表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
八百万の精霊召喚~異世界神から日本妖怪~  作者: 那園曽 氏規
本編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

112/1344

107話

夜が明けて護衛対象との待ち合わせ。


そこには見知った顔がいた


「やあ、君たちがもう一組の護衛なんだね」


にこやかに挨拶してくるのはカインさんである。


ジャンヌ嬢(あのアマ)また過保護に根回ししやがったのか。彼らにもいろいろ予定があるだろうに


「すいません、またジャンヌさんが無茶言いましたか?」


「いいや、きょうは別だよ。依頼主からの指名依頼なんだよ」


笑いながらそう返事してくれる。

そして依頼主の方へと案内してくれる。


案内された先には金髪を結い上げた理知的な美人がいた。

ドレスとかではなく動きやすいズボン、普通の旅装束である。


「クロエ、もう一人の護衛を連れてきたよ」


クロエと呼ばれた女性が顔をあげる。


「子供に見えるけど大丈夫なの?」


「腕と人柄は僕が保証するよ。彼らは信用して大丈夫だ」


「そう、よろしくね。私はクロエ。この隊商のオーナーよ」


「よろしくお願いします、ラウルです。」


その後少し事務的なことを話し退出した。


「何か嫌われてます?」


目を合わせようともしないクロエさんに対する疑問をカインに聞いてみる


「ああ、問題ないよ。少し男性不審なだけさ。初対面の人にはいつもああなんだ。大丈夫そのうち打ち解けるよ」


そんなもんなんですかね?


まあなれ合う必要もないし問題ないか。


その後、カインと護衛計画の話し合い。

結局こちらが後方前方はカインということになった。


そして出発。

後方とは言えザンザスとアンバーの索敵で前方の遙か前までカバーはできるんでいいんですけどね。

あとなぜか、約束だからと馬車を引くザンザスに鞍をつけて二人乗りをさせられています


「馬車なんだからこんなことしなくてもいいだろ?」


「約束したじゃない・・」


うう、泣きそうな顔されると断れませんでした。

まあ逆に乗せてやるととてもいい笑顔になるんだけどな


「やっぱり一番の強敵はドロシーねぇ」


「ファムも一緒に乗りたいっていえばいいじゃないですか?」


「だ、だめよ!そんなこと言えるわけないじゃない」


「じゃあ次は私が」


「それも駄目!それなら次は私が!そうよ順番なんだからそれなら問題ないじゃない」


「可愛いですね、いいライバルです」


「もうこれ以上ライバルいらないんだけどなぁ」


後ろで何か騒いでいるようだが気にはしていられない。精神集中をして平常心を保たねばならないからな

ミュゼの破壊力に耐えたとはいえドロシーもなかなかの破壊力である。しかもこっちの体を触ってくることに遠慮がないのでなおキツイ。


『自業自得だニャ』


『楽しそうで何よりだな』


アンバーたちはこういう時に役に立たない。まあ立ってもらうつもりはないんだけどな。


いつもより消耗して昼休憩である。


「あなた達まじめに仕事する気があるの?」


クロエさんに呼び出され怒られた。まあ騒ぎ過ぎではあるが問題はないだろうと思うんだけどね。


「お気に触りましたか。申し訳ありません。実はあれでも魔力感知領域を展開しているんですよ。魔力と人の騒ぎ声で無駄な争いをしたくない魔物は寄ってきませんし、近づくものは感知できるんです。まあなるべく騒がないようにしますから」


嘘は言っていない、索敵は全部召喚獣(ザンザスとアンバー)に任せ、騒いていた人間を毛嫌いするのは弱い動物だということはあるだろうけどな


「そうね、仕事はまじめにしてくれるならいいわ。でも不誠実なことはしてはだめよ。女の子はもてあそぶものではないわ」


「わかりました。失礼します。」


流石にあれが妹とは言えない。傍から見たら今日一番いちゃついてたからな。


「絞られたかい?」


カインが笑いながらこちらに来る。


「まあ騒ぎ過ぎましたからね、今回は怒られますよ」


確かにまじめに働いているようには自分でも見えないからな。因みにカインさんたちも休憩時の食事はこちらで請け負っている。向こうも遠征中料理はサバイバル料理しか基本的には食べないらしく出発前にパーティ全員からこれだけは頼むのを忘れないでくれと念を押されたらしい。


まあ二日分くらいなら十分ストックあるんで問題ない。

因みに今回は呼び出されて怒られていたのでストックのハンバーガーである。薄いチーズがないので基本的にベーコン、卵、ビーフのシンプルバージョン。因みにうちのパーティには試作品のてりやきバーガーである。醤油、みりんを代用品で作っているのでどうしても味がうまく調整できないので味見役が必要なのである。

今回はファム審査員より70点をいただいたのでまあ良しとしよう


すると隊商の方から一人やってきた。


「珍しいものを食べていますね。一品こちらと交換して頂けませんか?」


隊商組の中では最年少、おそらく同い年くらいの少年である


「試作品ですけどいいですか?」


「ぜひお願いします、それではこれと交換で」


出てきたのは黄色いスープである。もしかしてと思い口にする。

彼も同時にハンバーガーを頬張る。


「いまいちなカレーだなぁ」


「すげぇ!久しぶりに照り焼き味だ」


ん?同時にお互いを見る。


「「あんた今なんて言った」」


まさかこんなところにもいるのかよ。どれだけいるのか今度アルケー様に教えてもらいたいね。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ