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第九話 海警マシマシ海保スクナメ

前回のあらすじ:威風改の事故は空軍機による撃墜と言う衝撃的な事実であった。

しかし、そんな衝撃の事実をそっちのけに艦隊は佐世保に到着。

佐世保にて補給を受ける二航戦、そして尖閣諸島へ向かう。

尖閣で二航戦待ち受けるものは何か!

 9月29日 佐世保基地


 今ボクが乗艦してる二航戦の旗艦『蒼龍』は佐世保で建造された。

 つまりこの艦の地元は佐世保、この艦の里帰りだ。

 佐世保って言ったらなんだろう。

 ん〜ハウステンボスかな?普通の感性を持つ人の回答は。

 ボクは特急みどりと特急ハウステンボスかなぁ。

 後基地、それくらいしか思いつかないね。(佐世保の人、ごめんなさい)


「佐世保~!」「着きました〜!」


「1日と6時間で着いたね」



「細かいですね~先輩は」


「そうかな?ボクって細かいのかなぁ」


「色々細かくなるのは職業病なんですかね?」


「色々細かくなるのは軍人という職についている限り延々付き纏う物なのかねぇ」


「細かすぎて伝わらない時もたまにありますけど…多分ほとんど伝わりますよ!」


「そうだと良いねぇ」


 さぁ、補給だよ補給。

 燃料と食料と水と弾薬。さっさと積み込んで明日の出港に備えないと。

 南西諸島、南西諸島とは言いつつも実際は尖閣諸島の警備が目的。

『どうせ派遣するなら沖縄とかも頼んじゃお、機動艦隊だしいけるでしょ』

 そんな軽いノリで決まったように思えて来た。

 でも実際軍令部はそんな単純なノリで決めたわけじゃないよね。

 うーん、二航戦は便利屋じゃないよ!


「うーん!佐世保のベッドの柔らかさはどれほどかな!」





 翌日


「出港用意!」「 出 港 用 意 !!! 」


 掛かってるよー掛かってるよー。

 でも出港時間短縮したのは分かる。

 あと出港喇叭遅い、鳴ったの今やん。

 これこそ掛けるべき代物。まぁいいや、細かい事に突っ込んでたら気がおかしくなる。

 にしても曳船は力強いなぁ。

 どんどん岸から離れていく。たった2隻なのに、凄いなぁ。





 出港後……

 無事出港完了。

 艦隊で動くのは楽しいね。

 さぁ、尖閣諸島に向けて前進!

 日本が空母持ってても容赦なく巡視船向けてくる。

 中国には中国なりの言い分があるんだろうけどなんかね。





 3時間後……

 暇です。結構暇してます。

 皆艦橋で気を引き締めてそれぞれの職務についてるのにボクが

 気を抜いて良いのかなぁ。

 あらかた指示は出したし、大人しく自室で引き籠ろう。




 司令官私室……


「はぁ~、やっぱりこういう部屋は居るよ~

 でも乗員全員は無理だからなぁ……

 まぁ、こう言うの決めるのって上だしね、仕方ない」


 やっぱり窓がある部屋っていいね、海が見えるのは素晴らしい。

 あ、大型客船だ。何人乗れるんだろ、3000人かなぁ?


 ガチャ。


「せんぱ~い、暇なので居させてくださ~い」


「いいよぉ~」


「やったぁ」


 七海も暇してたみたいだね。


「整備とか点検終わったら暇なんですよね~」


「分かる、こういう長い時間の航海になるとね~」


「ですね~」


「艦橋の皆は気を引き締めてそれぞれの職務に当たってるのに、ボクだけ気を緩めてるのもなんかね

 だから自室に引き籠る事にしたんだ」


「先輩ってそういう事気にしがちですね」


「七海はそういうの気にしないタイプだったの忘れてた」


「所で先輩」


「ん?」


「尖閣諸島に配備されてる巡視船の数って何隻でしたっけ?」


「確か24隻だね、結構多いね」


「でも中国は…」


「それ以上配備して来るよね」


「多分30隻位ですかね?」


「30かぁ、まぁありそう」


 まぁ、現地に行ってみれば結果は分かる。






 2日後 尖閣諸島 大正島近海

 蒼龍CIC内にて


「……………」


「……………」


「酷くない?これ」


「酷い、ですね」


「何なのあの海警局の船の数」


「32隻……」


「そんなに大事?ここ」


「大事なんでしょうね」


 まぁ、沖縄侵攻の拠点としては重要な地域。

 そう簡単に取られてたまるか。

 隣に居る中尉もそう思ってるよね。


「偵察機が帰って来たみたいですね」


「了解、目視での情報も大事だ、電探だけでは分からない事もある」


「そうですね」


 ギィィ…。


「先輩!」


「報告、海警局の船は何隻?」


「えーっと、海警局は6隻でしたね」


「「「ろ、6隻!?」」」


 皆驚いてる、当然だ。

 6隻だけ?じゃ、じゃぁこの電探に出ている奴は……?


「この電探が感知しているのは……?」


「あ、それ人民軍の艦船とあちらの漁船ですね」


「!?人民軍!?あの中国の?」


「はい、思いっきり領海侵犯してますね」


「司令!攻撃しまs……」


「駄目だ、第一攻撃したらどうなる?

 軍艦同士、攻撃したらそれは戦争状態になるって事

 漁船とかならまだしも、どっちも国にが管轄してるしね」


「せ、戦争」


「そう、皆戦争は回避したいでしょ?」


「で、ではこの領海侵犯中の奴はどうするんですか?」


「どうしましょうかね」


「どうしましょうかねって司令!!」


「だってあっちも上の命令で来てるわけだし、そう簡単に退散する訳がないよ」


「うーむ…」


「さぁ、どうしよう

 攻撃したら戦争状態、警告しても無駄

 何か有効な手段は無いかな…」


「先輩、取りあえず艦隊司令部に報告しましょうよ

 報告すれば上からの指示で動けますし」


「まぁ、そうだね」



 八分後……


「何々?」


「『偵察ヲツヅケヨ』」


「偵察ね、了解了解

 哨戒機を出そう、これなら長時間飛行できる

 航空参謀!哨戒機発艦用意」


「はっ、直ちに」


 蒼龍飛行甲板上……


「P-2!2機!さっさと上げろ!」


「はい!」


 ウィィィィィィン。ガコン。


「エレベーター固定完了!」


「主翼展張!」


 ウィィィィィン。ガチン。


「主翼固定よーし!」


「射出機へ!」


 ガッチャン。


「射出機結合ヨシ!」


「耐熱板上げ!」


 ウィィン。


「発動機回せ!」


 キュィィィィン……(エンジンスタート)


「発艦用意よーし!」


「発艦始め」


 航空参謀のその一声でP-2が艦上から飛び立つ。

 射出機が作動し、普通の戦闘機より大きな双発の機体が飛び立つ。

 P-1よりは小さいが、飛行甲板上から飛び立つ物としては巨大だ。

 さぁ、どんな報告が上がって来るかな?




 五十分後 蒼龍CIC……


「哨戒機からの報告です」


「うむ」


「海保の巡視船12隻、海警局の巡視船6隻、中国漁船10隻、人民軍艦艇6隻です」


「敵船は12隻と言った所かな、漁船を攻撃する訳にはいかないし」


「そうですな…」


「前衛の駆逐艦2隻を突入させてみようか、これでどう反応するか」


「了解しました、直ちに実行します」


「頼んだ」


「こちら蒼龍、綾波・浦風に次ぐ、敵艦が居る海域に突入せよ

 繰り返す、敵艦が居る海域に突入せよ、なお武装は指示あるまで使用を禁ずる」


 さぁ、これでどう反応するか。

 海警局の船は問題ないとして、人民軍艦艇が問題だ。

 逃げるのか、対峙するのか。

 多分後者だろう、きっと対峙してくる。

 さぁ、どうしようか……。

お読みいただき、ありがとうございます!

第三章に突入しました~!

ほんの少しでも「良いね」と思ったらブックマーク、評価の★の方を是非!

(付けると作者が凄い喜ぶよ)

よろしくお願いいたします!

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