最強なら、悪役で - 第一の世界、地球で
私にしては珍しい異世界ファンタジーの一話目です
「はーっ疲れた。」
この雲の布団の上でだらけているのが、先ほどの謎の声の正体。女神である。
今は自室で休んでいるところだ。
「なんだったのよも〜う。」
雲の枕に顔を少しの時間埋めたあと、ちょっと気になったのか下界を覗く泉に向かった。
「えーっと?あの子が死んだ場所が……ここね。」
女神が泉の水面に触れると、泉に下界の様子が映し出された。
「って何よこれ〜!」
その泉には滅びかけてる世界が映し出された。
「私が滅ぼし途中の地球です。」
「わっびっくりした!」
なぜか女神の横には、桜がいた。
「お久しぶりです。女神様。」
「あんたどうやってここにきたのよ!私しか来れないはずよ!どうやって地球滅ぼそうとしてるのよ!どうやって生きてるのよ〜!」
「どうやってて……魔法?」
「それって何のことに対して?」
「全部。」
叫びすぎて喉が枯れかけてる女神に、桜はサラッと答えた。
〇
さっきの女神の部屋へ戻ってきた女神と桜。
女神が出したちゃぶ台に正座して座って、お茶を飲んでいる。
ズズズっと啜って、一息ついたあと、女神が言った。
「で、どういうことなのよ。」
「実際に見た方が早い。」
そう桜が言うと、手をちゃぶ台の真ん中にかざして、呪文のような物を唱えた。
『/[{□△}{●〇}] ⌘ ☍:front hand ✶;』
「ちょっ……それ時空干渉型電子機器生成魔法!?」
ゴトンっちゃぶ台の上に、ピンク色の薄いテレビが召喚された。
「これは?」
「タイ〇テレビ」
「ドラ〇もんの?」
「ドラ〇もんの。」
桜が、テレビのスイッチを入れた。
映し出されたのは、召喚されたすぐ後の場面だった。
召喚された桜は、すぐに言い放った
『\[●〇]⊕☍: world(2035,2442)・;』
ピッ。
女神がテレビを止めた
「時間停止魔法!?それもあの世界全体!?なんで知ってるのよ!」
「言語理解スキル。世界番号は女神様が言った。」
「ぐぬぬ……でも初期所持マナ量じゃ小レベルを発動するのが限界だったわね。」
「続きを見ればわかる。」
ピッ。
時間を止めた桜は、隣を歩いていたクラスメイトを、近くにあった大きな石を使って殺した。
《桜はLevel.2になった。》
すると、どこからともなくアナウンスが聞こえてきた。
ピッ。
「ちょっと待てぃ!」
「相席食堂?」
「あんた以外とバラエティ見てるのね……じゃ、なくて!あれあんたの友人でしょ!?なーに殺しちゃってんのよ!」
「レベルアップしたかったから。」
「そうね。レベルアップするには敵を倒さなきゃ……って倒さなきゃなのはて・き!なんで友人ぶっ殺してんのよ!」
「……。」
「なんで黙るのよ〜!」
ピッ。
レベルアップしたからだろうか、桜のマナは回復し、50になっていた。
その時、時間は動き出してしまった。
桜の友人が血飛沫をあげて死んでいることと桜が魔法を使えること以外は世界に変わりがない。
だから前世通り、桜に車が突っ込んできた。
が。
『/[{△△}{△△}]⌘ ☍:front hand ✳︎;』
桜が呪文を唱えるのが先だった。
車を始めとする周囲は、刹那にして跡形もなく消し飛んでしまった。
《桜はLevel.3 になった》
《桜はLevel.4になった》
《桜はLevel.5 になった》
《桜はLevel.6 になった》
一気にレベルが上がった桜は、この世界において兵器と同じ、またはそれ以上。
桜が今望むことはただ一つ。
《桜はLevel.10 になった》
《桜はLevel.20 になった》
《桜はLevel.30 になった》
《桜はLevel.40 になった》
《桜はLevel.50 になった》
《桜はLevel.60 になった》
《桜はLevel.70 になった》
《桜はLevel.80 になった》
ピッ。
「こう言うこと。」
「どう言うことよ!なんの恨みがあるのよ地球に!」
「……退屈だったから。」
女神は「うぬぅぅぅぅぅ」と唸ったあと、もう無理かと思い考えるのをやめていた。
ふいに桜が立ち上がった。
「じゃあ残党を始末してくる。『/[Sakura] ⌘ ☍: worl──」
「まって。」
「なに?」
女神は一つのチラシを桜に見せた。
「あんた、悪役に興味ない?」
[作りすぎた異世界の始末してくれる人募集]
最近異世界が流行ってうっかり世界を作りすぎちゃった!
主要惑星に住む人物が全員死んだら世界消せるから誰か始末して!
連絡先→XXX XXXX XXX
「どう?」
「始末したら考える。」
「ありがとう。」
『/[Sakura] ⌘ ☍: world(2035,2442)Earth✶;』
続く……




