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新天地です頑張ります(15) ~レオンの思い<3>~

 

  長い間探し続け やっと出逢えるかもしれない凛。前は凛の方が十歳上だったけど今は幾つになっているんだろうか。凛とはこの姿で逢うのは初めてだけどレオンだと認めてくれるだろうか。嬉しさだけでなく不安が頭を掠める。

 

  だがその地に赴きわたしが得られた情報は子供が居たと言うことだけだった。

  何故魔族となんて戦っていたのか。戦っていた場所がこんな酷いことになっているが怪我はなかったのだろうか。

  助けが必要ならばわたしを呼んでほしい。そうすればわたしは君の所に行けるのに。


  これ以上情報を得られないだろうと判断したわたしは後を任せ先に城に戻ることにした。其処で先程証言をしてくれた彼の言ったことにふと違和感を覚えた。誰の顔も見ていないと言ったのに何故襲ってきたのが人間じゃないと思ったのか。彼は何かを隠しているのかもしれない。そう思ったわたしは彼を見張るように言いつけた。

 



 ──────────。




「レオン入っても宜しいでしょうか」


  ノックをしてセドリックが部屋に入ってきた。見張らせていた彼の報告に来たらしい。家族や店の客、友人と思われる人物以外との接触もなく怪しいところも特にないとのことだった。変に勘繰りすぎたのかもしれない。魔法を使って襲われたのだからそう思っただけかも。どのみちこれでまた振り出しに戻ったな。思わずため息が出てしまった。


「体はもう落ち着かれましたか」


「ああ、もう大丈夫」


「せめて白いドラゴンでも居てくれれば・・・」


  一時間程前魔力を暴走させてしまい自室で少し横になっていたのだ。そのことを心配したセドリックが思わず言ってしまったらしい。

 

  白いドラコンは魔力を食べると言われている。正確には分かっていないが不安定な魔力を上手くコントロールできるように手助けしてくれるらしい。この城にも珍しいと言われる黒いドラゴンが居てるがそれ以上に数が少なく滅多に見ることは叶わない。

  そんなドラゴンに居てほしいと言わせるほど彼に心配をかけてしまっていることが申し訳なかった。


「迷惑をかけてすまない」


「いいえ!我らの力が及ばなばかりに未だに見付けるとこができず申し訳ありません」


「いや、たった一人を捜すのはとても大変なことだよ。みんなには感謝しているよ」


  口だけではなく大変だと言うことは分かっている。それでも頭と感情は別物だ。一刻も早くという思いはどうしても持ってしまう。だがそれを言うことはできない。皆にこれ以上の負担を強いる訳にはにはいかないのだから。

 

  考え込んでいるとセドリックがそう言えばと話始めた。


「子供と一緒に逃げたとされるドラゴンですがとても色の薄いドラゴンだったとの証言があります。何せその場の現状が酷すぎてそちらの方に意識が集中されていたためハッキリとは思い出せないそうですが。もしかしたら白いドラゴンかもしれませんね」


「そうか」


  もし凛が白いドラゴンと一緒に居るならわたしのように魔力を暴走させたりすることはないだろう。魔力量がどれ程のものなのか分からないが苦しむことなく過ごせているかもしれない。そう思うだけで穏やかな気持ちになれた。


  セドリックが退室し、また一人になった。

  凛を探すことばかりしていたがこのまま見付けることができずにいたら、魔力の暴走により周りに迷惑をかけ続けるだけだ。諦めて波長の合う人物を探さなければならない時期になっているのかもしれない。幼いうちにたった一人を決めてしまったことが今になって仇になるとは思わなかった。凛を求め続けることはわたしの我が儘にしかならないのだろうか。どんな顔に生まれ変わったのか見てみたかった。今度こそわたしの素性を話してわたしのことを知ってほしかった。また沢山話をしたかった。

  君は何処に居るんだろうか。


「凛。逢いたい」





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