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最強なら、悪役で - 第二の世界、虐殺


書くのが楽しい異世界小説です

「ねえ、見て。」

女神は桜に言われて振り返る。

そこには何やらでかい機械がある。

「それ何?」と女神は尋ねる。

「人間ピンボール。当たらなければ死ぬやつ。」

「倫理観……。」

女神が呆れているのを尻目に、桜は人間ピンボールを遊ぶ。

どんどんと肉塊になっていく人間と、運悪く助かって死んでいると一緒なぐらい精神がやられている人間が見える。

まあいずれ全員死ぬのだろうが。


時間は数時間前に遡る──。


 ◯


『/[{□△}{◯●}] ⌘ ☍:front hand ✶;』

と、女神が詠唱する。

「空間干渉型電子機器生成魔法?」

桜が尋ねると、女神が答える。

「そう、あんたも知ってるやつよ。」

女神の前方に、ピンク色のどこでも行けそうなドアが生成される。

「てってれー!どこにでもドア〜!」

「おー。」と、桜が拍手する。

「準備はできた?」

「うん。ばっちり。」

「じゃあ、いくよ!」

女神がドアを開く。

本家とは違って、近くにいた2人が吸い込まれるように、別の世界へと飛ばされた。

その世界は、運がいい主人公がいて、そして、これから滅びる世界だ。



「ついた?」

桜は辺りを見渡す。

草木が生い茂り、小鳥が囀りまわっている綺麗な草原だった。

「近くに国は?」

「まず景色から楽しむべきでしょ!こういうのは!まるっきり狩りしか考えてないじゃない!」

「それが目的。」

「それもそうだけど……。」

「で、国は?」

そう言われて女神は双眼鏡を取り出して見渡す。

「それで見えるの?」

「超遠くまで見られる双眼鏡よ。基本的に平面な異世界にはもってこいよ!」

また女神がぐるっと一周して、そして双眼鏡を外した。

「近くに始まりの国があるけどそこはダメね。主人公がいるから。反対側のラベリオスにしましょ。」

『/[≋△]↠☍:under✳︎;』

2人はほぼ同時に風魔法を詠唱して、空を飛ぶ。

そしてラベリオスへと向かった。


ラベリオスに到着すると、2人の門番に追いかけられた。

城壁を飛び越えて入国したのが駄目だったのだろう。

『/△↠☍:front✶︎』

と、桜が一瞬にして炭にしてしまったので、国は大混乱になった。

桜はあちこちで人を追いかけまわして殺す。

時には慈悲を与えるふりをしてみたり、時にはドロドロに溶かして人同士をくっつけたり、時には家族の親だけを子供の目の前で殺して発狂させて殺したり。まさにやりたい放題だった。

そんな中、女神は桜に聞く。

「疑問に思ったんだけど……なんで全部粉々にしないの?そっちの方が速くない?」

「それじゃつまらない。」

「なるほど……?」

そして虐殺に飽きたのか、桜は何かを作り出す。

女神が惨たらしい現場を見て回って、少し経った後。

「ねえ、見て。」

女神が振り返ると、人間ピンボールマシーンがそこにあった。

「倫理観……。」


 ◯


──そして現在。

国中から肉塊を集めて家を作り上げた桜。

玉座のような椅子に座っている。

近くには王様に支えていたメイドもいる。ものすごく怯えているが。

「それで、他の国は?」と、桜はメイドに聞く。

「ハ…はい……東の方にロンドリアと、あ…あと南にパルシタンがあります……。」

「なるほどねありがとう。」

桜は椅子から立ち上がったあと、死なずに済んだと安堵しているメイドの頭を弾け飛ばしてから、風魔法で東に向かった。


空を飛んでいる途中。

「あんたよく人間での遊び方を考えつくわね。」

「すごいでしょ。次はこれ。」

桜はポケットから瓶を取り出す。

「それは?」

「笑い死ぬようになるウイルス。」

「うへ〜……。」

悲惨なことになるロンドリアを思い浮かべて、女神は身震いをした。



[桜のステータス]

level 238

HP 19040/19040

MP 12377/23860


続く……。

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