良し悪しに関わらずもっと困る内容だった。

第二王女があの呪いの首謀者というもの。

あの使い魔を再生して元の持ち主に案内させたら第二王女にたどり着いたということだった。


「問題はどこまで見られているかだよなぁ。」


「そうですね。おそらく孔雀(そこの女)の姿は見られていると思いますが、ご主人様の姿は正直微妙なタイミングだったと思います。申し訳ありません、もう少し早く気づいていればよかったんですが」


「いや、ダーキニーはよくやってくれてるよ、その可能性を考えていなかった俺が悪いんだ」


しょげてるダーキニーにフォローする。

すぐに復活するのはメンタルが強いんだろうか?


「あの呪い使いが洗脳されていた可能性は?」


「可能性としてはあるかもしれませんが、あるとしても魔術、スキル関連ではないでしょう。アレの場合は単純に話術で乗せられていただけに見えました。」


質問に対し、マユーリーが答えてくれる。ほんとに呪い使いが嫌いらしく人扱いしていない。

まあスキルで人を操ることもそうないか。むしろ王女様っていうのなら話術が巧みかも知れないしな。


「ただ、何で王女様が自分の国の首都破壊を目指すんだ?クーデターにしてもまだ16の女子についてくる人間ってそういないし、相当隣国の圧力も上がるだろ?」


「根回しでも進んでいるのかもしれませんね。ただそこまで調べるには少し時間を頂戴しなければなりませんが」


朝露の部下はレイスなので基本聖結界を持っている王城に調べに入ることはできない。

なのでやっぱりダーキニーに頼ることになるんだが、それでも魔術師ならばれる可能性がある。


サトリくらいを接触させられれば楽なんだけど。あれは一から情報を吸い出すので時間かかるんだよねぇ。

それにフェレットだからこの世界にいないし。


転生者の可能性があるとアンバーは怖くて使えない。ファムみたいに拒絶反応が出ると厄介だからね。


「とりあえず向こうから接触してくる可能性があるならその時に調べるしかないな」


その夜はそれでお開きにして眠ることにした。


あ、朝露に熱烈なディープキスされましたけどね。寝る前にそういうことやめて欲しかった。

寝つきが悪くなるじゃないか

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