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悪意に負けずに頑張ります(7)

 

  次の日の朝 昨日のお留守番組は他のみんなより早起きした。

  ティアは朝ご飯を用意しようとお鍋を取り出し 残っている野菜を小さく切った。

(野菜も殆どなくなったのでそろそろ買い出しに行かないと。この森に何か食べられる物があればいいんだけど)


  切り終わった野菜を鍋で炒めながらお肉も小さく切る。この牛の様な魔獣の肉は出汁がよく出るのでスープにするのに向いている。暫くそれらを煮込んでから最後に塩で味を整えてできあがり。

(たまにはコンソメ味とかも食べたいかも。それとそろそろ塩以外の調味料も手にいれたい)


  後はパンを用意すれば終わりなのでみんなが起きるまで待つことに。

  暫くすると精霊が起きてきた。おはようとお互いに挨拶する。よく寝れたか聞くと野宿をするのは初めてだと言われた。確かにあんまりしないよね。でもみんなで寝るのは楽しいでしょと聞けばそうだねと笑った。

  精霊と話しているとみんなが次第に起き始めたのでスープを温めなおし、暁にパンを貰って並べる。精霊に食べるかと聞くと是非と言うので用意した。わたしや暁が連れてる子達は食べなくてもいいようで興味があるものだけ食べている。なので聞いてみたが食べると言うので三人分の朝ご飯を用意し、瑠璃には生肉を出した。


「「いただきます」」


  食べているところを疾風が見ている。何時もは食べない疾風だけれど わたしが作ったスープを食べてほしくて大きなお皿にいれる。


「今日のスープわたしがつくったんだよ。たべて!」


  差し出すとありがとうと言って食べてくれて、ティアの作ったスープは美味しいねと言ってくれる。嬉しくてえへへと笑うと何時もと変わらないけどなと暁に言われた。

(何時もと一緒でもここは誉めるべきだろ!女心の分からん奴め!)


  暁を睨みご飯を食べる。精霊に味はどうかと聞いてみたら美味しいと言ってくれた。お世辞かどうか分からないけど美味しかったならよかった。

 

  暁にこれからの予定を聞いてみると何も考えてないと返事が返ってきた。魔族を倒すことだけ考えていたのであとのことは決まってないのこと。逃亡生活をしてるとはいえ別に急いでる訳ではないのでゆっくり考えればいいが 食材がなくなってきたので買い物に行きたいと言うと 此処から近い村か町は何処にあるのかという話になった。

  直ぐに行って帰ってこれる距離にはないようで歩いていくと三~四日かかるらしい。みんなが此処ですることがないのなら行き帰りだけで一週間かかるようだし次に住む新しい場所に移動してもいいんじゃないかと提案してみた。みんなもそれでいいよと言ってくれた。

  因みに故郷に残りたい人は居ないのかと聞いたが帰りたくなったらまた来るから大丈夫と言われた。それでいいのかと思ったがお別れするのも寂しいから言わずにおいた。

  するとずっと黙って聞いていた精霊がそんなに急いで行くのかと聞くので食材が底をつく前に買い足しておきたいと答えた。少し寂しそうな顔にも見えるのでお別れを悲しんでくれてるのかと思えば置いていかれるのだなと呟いた。

  ん?元々一緒に居なかったよね。ちょっと悩んだところで思い出した。そういえば一緒に行こうと誘ったんだった!自分から言ったのに忘れてたよ。約束したんだから守らないとね。


「よし!せいれいさん。やくそくどおりいっしょに行こう!」


「・・・本当に連れて行ってくれるのかい」


  その代わり野宿だけどねと言ったが精霊は嬉しそうにしていた。

  しかし当然ながら反対された。特に雷牙には王様を連れて行くなんてと怒られた。別に王様と決まった訳じゃないし 仮にそうだとしても周りの人が認めれば行っていいと思うけど。

  取り敢えず黙って出ていくわけにいかないからちゃんと聞いてからねと言っておいたが、雷牙は納得できないようで暁や疾風に止めるように言えと詰め寄っていた。

  基本疾風は危険でなければ私のすることに反対はしないし、暁も最終的には許してくれる。なので精霊の都合さえよければ連れて行くことになるだろう。いい加減諦めればいいのに。

  そんな雷牙を眺めていると精霊に共に旅する者を紹介しておきたいので一緒に来てもらえないだろうかと誘われた。みんなで行くには人数も多いし雷牙も煩いのでわたしと暁の二人が行くことになった。

  疾風に気を付けてねと見送られ精霊の家にむかう。行ってみると真っ白な邸があった。邸は可愛らしくなんと言うかメルヘンチックな建物だった。門や塀はなく周りを円状に取り囲んだ色取り取りの花が咲いていた。季節ごとに綺麗な花を咲かせるそうだ。玄関に行く途中には噴水もあった。

  邸の中に案内してもらい部屋に通される。連れてくるから此処で待っていてほしいと言われた。

 

  暁と二人になったので精霊について話し合ってみた。

  これだけ大きな家に住んでるのだから お偉いさんには違い無いだろう。

  どの精霊見ても分からないけど一体幾つなんだろう。

  なんだか寂しがり屋に思えたよと言ったとき ティアの周りはティアも含めて寂しがり屋が多いなと暁に言われた。

 

 




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