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第三十八話 暇つぶし

前回のあらすじ:箱根から帰るべく、大雨の中ロマンスカーに乗り込み一路新宿へ。

新宿に到着し、バスで羽田空港へと向かった。

そして、羽田に到着して発着表示板に出ていた表示は[遅延]。

欠航では無いという、微妙な状態。

そんな中伊吹は、保安検査場内へ突入することを決意する。

保安検査場を抜け、ラウンジに到着。

そしてラウンジでまったりしていると…

「ちょっと軍令部に呼ばれてね」


「そっか」


 外の雨は依然止む気配を見せない。

 飛ぶのかね、これ。まだ欠航とは出てないけども。


 ん?七海がさっきからボクと摩耶の事をずっと見てる。

 何かあったのかね?


「七海~どうしてさっきからジロジロ見てんのぉ?」


「え?あ、いや、やっぱり姉妹なだけあって似てるな~って」


「双子だもの、そりゃ似てるに決まってる」


「遺伝子的には、私とお姉ちゃんはほぼ同じだし?」


「ってか髪型変えたんだね」


「ロングにしてみた~」


 ながぁぁぁい。

 綺麗な黒髪が腰の所まで伸びてる。

 いいね。昔を思い出す。


「伊吹ちゃん」


「ん?」


「伊吹ちゃんもロングにして立ってみてよ~」


「ん?いいけども」


 言われるがまま髪留めを外して、椅子から立つ。

 さて何が見たいのだろうか。


「やっぱり…似てる!」


「「双子だからね」」


 双子だもの、似てるのは当然。

 昔からドッペルゲンガーだとか、片割れだとか言われて来た。

 でも最近は言われて無いなぁ。


「摩耶摩耶」


「ん?」


「ここに来たって事は羽田から飛ぶんよね?」


「うん、飛ぶ飛ぶ」


「何処へ」


 摩耶は舞鶴の司令のはず…。

 だったら伊丹かな?と言うか新幹線の方がいいと思うんだけど…。


「広島だよ?」


「へぇ、ひろs…広島ぁ!?なんで!?」


「ん?そりゃ、"自分の基地"に戻るからだよ?」


 自分の基地?それは舞鶴では…?

 広島?どういう事だ…?


「もしかして…」


「七海、何か心当たりが…?」


「七海ちゃんは察しが良いね~♪」


「えへへ~」


「ど、どういう事?ボクにも教えてくれよぉ」


「いいよ~」


 摩耶が教えてくれるみたいです。


「呉の基地司令ってさ、予備役入ったよね」


「確かに入ったが…ん?」


「おっ、分かったみたいだね~」


「まさか…異動して来るのか?」


「正解~」


「あぁ…だから軍令部に?」


「そういう事~」


 これは驚いた。

 摩耶が呉の基地司令に就任かぁ~!

 嬉しいなぁ!

 これで年に数回しか拝めなかった摩耶の顔を毎日拝む事が出来る!


「そっか~!」


「嬉しそうだね~お姉ちゃん」


「当たり前じゃないかぁ~!」(ムギュー)


「お姉ちゃん、そういう所昔から変わってないね~」


「えへへ~」


 20分後…

 摩耶と奇跡的な会合を果たし、幸せを享受していると…

 その幸せに水を差すかの様に絶望が襲い掛かる。


 ピーンポーンパーンポーン(空港チャイム)


「ん?」


<日本航空より、お知らせいたします>

<17時55分発、広島空港行き265便は>

()()となります>


「なっ…!」「あらら…」「仕方ないね、こんな天気だし」


 欠航してしまった…!何て事だぁ!

 あっ、もう1本後!広島行きの最終便が…!


<19時55分発広島空港行きの267便も、欠航とさせて頂きます>

<ご利用のお客様には、大変ご迷惑をお掛け致しまして……>


 どうした物か。

 さて、今ボクは選択を迫られている。

 1. このままラウンジで空港に野宿する

 2. 羽田空港併設の宿で寝る

 3. 東京駅から恐らくギュウギュウであろう新幹線に詰め込まれるか

 4. 夜行バスで地獄を見るか

 この4択である。


「…どうしよう…」


 まず選択肢1。

 これが最も現実的だろう。

 多分、お願いすれば明日まで居させてくれるくれるだろう。

 便の変更だってさせてくれるはずだ。


 次に選択肢2。

 移動が面倒。却下。


 そして選択肢3。

 新幹線はどうせギュウギュウだろう。

 飛行機が欠航したせいで新幹線に変更した客が押し寄せているはずだ。

 それに運休も為されていたはずだ。

 今頃行っても新大阪止まりの奴に詰め込まれるか、最終を逃すだけだろう。


 最後に選択肢4。

 夜行バスも新幹線と似たような状況だろう。

 それにこんな時間から広島に行く便は無い。

 大人しく夜を待つだけだ。

 仮に夜を待ったとしても、新幹線と同じ状況になっているに違いない。

 凄く安くて、トイレ無しで尚且つ座席も良くない物しか残ってないだろう。


 と、なれば選ぶ選択肢は1つだ。

 選択肢1の"このままラウンジで空港に野宿する"。

 これしかないだろう。


 さて、七海と摩耶の様子は~っと。


「へぇ~、そうなんだ~…摩耶さん凄いなぁ…」


「私なんて全然だよ!むしろ実戦で艦を沈めた七海ちゃんの方が凄いって~」


「いやいや!こうして沈めれたのも後ろでしっかり帰る場所を用意してくれてたからだって!」


「いやいや、沈めた方が…」


 うん、順調の様だ。

 野宿しても何も問題は無さそうだ。


「2人共~」


「「ん?」」


「ボクちょっと航空券を色々してくるよ~」


「「は~い」」


 明日の便取らなきゃ…振替扱いにしてくれるのかなぁ。

お読みいただき、ありがとうございます!

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(付けると作者が凄い喜ぶよ)

よろしくお願いいたします!

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