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2人の僕の寝取り復讐、臆病な僕と何処かで見つけた俺  作者: ムラタカ


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第40話  度胸の告白

「僕…これから真野さんに告白してくるよ!!」


どう言う心境の変化か田辺君は告白の覚悟を決めた様だ。

空音が言う様に阿久利さんが暴走して田辺君に要らぬお節介を働いたのはもはや間違いない事実みたいだけど彼の様子を見るにどうもいやいややらされていると言う訳でもなさそうだ。

と言うよりは自ら覚悟を決めた男の顔をしている、本当に何があったのだろうか?


「ほ…本当に大丈夫?平気なの?無理に頑張らなくても…?」


「だ…大丈夫だよ…あはは…」


ガタガタと震えている。

まるで生まれたての子鹿という例のフレーズがそのまま当て嵌まりそうだ。


「よぉし!田辺っち!サクッと告ろうぜぇ!」


「アンタねぇ…無理させてんじゃないの?」


ダルそうに空音は阿久利さんに言う。

しかし意外にもこれを阻んだのは田辺君本人だった。


「だ…大丈夫だよ!雪坂さん!僕…やるよ!!」


「…あっそ…。」


こうして彼は朝イチから登校して来ている真野さんを呼び出し校舎横の人気の少ない場所を告白の場所に選んだ。



物陰に隠れて様子を見守る僕等。

それぞれ僕と空音、阿久利さんと相田君とその彼女となった朝咲さんの5人。

別角度から見れば多いに目立つ事間違い無いだろう。


「それで…こんな所に呼び出して何の用?まさかエッチな命令でもするつもり?」


「いええ!?そ、そんな事しないよ!」


「じゃ何?」


エッチな命令って…いきなり何を言い出すんだあの子?


「その…僕…ずっと前から真野さんの事が好きでした!!だから付き合ってください!!」


「………」


「………」


互いに黙って見つめ合う。

長い…長い沈黙。

実際は数秒の沈黙だけど体感ではかなり長い沈黙が2人を支配する。

傍目でこんなに長く感じるなら当人はどれ程長く感じてるだろうか?

数時間の沈黙に感じてるんじゃないかって思うくらいに気の重くなる沈黙だと思う。


そしてそんな苦行ともいえる見つめ合いから開放され最初に口を開いたのは真野さんの方だった。


「これって告白ってやつ?」


「え…?あっ!はい!…うん!」


「……そう…私男子から告白されてるんだ…ねぇ?」


「…なっなに?」


「これって嘘告とかじゃないよね?」


「ちっ違うよぉ!」


若干食い気味に否定する田辺君、必死過ぎる。


「そう…分かった…付き合いましょ?これからは私達恋人だね」


「………やっ…やったぁ!!」


殊の外あっさりと真野さんは田辺君の告白を受け入れた。

正直受け入れられると思ってなかったのでこの話を聞いた時はどうやって彼を慰めるかその事で頭がいっぱいだった。

でも良かった…そんなのはただの杞憂でしかなかったんだ。

本当に…本当に良かった。


しかし鳴海圭は田辺と真野の告白現場を見届ける事に意識を集中させていて気付いていなかった。

この告白を見ていたもう1人の存在に。


鳴海圭に強い恨みの感情を持つ者の存在に。




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