43話
そう言えば一時ミュゼのところに泊まり込んでいたんだからドロシーはジョアンナ様と面識あるのか?、と聞いたら
「一度だけお食事を一緒にいただいたことあるわ。アル兄様の同級生だったんだって」
「じゃあヒルデ姉も顔見知りかもしれないな。時間があったら人となりとか聞いときたかったなぁ」
「でも聞いてるとアル兄様をかなりライバル視してたっぽいわよ。ほらアル兄様って何でもそつなくこなすから」
だよなぁ弟の目から見てもすることは飄々としかも完璧という兄。ある意味アル兄があんなんだからヒルデ姉が負けず嫌いを発揮して剣姫になったんじゃないかと思うくらいである
「まああたしは姉様によくにてるって可愛がられたけど」
「不安が増すようなこと言うなよ」
そうなんだうちは姉妹、兄弟がそれぞれよく似ている。
明確に違うのは瞳の色、兄がブルーで俺がとび色、の違いだけである。
まあ会って嫌われたなら俺だけ別行動護衛でもいいんだけどね。
そんなこんなでジョアンナ様と謁見であります。
小さな(王城比)会議室みたいな部屋であるが王族的には極々私的な面会部屋らしい。ジャパニーズショミーンの感覚では3LDKをワンフロアにぶち抜いた感じと言ってみれば大体イメージできる広さである。
とりあえず向こうには件のお姫様とミュゼがいてくれている。
ある程度の護衛がいるのかと思いきや王女姉妹の隣にいつもミュゼの護衛をしてくれている女騎士さんだけであった。連れ来てくれた団長さんもそのまま行ってしまい男子は俺一人
居心地悪い
とりあえず臣下の礼をとるが制される。
普通にミュゼに接する様にとのことだったので普通に目上の人として接する。
「いつもミュゼに聞いているわあなたがラウル君ね。ふうん、確かにアルジェントによく似てるわねぇ」
「あまり言われることはないのですが。目の色が違うのでかなり印象が変わっているらしいのですよ」
「そうね、あいつはもっと何考えているかわからないものね。」
いきなり険がある。本当に何があったんだろう?
「そういえば兄と同級とお伺いしましたが」
「そうね、私が当時の主席魔導士をとったのは知ってる?」
「はあ、伺ったことはありますが」
「主席剣士は私たちの代では出なかったのよ。一年次は上級生が、二年次は貴方の姉がとっていったからね。で、私たちの代一年次、二年次とも主席賢人はアルジェントだったの。当時は魔術の授業も一番はあいつだったわ。なのに魔術祭、あたしに当たる前にさっさと手を抜いて負けたのよ。ひどいと思わない?あたしとの試合で手を抜くんじゃなくて勝てばあたしと当たるからって手を抜いて負けるなんて。そのくせ冒険者実習では普通にみんなのサポートしてたし実は自分が一番って感じで生きてるのよあいつ!まったくむかつくったら!!」
「お、お姉さま、話が少し外れてきています・・」
ミュゼナイスフォロー。ていうかアル兄、あからさますぎだろ。
まあこれだけヒートアップする性格でおまけに手を抜くのがばれるなら確かに前で負けるしかないだろうけど二回もってのはらしくないな。
「あのー因みになんですがアル兄と当たる試合ってもしかして第二試合じゃなかったでしょうか?」
「あら、見事な推理ね。その通りよ。正確には私がシードであいつが一回勝てばあたしと当たるって形だったけど」
すまん、アル兄。疑って悪かった。二度もそれじゃどうしようもないわ。
回避のしようがないなら無理やりにでも負けるしかないな。
「えっと、それでミュゼもここにいるってことは一緒に行くってことなの?」
おお、さすが我が妹。なんてナイスな話題転換。さっさと本題終わらせてお暇しよう
「ううん私は今回はご一緒できません。危険もありますけれど流石に二人も王女が事件の視察は無理ですから」
「不思議な魔法かもしれないのでしょう?きちんと検証しなくてはいけないわ。見たところあなた方のパーティでは魔導士がいないようだし。それに学生ですからきちんと検証はできなかったでしょう?」
まあそういわれると確かにしていない。マユーリーに丸投げしたし。呪術の痕跡はみんな燃やし尽くしたしな
「了解いしましたジョアンナ様。当日の護衛はしっかり務めさせていただきます。」
「普通通りでいいわよ。私だって冒険者ランクDを持っていますし、今回は王女ジョアンナではなく魔導士としての我儘ですからね。呼ぶときもジャンヌと呼んで頂戴。」
「ジャンヌ・・様ですか?」
ファムがおずおずいう。するとミュゼが答えてくれた。
「私と同じですわ。愛称をそのまま学園に通うときの偽名にしてましたの。姉さまはその名前で冒険者登録もしているので魔導士の時はジャンヌ姉さまということですわ」
魔導師としての才能がある王女様ってのも困るんだけどなぁ
暴走したらどう止めりゃいいんだよ。力技とか使えないし




