1166話
さて、そんなこんなで王城での仕事である。
まあポジション的に俺ってここで仕事があるわけはないんだけどね。
若輩だし辺境伯本来の仕事って国土防衛ですからね。
まあまだ見習いという事で報告義務があるくらいで月一は宰相に報告しているのであった。
「御主人様、本日は午前定例報告の後、午後から二件面会希望が入っている模様です」
フランが言う。
俺の秘書モードの時はきちんとパンツスーツに着替えている。髪も結い上げ少しの高さのヒールとイヤリングという姿ではあるがおしゃれなキャリアウーマンという風情なのである。
まあ仕事はできるからいいんだけどね。
此処やブラジナーでの俺の秘書は基本的にドラム、そしてそのコピーであるバスとスネア。あとはグロッゲンの四体でローテーションを組んでいたのだが何故かそこにフランも加わってしまったのであった。
まあ確かに俺の王都屋敷は人間使用人のため一切家事ができないし地下ラボは朝露が譲らない。
ブラジナーの農村屋敷は二期以降のクリスタロイドメイドが入っているのでフラン所在はブラジナー屋敷のみとなる。でもあそこもビブラが俺の世話を焼きたがるんだよね。
なのでメイドローテーションに入った時はフランが俺の秘書ローテーションに入ると俺不在の間に決まってしまったのであった
まあたまの悪戯が怖いだけで、クリスタロイドなので実際の秘書業務に支障は全くないんだけどね。
「面会って誰?ミュゼ?」
「いいえ、ミュゼ様でしたら面会許可はなくとも夜に自家発電中の御主人様の目の前に転移さえすれば済む話ですので」
「お前、それは二度と禁止だからな」
「承ってございます」
しれっというフラン
最近はファムだけでなくミュゼやドロシーもラッキースケベの被害にあっているのである。
まあシャワー浴びて全裸の俺の前に転移させられたりとかが多いけどね。
そして今言ったように一度発電中の前に転移させられたのがミュゼであった。
俺の私室は普段から防音陣魔導が常備してあるので事なきを得ましたけどね。
あの時の叫びは薄紅に勝るとも劣らない音波兵器かと思ったよ
あれ?一番の被害者って俺じゃない?
「本日はバイアステン公爵家のフロイド様とラグーナ伯爵のお二方の面会予約となっております」
「フロイド様は日記の恩もあるしまあいいんだけど、ラグーナ伯爵って顔見たことあったっけ?」
「伯爵は初対面かと思われます。ヤパムからアプレシオの街道整備をしておりますがその反対側。すなわち王都に向かう街道を作るためにヘルマン子爵の領地を予定しておりましたがラグーナ伯爵領は次点候補予定地でした」
うーん、利権関係だろうな、すると
「まあ時間あるうちにかの領地の詳細データでもまとめておいてくれるか?午後の面会までに見るようにしとくよ」
「そちらは完成してございます。画像データでよろしいでしょうか?」
「今回は紙の方がいいかな」
「それではプリントアウトしておきます」
言葉はおかしい気がするけど確かに機械人形が書くんだからプリントなのか?
ラボにだけでもビジネス用プリンター設置しとこうかなぁ




