1168話
それから一時間ほどはお互いの調べる相手などの情報交換などしてフロイドは帰っていった。
話して思ったが彼は結構聞き上手なうえになぜか会話の主導権を知らん間に取るという事がうまい気がする。
俯瞰して物事を見る目があるんだろうね。
俺やジャンヌさんなどは猪突猛進型なのでああいう視点の人間はありがたいね。
うちのパーティではミュゼとか。
あれ?ミュゼもあんまりだよな?
でもファムもドロシーも俯瞰した視点なんて程遠い性格だし。
もしかしてうちのパーティって突進型だったのか?
まあこれからはもうめったに出ないからいいか
「ご主人様。完成いたしました」
下らんことを考えていたらフランが書類を持ってくる
ラグーナ伯爵に関するデータである。
フロイドが来ていた二時間程度で10枚を書き上げたようである
というか財務体質から会計収支、挙句の果てに個人的趣味嗜好迄網羅されてるんだけどなんでここまで詳細なんだ?
「国内貴族のデータは全て取り終わってございます。現在アプレシオが3割、グラジーレが2割、スペイナスとウルファスが8割方の貴族のデータも収容済みです」
「何でそこまで出来てるんだよ?!恐ろしいわ!」
「財務関連は全てご主人様と同行したときにCクリスタルで取得いたしました。個々の行動性癖調査は全て非番のディチェムファルマを動員してございます」
「そんな調査指示してた?」
「いいえ。私たちクリスタロイド総意で決定いたしました。ご主人様がいかなる行動を起こされこの国、この大陸を動かすにしても万全を期するための処置です」
「ああ、そう。まあいいや。これからもデータ取得程度なら構わないよ。でもシャロン家の方は行動調査はしなくていいからな。」
「承りました」
基本的にクリスタロイドたちも俺の指示した仕事以外には自由にしていていいと言っているからね
もともとはCクリスタルにも趣味を許している手前何しててもいいんだけど俺のための調査と言われては怒るに怒れないんだよね。実際こうやって入用な時に即出てくるんだしな
「あれ?それじゃこれから調べる令嬢たちの素行調査データもあるの?」
「それはございません。というか女性の素行を勝手に調査するような性犯罪者にお育てした記憶はございません」
「人聞きの悪い言い方!いや、確かに育ててもらってないけどね。」
むしろお前のパーソナルを苦労して育てたのはこっちだ。
未だに育て方を間違ったと思ってるけどな
「取り敢えずその調査能力でさっき言ってた令嬢たちの調査も頼む」
「お任せください。身長体重腕の数までパーフェクトに調査いたします」
「腕の数は調べんでもわかるわ」
二本だよ。多くても少なくても御妃候補にはならないよ
とか言っている間にノックの音がした。
フランが取り澄ました顔で扉の方へと行く。
どうやら次のお客さんが来たようである。
というかフランめ、自分が切り替えが利くからっておちょくるのはやめてほしい。
この脱力したテンションでお貴族様相手にするのって疲れるんだよ?ホントに




