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八百万の精霊召喚~異世界神から日本妖怪~  作者: 那園曽 氏規
本編

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39話

「何の真似だ、竜王?先程の意趣返しのつもりか」


「主が待てと仰っている。少し待て」


おそらく仕留めるつもりだったであろう孔雀の一撃を竜王が遮る。お互いに力の入っていない攻防。だが余波で犯人らしき男は気を失っている。


「サー、いかに貴官の命とはいえ私はまだ明王の任務遂行中。邪魔立ては容認できませんが」


「まあそんなに結論急がなくていいよ。背後関係からいろいろ情報があるかもしれないだろう?それくらいの間は待ってくれないか?」


無表情だがいったんは戦闘態勢を解いてくれた。とりあえず待ってくれるようだ。

なんだけど、口から泡拭いて気絶しとる。こいつを起こすのはめんどくさいな。

アンバーは今ドロシーたちと一緒だししょうがない


【召喚 サトリ】


魔法陣から出てきたのは大型のフェレット。毛色は黒くおなかだけが白毛である。


『召喚により参上ですぅ。ご用件は言わなくても分かりますので早速とりかかりますぅ』


ツッコミどころ満載だがまあいいいちいちこのツッコミに反応しなくていいから仕事してくれ

まずはこいつの情報からだ


オリバー・バンディ(14歳)

職業:テロリスト実行犯

LV 18

 HP :05/315

 MP :00/1800

ATK :61

DEF :43

MATK:135

MDEF:55

INT :43

 【N】  防御術 LV1

      土魔法 LV3

      風魔法 LV1

      霊視  LV4

      ギター LV5

 【R】  隷属  LV5

      MP倍加LV1

【SR】  呪法  LV3


称号:転生者 扇動されしもの 革命軍の一角


瀕死だな。年齢は一つ上か

呪法に霊視。ネクロマンサーとかになるつもりなのかね。

でも朝露は攻撃受けたって言ってたからこいつの攻撃じゃないよな。

MPは多いけどスキルのおかげっぽいしあんまり努力してないのかもなぁ。


サトリが見ると称号つくのな。まあステータスに反映しない称号はいらないんだけど

革命軍ってなんだよ?情報吸い出せるか?


「記憶を探ってみましたがぁ一人しか接触した様子はないですぅ。ジャンヌと名乗る女性がこの男を誘ったようですねぇ。でもぉそれ以外に接点はないようですよぉ」


「ジャンヌね。あからさまな偽名だろ連絡方法とか組織の概要、目的知っている限りの情報を吸い出しといてくれ、あとで見せてもらう」


「わかりましたぁ。あ、あのぉ」


「どうした?」


「R18な記憶部分はカットいたしますかぁ?」


「エロはそのままグロはカットで」


「わかりましたぁエログロは残す方向ですねぇ」


以心伝心だ素晴らしい。


そうこうしているうちに記憶の吸出しは終わったようだ。生い立ちダイジェストと犯罪歴、あと革命軍関連を編集して俺に送ってくれ。


「人使いが荒いですぅ」


文句を言うがすぐに来た。有能だな。だけどなんだこれ?


勝手に努力せずに世を恨んで甘い言葉に引っかかってる。

前世ならチーマーになってチンピラ暴力団の構成員、で鉄砲玉か

まんま転落人生だな。


なにより腐った王政ってところが許せない。ミュゼがどれだけ頑張ってるか知らないくせに言ってるし。

革命って言っても民主制を目指すってそのやり方じゃ無理なのは一目瞭然じゃないか。

教育水準上げて緩やかな立憲君主制に移行がこの世界では一番無難なのに、いきなり王家打倒じゃ社会は混乱する。


能動的に探すつもりはないが関わってきたら丁寧にぶっ壊してやろう。


とふと思ったんだが、あれ?ダーキニーはどこいった?


『此方におります』


返事した方向に目をやると鳥を銜えたキツネがいた。

何やってるんだよ。


『おそらく誰かの使い魔のようでしたので捕縛してまいりました。こちらをずっと探っていたようでしたので』


「サトリ、この鳥からも情報吸い出せるか?」


「やってみますぅ。」


しばし待ってみたがジャンヌの使い魔であること以外大した情報がなかった。ダーキニーにつかまった途端にリンクを切ったようだ。

用意周到だな。でも少し手遅れな感は否めないけどね。


「ダーキニー、情報収集は任せた。この男に用はないのでマユーリー、あとの処理を頼む。残りは撤収だ」


キツネはくるんと宙返りし人型に。いつも軍服っぽいのだが今日の上着はノースリーブで谷間も少し見えるスタイルだ。夏服かね?


「お任せください、ご主人様」


優雅に一例をする、がそのまま寄ってきて。


「ですが一週間では帰還できないかもしれません。ご褒美のキスの前借だけでもお願いできますでしょうか?」


上目づかいですり寄ってくる。まさかそのために谷間を目立たせたのか?


「う、う・・」


返事というよりは唸ったようなものだったがそれを肯定と取ったのかダーキニーが素早く唇を重ねてくる。


思考が止まっていた数秒後朝露が割り込んで引きはがしてくれて動けるようになった。


「お名残り惜しいですがまずは任務ですわね、ではいってまいります」


くるんとキツネモードになり鳥を銜えて森に入っていく。まあ任せておけばいいだろう。


朝露は怒っているようだが昼間にはそういうことはしないというのが矜持らしいので夜までは大丈夫だろう。


呆れた顔をしているマユーリーを残し一足先に帰ることにした。


でも、そもそも君の口づけから始まった騒動なんだからな







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