1163話
何とか六神龍とも和解ができたので皆を残し俺はいったん地下ラボへと帰還する
闇武帝のことも若干心配だけど今はアクションを起こす必要がないからね
神将、天狗姉妹を置いているのでリゾート村の防衛は問題ないだろう。
「ていうかキットねぇ。」
ラボの中の俺の個室に入りベッドにダイブしながら今日のことを思い呆れてしまう
ミアンさんの御先祖で300年前にヒストリア大陸に渡ったバルギーブルからの転生者
もらった日記は違う名前だったので気付かなかったがグスタフの記憶にはしっかりと残っている
「土のアルカナ使いの手練れでキット。同じ時期から転生者を呼んでもかなり落ちる時代はまちまちなんだな」
キットというのはバルギーブル時代、つまりグスタフの前世の頃の知り合いである。まあ友人といってもいい人物。
グスタフの前世(こちらはなぜか名前を覚えてはいない)は基本的に無手、そして武技四技に陣魔道とすべてを極めてはいたがアルカナは基本それぞれの系統に専門の同格の使い手が存在していた
土のアルカナを極めていたのがキットという男である
体格は細身、イケメン優男というものでイメージ的には弓術である水のアルカナ使いの方が似合うのだがファイトスタイルは豪快に斧を振り回すというもの
だが脳筋というわけではなく面倒見がよくまた指導者としても一流の男であった。
そんな男ならたしかに竜人たちにバルギーブル流を伝承させることは可能だっただろう
何せこちらの人種に比べ系統こそ全違いだが魔導出力という面では一番似合うからね
そしてその当時の紫とも話が合ったのだろう。あれだけ綺麗に土のアルカナを再現できるものもそういない。多分伝承された中においては一番完璧にアルカナを継いでいると思う。
エルザでも風のアルカナはそううまく使えないからなぁ
今の俺の中にあるグスタフの記憶は全部転写されたもの。郷愁ってものは感じることはほとんどないけどなんだろう?
懐かしい友人の消息を知ったような気がする。
まあたぶんこれは気のせいかもしれないけどね
グスタフの記憶は基本的にバルギーブル時代のことはそんなに覚えていない。
陣魔導と闘殺法くらいなんだけどね
後はキットを含めアルカナの四闘士ともう一人闘殺法使いの女性のことだけである。
陣魔導使いでそっちも第一人者だったらしいけど魔術系に関しては一切人物を覚えていないってのはなんかあったのかね?
まあいまさらそんなことはどうでもいいんだけど
でも闘法術の使い手二人もこの世界に来てたとしたらバルギーブルの方が大丈夫だったのかって気がするよな。
万が一全員来てたとか、、
まあそれはないか
あったとしたらグスタフも何か痕跡くらい見つけられただろうしな
それに今更どうしようもない話である
俺はまた明日から書類仕事と宿題をやっつけるだけだしね
そんなことを思いつつ俺は眠りについた




