第三十九話 相談
前回のあらすじ:摩耶とたまたま出会った2人。
そしてすぐ、乗る予定の飛行機が欠航となってしまった。
そして、伊吹は新しい飛行機のチケットを取りに行った。
伊吹が不在の中、七海と摩耶はどの様な会話を交わすのだろうか…。
伊吹ちゃんは飛行機のチケットを新しく取りに行ってくれた。
「……」
「……」
摩耶さんはニコニコしながら私の方を見てる。
…似てる…。
私と凪ねぇは全然似てないのに…。
一卵性なのかな?
「ど、どうしたんですか?」
「ん?何でもないよ」
「そ、そう」
「…ねぇ」
「は、はい?」
「お姉ちゃんと最近どうなの?」
「えっ、そ、そりゃ…上手く行ってる…の、かな」
上手く行ってるのかな、伊吹ちゃんと私って。
「そっか~」
「いつ告白しようかな~って…」
「ふーん…」
「それで、付き合えたらいいなぁ~って…思ってて…」
「…ねぇ」
「はい?」
「もう結婚って言って見たら?」
「え?」
「お姉ちゃんならOK出してくれるんじゃないかな~」
「そ、そうかな」
そんなにすぐOK出してくれるかな…。
「うん、絶対OK出してくれると思うよ?10年以上一緒に居るんでしょ?」
「う、うん…」
「なら行けるって!」
「で、でも…」
「でも?」
「法律とか、憲法が追い付いてない…」
「ん~、別にそれは関係ないんじゃないかな」
「え?」
「別に、戸籍は入れなくても指輪とか結婚式とか普通に挙げればいいと思うよ?」
「で、でも伊吹ちゃん――」
「お姉ちゃんなら絶対受け入れてくれるって」
「そ、そうかな」
…伊吹ちゃん、受け入れてくれるのかな。本当に。
12年位一緒に居るけど…。
「今更悩む事かな?」
「え?」
「10年位一緒にずっと居て、同棲もしてるし。それってもう夫婦やない?」
「そ、そう…やね…」
摩耶さんの言う通り。
今の伊吹ちゃんと私の状態はもうほぼ夫婦。
…確かに、今更悩む事じゃない気がする…。
でも…
「ねぇ七海ちゃん」
「?」
「私の事、さん付けしなくていいんだよ?」
「えっ、で、でも…」
でも…なんか、その…。
「納得できない顔してるね~。じゃ、こうしよう」
「うぇ?」
摩耶さんはそう言うと私の唇に摩耶さんの唇を…!
「んっ…ふぅ…うぅ…」
摩耶さんのキスは伊吹ちゃんのと違って、激しくて…でも、長いのは同じ―。
「ん…んっ…ふぅ…」
「「ぷはっ」」
「どう?一気に近くなった気がしない?」
「う、うん…する…」
一気に距離感が縮んだってのは本当。
でも、いきなりキスしてくるんだ…。
「これから何て呼べばいいのかな…?」
「ん?何でもいいよ~」
「じゃぁ、摩耶ちゃん…!」
「うん、いいね~」
摩耶さん…じゃなかった、摩耶ちゃん凄く機嫌が良さそう。
「お~い」
あ、伊吹ちゃんが戻って来た!
「おかえり、お姉ちゃん」
「うん、只今」
飛行機のチケット取れたのかな?
「えー、結果を報告しまーす!」
「「うん」」
取れたのかな…!どうかな…!
「えー、航空券は手に入れられませんでした!」
「あらら」「仕方ない仕方ない」
あらら、残念。
「その代わりと言っては何ですが、新幹線の切符を確保しました!指定席ね」
「おー」「流石、仕事が早いねお姉ちゃん」
「指定席何だ」
「3人だからね、2+2の緑車よりも2+3の指定席の方が良い」
「成程~」
確かに、伊吹ちゃんの言う通り3人横並びで座りたいもんね!
「何時の便?」
確かに、それは気になる!
「えーっと、明日の7時42分発ののぞみ81号」
「臨時なんだ」
「そうだよ、広島行きだし」
「お姉ちゃんって小さい時からそうだよね~」
「え?」
「始発から終点まで乗りたがる」
「いやぁ~どうにも途中で降りるのは何かね~」
小さい時からだったんだ…。
「でも駄々こねたこと無かったよね」
「よーく覚えてるね。ボク全然覚えてないよ」
私は、小さい時の事よく覚えてるけど…伊吹ちゃんは覚えてないんだ。
何か意外。
この後は、私と伊吹ちゃんと摩耶ちゃんの3人で明日に備えてラウンジのソファーにちょっとだらしない恰好で寝た…。
そして、特に何も起きずに朝を迎えた…。
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