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隣国で頑張ります(1)

 

  新たに一人加え次の拠点にする場所を目指して出発した。今度こそ最初に行く予定だった隣国のアンニー・テンプス王国へ行くことにした。移動には二ヶ月程かかるだろうと言われたが急ぐ必要もないのでのんびりと向かうことに。

(実際は何処に着くかわかんないけどね。もしかしたら最初みたいに違う所に行ってるかも。そういえば何で違う所に行っちゃったんだろう。もしかして暁って方向音痴だったりするのかな。ふふふふ)

 

  なんて考えてたらなにやら視線が。そっちに目だけを動かすと怪しげな目をして此方を見ている暁が居た。顔にも声にも出してないのに何故かばれてる?いや、きっと気のせいだと思いもう一度様子を伺ってみると 今度はバッチリ目があった。ニッコリと笑い目を反らそうとすると今度は何を考えてると聞かれた。

(なんでぇぇ。ただ前を向いて歩いてただけで誰とも話してないし変なこともしてないよね。なのになんで何か考えてるって分かるわけ。テレパシーでも使えるの? はっ!!)


「女の子の心をよむなんて 暁のエッチ!!」


「ばっっ!誰がエッチだ!!」


  心なんて読めないし お前は前から顔に出るって言ってるだろうがと怒られた。そんなに必死になって言わなくてもいいのにと思いながらジーっと見てやった。

(ふふふ、暁ってば怒りながら照れちゃってるよ)


  照れてるからか歩くのが速くなった暁に待ってとお願いし手を繋ぐ。どんなに怒ってても払い除けたりはされない。えへへと笑いかけ何処かに果物あるといいねと歩き出す。桃とかあるといいんだけどな。前世ではパイナップルとか好きだったけど今はあるかどうか分からないし。

  みんなでお喋りしながら先へと進む。そろそろ惑いの森を抜けたのか蝶々を見掛けるようになった。だったら果物も何処かになっていないかと辺りを見回すがまだ見当たらない。果物じゃなく野菜とかもないかな。芋類とかあったらいいんだけど見ても分からないんだよね。暁は分かるらしいので芋以外も見付けたら教えてとお願いしておいた。


  そろそろお昼時なので休憩してご飯にする。後何れくらい食材が残っているのか聞くと二日分位しかないそうだ。肉、野菜、果物は見付ければいけるけど暫く主食は我慢かなと考えながら食べ終える。お米とか売ってればいっぱい買い込めていいんだけど見たことがない。精霊達に聞いてみるがやっぱり知らないようだ。諦めるしかないかと思ったら今から行くアンニー・テンプスで売ってるぞと暁が教えてくれた。

  あるんだ! だったらおにぎりとか作っておけるから便利でいいよね。是非手に入れないと。楽しみだ。


  移動中は暁に忍者の動きを教えてもらったり 悠翔に魔法を教えてもらったりしていた。

  因みに悠翔とは精霊のことだ。みんな名前で読んでいるので自分も同じ様に付けてほしかったらしい。契約も一応してある。先代とはいえ王様となんて面白そうだと思ったからなんだけど 悠翔にはどっちでもいいと言われた。ならば折角なのでと結んでおいた。




  ──────────。

 



  長かった移動も終わりわたし達は無事アンニー・テンプス王国に到着した。着いたといっても人の前に出ていく訳に行かないので森の中なのだけれだも。この辺りでこれから住むのに良さそうな場所を探さないといけないが、一先ず町に出て買い物に行くことに。みんなには森の中で待っててもらい暁と二人町に行く。

  何時もお世話になっている《魔》の店へ入り 暁が魔獣の素材を見せている間にわたしは探し物をする。前に入った《魔》の店でペットを小さくできる魔道具を見付けたので此処にもないか知りたかったのだ。

  それはピンクゴールドとブルーゴールドの二種類ある腕輪でペットの方には石を一つ、飼い主の方にはペットの数だけ石を取り付けるのだそうだ。疾風を小さくすることができたらこれからは何処に行くのも一緒に行けるようになるので手に入れたかったのだ。お金はこれからは貯めないといけないけど取り敢えずあるかどうかだけでも確認しておきたかった。

  魔道具が置いてある辺りをキョロキョロ見回すと前の店で見たのと同じピンクゴールドとブルーゴールドの腕輪(首輪)があった。お店の人に確認するとペットを小さくする魔道具であっていた。欲しいのかと聞かれたので頑張ってお金を貯めて買いに来るから残しておいてねと言い、もし五歳でも雇ってくれるバイトがあったら教えてねとお願いしておいた。お店の人には笑われたけど・・・。

  暁も終わったようなので 食材を買って戻ることに。今日は初めてお米を買った。お米を売ってるなら飯盒はないかと思い探してみると売ってあった。お鍋でも炊けるけど一つしかないし、個人的に飯盒でなら炊いたことがあるのでそっちの方がよかった。これで買い物の回数が減らせるといいんだけどな。

  暁に手を繋いでもらいみんなの待つ森へと戻った。

 




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