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第二十八話 正月くらいは帰らせて 

前回のあらすじ:演習と観艦式を終え、呉に帰投した二航戦。

呉を離れて実に約2か月間の航海と戦闘を終え遂に帰投。

もう年越しは近い。毎年恒例の年末休暇を使い、実家に帰る伊吹…。

 12月31日… 神戸市… 秋月家…

 ようやく実家に帰れた。

 最近は激務…と言う程でも無いけど、色んな所回ってたし。

 えーと、鍵鍵…。


 ガチャッ。ガラガラ…


「ただいま」


 勿論返答は無い。

 仮にあったならばそれはもう不審者なので警察に突き出さなければならない。


 家に入り、玄関を抜けてまず行くは洗面台。

 手を洗わねば。


 洗面台…


 ジャー


 久しぶりの実家。

 1年ぶりかね。


 7分後… 大通り…

 荷物を置いたら墓へ向かう。

 墓までは車で数分。ボクは車を持ってないから、タクシーでも捕まえます。

 最近はここら辺でもタクシーが良く走るようになった。嬉しいね。


「おっ、来た来た」


 ブゥゥゥゥゥン…。


 9分後… 墓地…

 この墓地は比較的高い所にある。だから、海と街を見渡せる。


「よいせ…あぁ、墓地の中でも傾斜がキツイ…」


 水バケツに…お供え物に…結構重い。

 しかも傾斜がかなりキツイ。何(パーミル)位あるのかしら…。


 2分後… 


「よいせぇ!」


 うちの墓の前まで来た。いやぁ、景色いいねぇ。

 でもここまでがキツイねぇ。


「2人共死ぬの早いよねぇ…なんでこんなに早いんだ…」


 最近の平均寿命はどんどん延びてきている。

 百歳越えなんて普通になってきた。超高齢化社会到来!

 だが、比例して子供の数も増えている。

 人口は年々増加し続けている。自給率どうやって上げましょうか。


 22分後…

 お供え物とか、掃除とかしたりして一通りこなした。

 …いやぁ、寂しいなぁ。

 ボクと摩耶だけになっちゃったよ。

 …孫の顔、見せられなかったなぁ。


「…なんで司令官になったんやろねぇ…」


 上の考えは分からない。

 ただ、良くない事を考えてるってのは分かる。

 いやぁ、複雑だね…。


「帰りは歩いて帰ろうかな」


 久しぶりに、地元の街並を見たいし。



 10分後…

 ゆっくり歩いてると池が見えて来た。

 この池も懐かしいねぇ。ちょっと周りを歩いていこう。


「………♪」


 ここは変わってないね。周りの景色は変わったけど。

 …あそこの須磨寺以外は。


 ボーン…


「丁度いいね」


 お寺の鐘が聞こえた。タイミングいいね。

 そういや今何時かな。えー…腕時計…付けるの忘れた…。


「…大体11時くらいかな?」


 11時…そろそろ昼時か。いや、この時間もあくまで憶測だけど…。


「この公園も変わってないねぇ…」


 色々懐かしんでると…。


「あのぉ…」


「うぇ?ボ、ボクですか?」


「そうですそうです…」


 老人が話しかけて来た。

 ボクになんの様だろう?


「ちょっとワシの話を聞いて言ってくれませんかの…」


「え、い、いいですよ」


「ありがとうございます…」


 時間もあるし、聞いていこう。

 見た感じ…100歳超えてる…?


「ち、因みに…」


「今年で104歳になります」


「ひゃ、104歳…!」


 最近はこういうのが普通になって来てるけど、それでも凄いなぁ。

 さて、どんな話かね。


 約1時間後…


「…懐かしいのぉ…あぁ…聞いてくれてありがとうございました…」


「いえいえ、そんな」


 内容はとある1人のパイロットの話だった。

 …パイロット…かぁ。

 そういえば、何故ボクに話したのだろう。


「あの、なんでボクに…?」


「いや…単純な事ですよ…」


「は、はぁ」


「あの人と同じ雰囲気だったからですよ…」


「そうですか」


「いや、聞いてくれてありがとうございました…」


「いえいえ、ではこれで」


「えぇ、お気をつけて…」


 …我が家はパイロットが多いのかな。



 1時間40分後… 秋月家…


「取りあえず牛丼買って来たが…」


 ボクの目の前にはホッカホカの炊き立てのお米を蓄えている炊飯器君が…!

 炊いてるの忘れてたぁ…!


「あゝ…!何てことだ…!」


 お米どうしようか…。


「と、取りあえず牛丼食べよ…」


 14分後…


「米どうしよう…」


 牛丼を食べ終わったのは良いものの…。

 いやぁ、折角炊いたんだし食べたいよねぇ。

 しかも見た感じ炊き立て…。


「取りあえず…」


 食器棚から結構大きい丼を出して、そこに米を大量に入れる。

 そして、その米の上に醤油をかけてその上に塩をかける。

 これでまぁまぁ行ける。塩分ヤバそうだけど。


 10分後…

 塩分ヤバ目の米を食べ終え、腹一杯になった。


「あぁ…どうしようかなぁ…」


 ん~、一度で全部食べ切る必要は無いし。

 置いておこう。



 30分後…

 今日は大晦日。

 2022年最後の日。

 いやぁ、今年は色々あったなぁと…。

 飛龍が進水して、尖閣の奴らを一時的に退かせて、能登半島でドンパチやって、七海の別人格が見つかって、大規模演習やって、観艦式やって…あぁ、色々あったなぁ。


「来年には飛龍が二航戦に配属されているのかぁ…」


 楽しみだね。飛龍。

 ボクは、特に何もする事も無く年を越した。

 年越しの瞬間もただテレビを眺めているだけであった…。

お読みいただき、ありがとうございます!

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よろしくお願いいたします!


【ご案内】

104歳の老人のお話… 

【皇国ノ為ニ飛ブ】

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