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音楽魔法と学園迷宮

 全属性って珍しいんだね。


 まぁ、そんなこと気にせずに教えるけどな‼


「やはりハヤト君にはうちのギルドに‥‥‥」

「はい、さようならー‼」


 追い返した。そんなに隼人は優良物件なのか?

 俺には判らん。





 隼人が全属性を使えるようになったのは、2年後の5才の時だった。

 ちょっと嬉しかったね。

 レベルは8まで上がった。とんでもない上昇率だと周りから言われたが一旦放置だ。


 今は剣道を教えている。

 グラスが俺に、


「あんたは鬼か」


 とか言っていたが問題ないと思う。

 本人もやりたがっているし。





 さて、そろそろ楽器の練習にいくかな。

 今日はちょっとやってみたいことがある。

 前に一度モンスターに襲われたときに、遊びで魔力を込めながら歌ってみたらモンスターがバッタバッタ倒れた。

 正確には、寝た。


 催眠効果があるらしい。

 自覚はないが‥‥‥。


「こんにちはー」

「あら、キョクセイ君。今日は弾くの?」

「ええまぁ。カフェの方は?」

「お陰さまで大繁盛よ!」

「それはよかったです」


 今日の当番の近所のおばさんと世間話をして、舞台の方へ。


 今日使うのはハープだ。

 チューニングは済ませてあるので早速弾いてみる。

 最初はかるーく魔力を込めながら弾き、だんだん込める量を増やしていく。


「あら?なんかいつもより上手くなったかしら?」


 そんな声がカウンターから聞こえた。


 ‥‥‥やはりそうか。

 魔力を込めながら弾くと、魔法(催眠系)が使えるらしい。

 試しに睡眠の魔法の魔力を込めながら弾いてみる。


 5分後。


 みんな寝ていた。

 凄い。こんな催眠のかけ方があったなんて。


 今度は覚醒の魔力を込めながら弾いてみる。

 みんなモソモソと起き始めた。

 これは面白い‼


 あんまりやるのもあれだから、透明の魔力を込めながら弾き語りする。

 曲は、《アメイジング・グレイス》


 透明の魔力を込めながら歌っているのでそれっぽく聴こえるとは思うが‥‥‥。


 結構大盛況だった。


「君、本当は有名な吟遊詩人なんじゃないのか?」

「違いますよ」


 なんで吟遊詩人なのか。

 この世界には多い仕事なのか?






 チリリン


 ベルがなる。


「お客様でしょうか?」

「俺は知らないけど?」


 家で寛いでいたら誰かが来た。


「はーい。少々お待ちください」


 ソルトが出ていったので俺も透視を発動させる。

 グラスじゃん。


「あ、グラス様。どうぞ」


 あっさり通しすぎだろ。良いけど。


「どうされました?」


 俺がそういった瞬間、グラスが土下座した。


「すまない、極星君!迷宮に行ってくれないか!?」

「‥‥‥へ?」


 迷宮?

 なんで?って言うかなんで俺なの?


「なんでです?」

「私の娘が帰ってこないんだ!」


 娘?結婚してたのか。初耳。


「迷宮ってどこのです?」

「引き受けてくれるのか!」

「行けそうなら、ですが」

「学園迷宮だ!」


 え?

 学園迷宮って危険のないように作られたかなり優しい難易度の絶対に死なないってやつ?


「俺じゃなくても良くないですか?」

「君じゃなきゃ駄目なんだ!実はもう何人か寄越したけど帰ってこないんだ!」


 学園迷宮で行方不明?


「帰ってなくてどれくらいですか?」

「一週間だ」


 一週間か‥‥‥食べ物なかったら致命的だな。


「まぁ、良いでしょう」

「本当か!?実は生徒さんが何人か私の娘のように行方不明なんだ!その依頼も兼ねて良いか!?」


 ええ!

 追加された。


「構いませんが‥‥‥」

「じゃあ今すぐ頼む‼」

「へ?」


 俺が困惑していたら思いっきり腕を引っ張られて引き摺られた。


「ま、まだ‼まだ準備してないからあああぁぁぁ!」

「準備ならしてある‼問題ないさ‼」


 心の準備というものがあああぁぁぁ!






 引きずり回されて学園迷宮に到着。


「準備してないんですが」

「君ならマジックボックスに何時も入れてるだろ?」


 うわ!見抜かれてる。

 グラスにはストレージのことをマジックボックスと説明してある。

 この世界の魔法にある、そう珍しくないやつ。

 ただ、要領が半端ないとは伝えてある。


「ソルト君には説明しておくし‼さあ!頼んだよ‼」


 ええええええぇぇぇ!

 無理矢理やん‼

 まぁ、ここで渋っていてもなにも変わらないしな‥‥‥。行くか。






 学園迷宮の中はそんなに狭くなかった。

 思ったより広い。

 とは言っても、ドラゴンバージョンのソルトが入ったら直ぐにキツくなりそうだが。


 魔眼を発動させる。

 暗視と透視だ。それと‥‥‥邪神!起きてるか?


『んぁー‥‥‥寝てた。どうした?』


 邪神は普段基本的に寝ている。

 魂のみの存在なのであんまり出ていると疲れるらしい。


 人感センサー作動してくれ。


『そんな名前じゃないんだがな‥‥‥』


 そんなこと言いつつもセンサーを作動してくれた。


 ここに人は居るか?


『この空間には少なくとも居ないな‥‥‥』


 ‥‥‥どうなっている?


『ほい』


 邪神がセンサーを見せてくれた、がそこには俺しか写っていなかった。

 何故だ‥‥‥?

 俺の魔眼にも反応無し、邪神のセンサーにも反応無しとすると‥‥‥


『誰かが意図的に別空間に隔離させている。か』


 だな。


 一旦グラスに連絡しよう。

 連絡用の水晶を取り出して魔力を流す。


 バチッ‼


 いっってええぇぇぇ!?


『ざまあ!』


 お前の仕業か!


『なんもしてねえよ』


 紛らわしいこと言うな‼

 さて‥‥‥どうしようかな。


『念話は?』


 極力使いたくないんだよな。

 特殊能力に入るから。だけど、そんなことも言ってられないな。


 グラスに繋ぐ。


『グラスさんー。聞こえますか?』

『え?極星君!?へ?』

『脳に直接話しかけてるんで、念じて答えてくださいね』

『ふぇ?』

『なんか、水晶通じないんですけど何か誤差動ですかね?』

『え?あ、繋がらない‼』


 やっぱりか。隔離されているのは間違いない。

 ‥‥‥誰かが仕込んでいるな。


『どうやら迷宮に誰かが仕込んだみたいですので、もう少し調査してみます。あ、念話は他言無用で』


 一方的にきった。

 向こう側はなんとかなるだろ‼





ーーーーーーーーーーーーーーー





 最近、学園迷宮から娘が帰ってこない。

 先生に連絡をいれても判らないと言う。

 何人かの生徒も行方不明になっているそうで、捜索願いが出されている。

 私も、ギルドマスターとして調査せねば‼


 そう思ってEランクパーティーに調査に行って貰ったのだが‥‥‥。

 そのパーティーは入って直ぐに音信不通になり、行方不明になった。


 ‥‥‥何が起こっている?


 考えられるのは奴等だが、こんなことをするメリットが判らない以上、下手に可能性を絞らない方がいいだろう。

 しかし、どうするか‥‥‥。


 娘が帰ってこないまま一週間が経った。


 私はどうしたらいいのか。私ができることは冒険者に頼むことだけ‥‥‥。

 ん?冒険者?


 そうだ!あの極星君なら何とかしてくれるのではないか?

 彼ならばきっと何とかしてくれる‼


 思い立ったら吉日。すぐ行動だ!



 やはり、無理だったろうか。

 そう思った矢先、頭の中に声が響いた。

 極星君だ。

 彼はその規格外な力で念力を送り会話しているらしい。


 最後には彼らしくこの力を他言無用だと言ってから会話が終了した。


 ‥‥‥これは誰かが確実に仕込んでいる。

 私ができることはそいつを見付けることのみだ。

 ‥‥‥無事でいてくれよ、極星君。

「あーあ‥‥‥働きたくない」


『説得力皆無だな』


「黙れこの野郎」

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