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胸が塞がる入学式! その6

 

 ドリアードはおずおずと後ろに退いて行く。

 凄く馴れ馴れしく得体の知れない女の子だけど僕に興味を持ち話し掛けてくれて一番最初に友達に

 なってくれた。


 <ボワン>と大人しい僕の心に憤りの炎が灯る。


「勝手に僕の友達になんと言う口をきくんだ!」

「許さないぞ!」

「僕の横はドリアードだ」


 小さな憤りのつもりで吐いた呟きに近い言葉だった。

 凍て付いた馬車の周りが白い息を吐くほどに凍て付いた。

 あのド派手なドレスが白く霜を纏っている。


 振り返る少女の顔は恐怖に引きつっている。


 門番のせむし男が叫びながら飛んで来る。

「ご慈悲を!ご慈悲を!消し去る事をおやめ下さい」


 悪魔達が騒然としている。


 同じ悪魔の部類が発動する力とは異質な力が発動してしまったようだ。

 それは虚無の力。

 全ての事物の消滅。

 死の世界のような生半可なものじゃない。

 全てを消し去り消滅させる抗うことの出来ない力。


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