105話
さて小一時間喧々諤々としておりました。
結果やっと納得してくれた模様。というか結局彼のスキルで記憶にあるエイミさんの姿を見せてもらう。
こちらは全員エノーラと答えるのが決定打であった。
なんというか思い込みだけの人だなぁ。ある意味よく食べられなかったよ、感心する
「わかった、彼女はラミアであったことが見抜けなかったのは認めよう。君たちは冒険者なんだろう?よければ僕も仲間になってあげよう。剣士がいればかなり楽になるよ」
「間に合ってます。お引きとりください」
「君には言っていない。そこの美しいお嬢さんがリーダーなんだろう?」
そう言ってミュゼの手を握る。エノーラもなかなかのお胸でしたがそうかこいつはオッパイ星人か。
流石に女子三人はドン引きである。
しかしミュゼは表情を無くした微笑で手を引き
「名乗る礼儀の無いような方を仲間に入れるわけにはいきません、お引き取りください」
明確な拒絶である。ミュゼにしては珍しいがかなり怒っているのはあの表情の無さで分かる
だが伝わらないのもいるようで
「失礼した、私の名はコジロー・ササキ。ホクシンイットーリューの免許皆伝の剣士だ。サムライと呼んでくれ。」
いろいろ混ざってるよ。呆れるだけだな。北辰一刀名乗るならせめて千葉か坂本名乗れよ。
ファムもあきれ顔でこっちをつんつんしてイケイケとジェスチャーで伝える。まあ行きますか
とりあえずサトリ、あの男のステータスを。
『はいですぅ』
頭の中にステータスが流れてくる
ゴンサロ(20歳)
LV 11
HP :123/123
MP :400/451
ATK :30
DEF :44
MATK:15
MDEF:18
INT :44
【N】 剣術 LV1
水鑑定 LV2
弓術 LV1
生存術 LV4
遠距離走 LV4
火魔法 LV1
調教師 LV2
筋力強化 LV1
【SSR】 望遠眼 LV2
立体映像 LV4
称号: 転生者 頓痴気 巨乳好き アンモラル
ゴンサロがなんでコジローなんだよ。しかもこの世界、姓持ちは貴族なんですけど身分詐称?
『あと、あわよくばミュゼさんだけじゃなく後二人のオッパイも狙っていますぅ』
よし殺そう、サクッとヤるか
ミュゼに後ろから合図を送る。わかってくれたのか少し目配せしてからゴンサロに向かって言う
「このパーティに入りたいのであれば試験を受けていただきます。後ろの彼、ラウル君に剣で勝ってくださいそれが試験です」
「いいのか?こんな子供なら瞬殺してしまうよ。」
「勝てるならささっとはじめましょうか、ラウル君お願いね」
「了解、じゃあ始めますかコジローさん。ハンデとしてこっちは木の棒でいいですからね」
「バカにしているのか?僕は免許皆伝と言っているだろう?そんなものでは勝てるわけないだろう」
「あなたが勝てるならこのパーティに入れていいじゃないですか」
「まあいい。力の差というものを見せてやろう」
そう言って彼は剣を抜く。対してこちらは木の棒である。といっても農具の柄みたいなものが転がってたのでそれを使うんだけどね
二人とも用意が整ったので対峙する。
「いいわね?それでははじめ!」
ファムの合図の後、ゴンサロは上段に振りかぶる。あれ?それってサーベルじゃなかったの?なんで両手で竹刀型に振りかぶるんだよ?
呆れるけど我が大事な娘さん達のオッパイを狙うものは許さない。
最短で棒を突き出す。見事にゴンサロの顎にヒット。
そのまま転がり悶絶している
だよねぇ、剣術持ってるからもう少し行けるのかと思ったらサーベルでその構えはないわ
「ラウルの勝ち」
ファムは呆れながらもきちんと審判してくれる。というかみんな呆れている。もう学院の生徒にもこんな頓珍漢な構えする奴いないよ?
「待て!、今のは武器が不公平だ」
痛みが治まったのかゴンサロが不平を言う。
「武器の長さが違うだろう、これじゃ公平な試験とは言えない」
最初にいいって言ったのそっちじゃん、こんなゴネる人も久しぶりに見たなぁ
「じゃあ武器交換してもう一度しますか?」
「それでいい、それで君が勝てばボクも潔くあきらめよう」
いや今の時点で全然潔くないんだけどね。
お互いに武器を交換し再び対峙
「じゃあはじめ~」
ファムの合図もやる気が無くなっている
こっちもないんだからも少し元気にしろ
一人機嫌よく棒を振り下ろしてくるゴンサロ。
まあ木刀っぽいのでサーベルより使いやすいのだろうね、両手持ちできるし。でもなぁ
こちらはサーベルの鞘をつけたままゴンサロの振りかぶる両手の甲、肩、脇腹、心臓を突く
レベル11にしても弱すぎる。剣の鍛錬とか一切していないのがよくわかるのでこちらも相手をする気が無くなる。
ていうか鞘をしたままといえ鉄の塊で突かれる方が痛いんだよ。
さっきよりも盛大に悶絶している。
「ゴンサロさん、あんた口だけで生きていけるとでも思っているんですか?」
本名を言われびくっとするゴンサロ
「努力もせずにそんな腕でうちの大事な娘さんたちを守れるわけないでしょう?一番に逃げるのが目に見えているよ。うちのパーティにはあんたはいらない。正確に言うなら最初から努力すべきとは思うんだけど君には魔物と共謀して大量にマッドハウンドを養殖したという罪がある。まずは出るべきところに出てもらいますか」
「ぼ、ボクは何もしていないぞ」
「手遅れですよ、あんたが山の上からここに人が来ないように誘導してたのは知っていますから。余罪もありそうだしこのまま逮捕で」
「冗談じゃない」
突然脱兎のごとく逃げ出すゴンサロ。早!
「ボクは無実だからな、そんな無理やりな罪を着せられるわけにはいかない、じゃあねお嬢さんがた、また逢う日まで」
そう言うとあっという間に森の中に消えて行った
すごいな、殺すつもりはなかったとはいえこんな鮮やかに逃げられるとは思わなかった
生存術と遠距離走がレベル高かったのはこれだったんだな




