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2人の僕の寝取り復讐、臆病な僕と何処かで見つけた俺  作者: ムラタカ


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第25話  邂逅

楽しい時間はいつも直ぐに過ぎ去っていく。

等と言うと私が冬休みの間の殆どを圭と過ごした事を楽しかったと言いたいみたいに聞こえるかも知れないが別にそんな訳ではない。


ただ学校っていう面倒な所に行かなくても良い冬休みって期間がもう少しで終わってしまう事を私は憂いているのだ。

まぁ冬休みの間の殆どは圭の勉強を見ている時間に割かれて勉強ばかりしてたし全然学校が休みって有り難みを感じなかったけど…。


まぁ初詣行ったり圭とその家族と一緒にお餅食べたり実の家族よりもお正月をエンジョイしてたかも知れない。


そうこうしているともう明日には冬休みも終わりで2週間もあった筈なのにやっぱり長期休みは終わるのが早いなぁと痛感させられる。


今日も圭の家に来ていて今は18時。

そろそろ帰ろうかと思い至ったのが今の現状だ。


「そろそろ帰るわ」


「了解、送ってくよ」


「うん。」


送るといっても私の家はここから目と鼻の先レベルに近い。

だから別に送って貰う程でも無いんだけど圭はそんな短い距離でもしっかりと送ってくれる。

多分だけも圭は親から私が帰る時はちゃんと送って行けとでも言われているんだろうと察っする。


帰り道の途中、私は圭に地味に最近気になっていた事を何となしに聞いた。



「そういえば最近黒圭出てこないね」


「え?……あぁ確かに…そうだね」


「まぁアイツが出てくると色々面倒くさい事になるから出て来なくて良いけどね」


「あはは…」


冬休みに入ってから黒圭は一度も出て来ていない。

実際アイツが出張ると面倒事が増えるから出て来ないならそれに越した事は無いんだけど出ないと出ないで何か怖い。

何か企んでそうで不安になるんだ。


そうして歩いていればいつの間にか私の家は直ぐそこだった。

実際近いから直ぐに帰れるのは分かっていたけどやたらと速く感じる。

話していたから時間の進みが速く感じられたのかも知れないけど本当にあっという間でた…。


「じゃっ…明日から学校なんだしちゃんと起きてなさいよ!」


「大丈夫だよ…ちゃんと起きてるよ!」


「ホントだか」


そうしてドアノブに手をかざした時だった。内側からドアが開かれ二組の男女が出て来た。



「あ…」


「え…?」


「あら?」


「お?」


三者三様ならぬ四者四様の反応を見せる。


雪坂家から出て来たのは雪坂寧音とその家庭教師の加藤大介だった。

空音はこの男が嫌いだ。

無論圭に自分と教え子の行為中の姿を圭がその教え子に好意を持っていると恐らくは察した上でわざと見せると言う悪趣味極まりない行動を姉に唆した張本人なのもある。

だがそれ以前にこの男の纏う雰囲気が普通に受け入れがたかった。

そしてその直感は何も間違ってなかったのである。

最初は何となく気に食わない程度の理由で姉の家庭教師に失礼な態度を取る自分の幼さに嫌気がさす事もあったが今となっては当たり前の事だったなと自分の感覚や直感を賞賛したくらいだ。


実際にこの男は今も私に気持ち悪い視線を送っていた。



(キッッモ!大学生が中学生相手にどんなけキモい視線送ってんだよ!)


そう心の中で暴言を吐きながら空音は黙って相手の出方を伺っていた。


「やぁ久しぶりだね?空音ちゃんにえ〜とそちらはだれだったかな?」


「つっ!?」


「……、圭ありがとね、もうここで良いから帰って」


「え!?で…でも…」


「そうだ!圭君だったね!影が薄くて誰か思い出すのに苦労したよ!あはは!ゴメンゴメン!」


「もう!大介さん圭君に失礼ですよ!」


「あははゴメンゴメン!歳を取るとどうも忘れっぽくて」


「もうっ!まだ20代じゃないですか!」


「あはは!」


「……………」


不快不快不快不快!!!


何だそれ何だそれ何だそれ!!!


お前が…お前等が!!!

圭を…圭を傷付けたんだろうが!!!

なのになんだ今の茶番は!!?


「それにしても空音ちゃん…君、また一段と可愛くなったね?」


「っ!?へ?」


「ふふ、本当…将来が楽しみだよ」


加藤大介は目元を丸め歪な視線を、生理的嫌悪感を誘発、刺激する視線を送ってくる。

体が…精神が悲鳴をあげる。

背筋に悪寒が走り言いようの無い怖気が全身に駆け巡る。

動けない、まるで金縛りにでもあった様。

それを相手が察したのか男の気持ちの悪い手が迫って来る。

嫌だ!触るな!!

心の中ではそう大きな声を出す。

でも身体は言う事を聞いてくれない。

金縛りは解けない、情けない程私は無力で……大学生の…大人の異様の前には怖くて竦み上がるしかなくて……。





「お久しぶりっすねぇ〜チャラ男パイセ〜ン」


その間にフラぁ〜と圭が入り込んできた。

軽率に気ままに圭は…いや黒圭は男を見る。


ヘラヘラとした微笑を浮かべながらしかしその目は一切笑ってはいなかった。



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