第二十七話 令和4年度大演習観艦式
前回のあらすじ:無事、2日目の陸軍の第13戦車中隊と第8歩兵科連隊と協力し上陸演習を完遂した二航戦。
そして、演習を終えた二航戦は観艦式に挑む…!
12月25日… 06:46… 横須賀基地… 観艦式当日…
「あぁ~…朝日きれ~…」
今日は観艦式当日です。
待ちに待った観艦式です。嬉しい。
それにしても、朝日は綺麗だねぇ。
…流石に将官ともなると結構豪華な寝室だね。
ホテル程じゃないけど…でもちょっと広すぎるかなぁ。
ボクは佐官用の寝室位が丁度いいかな。
程よい広さのお部屋に丁度いい設備。うん、佐官用が1番だね。
将官用は…広すぎるかな。うん。ベッドこんな広くなくていいし…。
まぁ、いいや!
今日は日本各地から艦艇が集まって来る日!呉は勿論、佐世保に大湊、舞鶴からも艦艇が集まってくる日!
航空機だって、色んな所から集まって来る。楽しみだね。
「あ~。飯飯…」
09:10… 蒼龍艦橋…
蒼龍は現在、横須賀基地に停泊中である。
そして、絶賛一般人を乗せている最中である。
あ~甲板に見た事無い位の人々が押し寄せてる~。
「参謀長、甲板が人で埋め尽くされてくよ」
「そうですね。幸い、今日は快晴です。艦内に人を詰め込むという事は回避できるでしょう」
「うんうん。そうだね」
出港まで、後20分。
どれだけの人が乗ってくれるかな。
20分後… 09:30…
「出港用意ー!」
「出港用意!」
いつも通りの出港だが、今回はこの声は一般人の方々にも聞こえている。
それの影響か知らないが、皆緊張している。
「もやい索離せぇー」
もやい索が外れて、曳船が引き始める。
曳船って力強いなぁ。
4分位後、曳船がイイ感じの所まで蒼龍を引いていくと、曳船が『出番はこれまで』と言わんばかりにそそくさと去って行った…。
「両舷前進微速ー」
「両舷前進びそーく」
さぁ、相模湾へ向けていざ出港!
40分後… 相模湾…
相模湾が見えて来た。
大量の軍艦が停泊している。
今回は双方移動する方式ではなく、観閲艦だけが動く方式を採用。
さぁ、もうすぐだ。
「おねーちゃーん~もうすぐだね~」
「もうすぐだねぇ」
毎度恒例摩耶がやってきました。
観艦式に蒼龍が参加する度に蒼龍に乗ってくる。
可愛いからヨシ!
因みに、ボクと摩耶は実は別の学校だったりする。
高校だけは別の学校。うーん、同じ所に入れた方が良かった気もするけどまぁいいや。
[前方、左側に見えて参りましたのは、睦月型駆逐艦。1番艦の睦月でございます]
今の日本海軍は、帝国海軍時代の名前を受け継ぐ艦艇が6,7割を占めている。
それ故に、ネットのサイトでは(2代目)って良く表記されてる。
[前方右側の艦艇は、高雄型巡洋艦2番艦、摩耶でございます]
「………」(ナデナデ)
「えへ~」
やっぱり摩耶は可愛いですねぇ。
艦艇の方もね、可愛いですよホント。
20分後…
艦は第三列と第四列の間を航行し始める…。
[左側に見えますのが、戦後初の空母、赤城型航空母艦1番艦の赤城で~…
右側に見えるのが戦後2隻目の空母…加賀型航空母1番艦の加賀でございます]
戦前同様、赤城と加賀は別形式。同じ型にすれば良かったのに…。
[そして、本艦蒼龍が戦後3隻目の空母でございます]
蒼龍の紹介も欠かさない、いいね。
「お姉ちゃん」
「ん?」
「飛龍ってどうなってるのかな?」
「飛龍ねぇ、今順調に艤装が進んでるみたいよ。3月には就役出来るって」
「楽しみだね!」
「だね、楽しみだ」
「飛龍の艦長は誰にするつもりなの?」
「んー、まだ決めてないねぇ」
「そっか~」
[…と続き、最後部の艦艇が浦風・雪風でございます]
やっぱり、こうしてみると壮観だね。
海軍艦艇大集結!いいね!
[おっと?飛行機が飛んできました!]
航空機の時間だね。
[前方の8機編隊、空母赤城の一式戦闘機『威風』でございます。隊長は赤間少佐です]
[この威風は戦後初の艦載機で、今の艦載機達の基礎となった機体です]
威風…!まだ運用してたんだ。てっきり全部ニ式戦か三式戦に置き換えられた物と…。
いや、もしかしたらこの観艦式用に引っ張り出してきた…?
「このアナウンスの人、いい声してるよねお姉ちゃん」
「蓑津中尉を選んで良かった」
[前方、海面スレスレから近づいて来たのは、五式水戦『光武』でございます。隊長は神津少佐です]
[全世界で最も性能の良い水戦として各国から評価を受けています]
光武2機は受閲艦隊の隙間を縫って海面ギリギリで接近。1機蒼龍の艦首ギリギリを通過し、もう1機は蒼龍の左舷ギリギリを通過し飛び去って行く…。
流石飛行技術。でも、海面にはもっと近づけると思うけど…。
神津、君はもっと低く飛べるよ。
[そして、艦後方より近づいて来ました機体は、この蒼龍の艦載機。
一式艦上重爆撃機『富士』でございます。隊長は大野中佐です』
さぁ、そろそろかな。
七海の出番は!
[上空から急降下してきました10機の飛行機は、蒼龍の艦載機…。四式戦『飛電』でございます。隊長は三沢中佐です]
上空から急降下し、海面スレスレで姿勢を水平へ。
半分は左舷側を、半分は右舷側を通過し、また急上昇して空へ消えて行った…。
うんうん、いいね。いいね!
「凄…!」
摩耶も目を丸くしてる。
そりゃそうだ、超低空飛行でさえ困難なのに、それに急降下と急上昇が加わる。
並のパイロットでは為しえない技である。
[そして、右側から見えて参りました大量のヘリコプター群は…
前から順に、二式回転翼機『下風』三式回転翼機『重光』四式回転翼機『秋波』特五式回転翼機『英風』でございます]
うわ~…多いなぁ…。
[そして、ヘリ達を追い越そうとしている4機の飛行機は…手前からP-1哨戒機 P-2哨戒機 一式早期警戒管制機『夜眼』 二式早期警戒管制機『慧眼』でございます]
「皆スマホで撮ってるよ、お姉ちゃん」
「そりゃぁ、こういう時は皆絶対撮りだすからね」
「軍機とか漏れないかな?」
「漏れた時はもうこっちの責任よ」
「そっか…」
22分後… 蒼龍艦橋…
艦は横須賀への帰路に付いていた。
今回は偉い人は誰も来ませんでした。皆さんお忙しいみたいですねぇ。
去年は首相が来ましたね。
「壮観だったねぇ」
「そうですね」
「所で摩耶は?」
「え?あぁ、司令の部屋を漁りに行きましたよ」
「そっか」
「いいんですか?止めに行かなくて」
「いいのいいの。好きに漁らせとくよ」
「わ、私には理解できませんね…」
「何故?」
「私は弟がいるんですが…自分のスペースを色々物色されるのはちょっと…」
「そっかぁ」
「おねーちゃーん!」
「んぁ?」
「なんか見つけたよ~」
「ほうほう」
何か見つけた様です。何でしょうね。
「これ、前探してたバッテリーじゃない?」
「…!あぁ!それだそれ!」
この前無くしたカメラのバッテリー君!
何処にあったんだろう。
「タンスの隙間にあったよ」
「はぇ~。そんな所に」
「うん」
「…この姉妹自由だな…」
「航空参謀、何か言った?」
「いえ、何も…」
横須賀帰投後… 蒼龍司令官私室…
一般人を蒼龍から降ろしてゆっくりしていた。
「お姉ちゃん、この後呉に戻るんでしょ?」
「うん。戻るよ」
「その後に帰省するって聞いたんだけど、ホント?」
「うん。一回帰っておこうかなーって。摩耶は帰らないの?」
「帰れないかな~。戻ったらちょっと忙しくなっちゃうからね」
「そっか」
「お姉ちゃん大好き!」(スリスリ)
「よしよし」(ナデナデ)
「えへへ~」
可愛いですねぇ。
「あーむっ」
「!?」
摩耶がボクの指を…!
「あむあむ…」(チュパチュパ)
可愛いですねぇ。
「ふふっ」(ナデナデ)
まぁ、色々ありながらも観艦式は無事に終わりました。
戦後初の大演習観艦式…!成功したのかな…?
まぁ、SNSの反応も後で見てみよう。
摩耶とも会えたし、ボクは満足!
さぁ、久しぶりに呉に帰るぞ!
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