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サラレティア編〈7〉


遅くなりましたm(_ _)m

宜しくお願いします(*^^*)

 

  急いで城に戻ったサラレティアは使用人達に雨水を溜める様に指示を出し 自身は怪我人の治療に取り掛かることに。サラレティア自身治癒魔法を使ったことはなかったが琥珀に教えてもらいながら治療していく。


「ありがとうございます。サラレティア様は治癒魔法を使えるのですね」


「い、いえ。友人が契約している光精霊の力を借りたのです。私にはそんな力はないのです・・・」


  治療を受けた長はお礼を告げるとサラレティアが自分を卑下する様な返事をした事が引っかかった。長達は公爵家のサラレティアに対する態度は耳にしたことがあったからだ。


「・・・わたしは精霊を見ることができません。だがサラレティア様は精霊を見ることができる。まして力を借りるなんてこと誰もができる訳ではないのです。だから貴女個人の力じゃないかもしれないけれど貴女の力があったのは間違いない。とても助かりました。ありがとうございます」


「・・こ、こちら、こそ ありがとう、ございっます」


「良かったね、お嬢」

 

「うん、うん」


  サラレティアは自分を認めてくれたことが嬉しくて涙を流した。リューイもサラレティアの傍に寄りそっと頭を撫でていた。

 




  少し休憩をとったサラレティアと村長達はまたも話し合いを始めた。今度は森の入り口で見かけた魔獣達についての対策だ。ここはやはり騎士団に動いてもらうのが適切だという流れになった。アウトゥムヌス公爵と団長の不在の今 騎士団を任されている副団長に話し合いに加わってもらう事にしたのだがこの副団長はサラレティアへの態度がよくない。アウトゥムヌス公爵のサラレティアに対する態度を知っているからか見下している様子が見て取れる。そんな副団長は今回もサラレティアを見掛けると嫌味を言うのを忘れなかった。

  何時ものサラレティアなら挨拶をして逃げ出すが今回はそうはしなかった。きゅっと口を結んで顔を上げ真っ直ぐに副団長を見返した。副団長は何時もと違うサラレティアの反応にたじろぎながらも何か口にしようとしたが村長達から送られている視線に気付き舌打ちをして席に着いた。

  その後の話し合いの結果 騎士団と森近くの町や村の自警団で見回りと討伐をする事に決まった。自警団は森付近の見回りを、騎士団は魔獣の討伐を一刻でも早く行えるように迅速に準備に取り掛かる様に通達が出された。


  次の日の朝サラレティアが目を覚ますと雨は止んでいた。森付近を見回ってくれる自警団の人達に安全をお願いして、自身は村長や町長達と手分けして川や井戸などの状況を調べて回ることに。夕方屋敷に戻りみんなで情報交換をしあった。殆どの町や村で桶や鍋などに雨水を溜めていたようだがこのまままた雨が降らなければ数日で水が無くなってしまう状況だった。

  森に入り水を手に入れることができればと考えていたが昨日魔獣に出会ったことでこの方法は危険すぎるため実行できなくなった。精霊の力を借りたいが捕まえることが難しい。途轍もない量の水が要るので他所から分けてもらうのも無理がある。他に何かないかと考えるが気が急いて落ち着いて考えられない。そんな中で誰もいい案が思い浮かばずその日は暮れていった。


  更に次の日騎士団が魔獣討伐に出るのを見送るためみんなで森の入り口までやって来た。


「危険が伴う任務ですので気を付けてくださいね」


「ありがとうございます」


  サラレティアが団員達に声を掛けていると副団長が寄ってきた。


「役に立たないのにわざわざこんなところまで来るなんて。周りに迷惑を掛けているのが判らないのですか」


  副団長の嫌味に周りがざわつく。


「此処に来るよりも他にすることはないのですか。危険な所にわざわざ来たりして。 もし何かあったらいちいち貴女を護らなくてはならない我々の事を・・」


「嫌だ。いい歳したおじさんが女の子を虐めてるよ。何を考えてそんなことするのか神経疑っちゃうわ」

 

  サラレティアがぎゅっと拳を握って耐えていると突然女の子の声が副団長の声を遮った。


「なっ、何だお前は!?」


「ティアちゃん!」


「レティアちゃん ただいま。こんなに大勢集まってどうしたの?」


「実は騎士団の人達に魔獣討伐をお願いすることになって」


「それって・・」


「ふん。これだから何も知らない子供は」


  今度はティアの言葉が遮られた。恥をかかされたと勝手に思い込んでいる副団長は仕返ししてやろうと二人の話しに割って入った。


「先日大量に発生した魔獣の事だ。それをこれから我々が討伐しに行くのだ。お前みたいな子供は邪魔になるだけだからとっとと帰れ。ハッ」


  言いたいことを言ってすっきりした副団長は最後に小馬鹿にするように鼻で嗤った。これで言い負かすことができたと思うとにやけた顔が治まらない。



お読み頂きありがとうございます(^^)

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