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2人の僕の寝取り復讐、臆病な僕と何処かで見つけた俺  作者: ムラタカ


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第62話  楽しみだ

光沢の事で改めて自分の置かれた状況を考え直さないといけないと思わされた。

僕の内にはもう1人の僕と言って差し支えない存在がいる。

僕は彼の事を黒圭と呼んでいる。

彼は僕とは違い口が達者で物怖じしない性格だ。

それでいて狡猾で計算高い一面を持つ。

僕とは真逆の存在だ。

光沢にも今回闇沢という存在が生まれた。

多分…いや、間違い無く僕と黒圭とで光沢の精神を限界ギリギリまで追い詰めた結果だと思う。

その結果元の光沢の人格は奥へと逃避し現在闇沢がその主導権を握っている。


クラスメイト全員が僕や光沢みたいになる可能性があるならやっぱり警戒しないといけないんだろうな…、そんな感じに僕は人工バグ試験体についてアレコレと考えていた。


そんな時だ。


スマホに1件の連絡が来ていた。

登録はしたけど自分から連絡する事も無く放置していた相手からの連絡。

 

「バグ試験体について厳密な話しがしたい……か…。」


相手はいつぞやの大学生か新卒社会人みたいな格好の女性2人からの物。

つまり僕にバグやら試験体の事を話して来た人達だ。


いったいここに来てなんの用だろうか?

まぁ大体の予想は付くけど…。

多分闇沢が覚醒した件についてだろう…。


あの人達は僕等を監視してる。

闇沢の事も知ってて然るべきだ。


しかし大学内に集合か…大学の敷地になんて入った事も無いし周りは大人ばかり…緊張するな…。



「そう言えばあのクズ家庭教師…何処の大学だ…?」


彼女達が集合場所に指定して来た大学…もしもあのクズ家庭教師も同じ大学に通ってるなら僕は合法的に奴に近づける!

簡単に…。


今度空音に軽く聞いてみよう…、まぁ空音があのクズ家庭教師が何処の大学に通ってるかなんて知らない筈だけど寧音さんなら知ってるだろうし…それとなく探ってもらえば多分いける筈だ!


まぁ駄目ならあの新卒社会人みたいな格好の2人に聞いて見るのも良いかも…。


しかしだ…。


そう…寧音さん…。

今更あの人に未練なんてない。

依存心と恋心を履き違えあの人に恋してた。

そんなあったかどうかも今となっては分からない恋心も完全に消えた。

あの人を親しく思う事も出来ない。

幼馴染としての恩も情もない。

ただあの時の空っぽになる無気力感を…何もかもどうでも良くなるほどの絶望を…何もかも信じられなくなる猜疑心を…彼女にも見せてあげたい。


【そうだ…その為に俺は生まれた】


「だね…その為の力だもんね…コレは」


寧音さんにも見せて上げないとね…

無気力感を。

絶望を。

猜疑心を。


そしてあの男にも見せてやらないと…。

幸い光沢で沢山試せた…。

そしてその結果今は闇沢という心強い仲間も出来た。


ふふ…あのクソ家庭教師…!

アイツから全部…全部奪ってやるんだ!!

アイツのプライド…自尊心…自信…ナルシズム…!!

全て奪って汚してバラバラに砕いて割いて破壊してゴミクズにして捨ててやる!!!


それが叶う日も近い。

楽しみだね…。


【あぁ…楽しみだ】




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