表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/196

戦闘に突入です!(邪神が)

 俺はさらに奥に進んでいく。

 普通の人間なら灯りが無ければなにも見えないような暗闇でも俺は暗視があるので問題なく見える。


 魔眼が進化したことにより、暗視に色がついた。

 普通に見えているだけだな。

 簡単に言えば。


『迷宮ってこんなに静かなのか?』


 そこなんだよな‥‥‥。

 モンスターが歩く音とか声とかするもんだろ、普通。

 今は何故か俺の足音が不気味に響いている。


『びびってやんのー』


 こいつ‥‥‥いつか殺す。


 ん?透視に反応がある。

 空間魔法の一種だな。この世界では扱えるやつは早々いないとグラスさんが言っていたが‥‥‥。

 一体誰だ。


『こっちにも反応アリだ』


 そういって邪神がセンサーを見せてくる。

 これは‥‥‥かなりの大所帯だな。


『殺りたいなー』


 今のところは駄目だ。


『ぶー』


 黙れ。足音が聞こえなくなる。

 ‥‥‥足音が聞こえなくなる?そうだ!


 俺はストレージから竪琴を取り出して弾き始める。

 ハープで練習したことを思い出しながら、弾き語りで。

 これは最近気付いたのだが、魔力を込めて歌うと効果が倍になる。


 睡眠の技なら眠らせるのが速く、尚且つ広範囲に聴こえさせて眠らせることが可能になる。

 1対多数の戦闘で役立つと思っていたが、こんなに速く使うとは思っていなかった。


 バタバタと人間が倒れる音がする。

 小声でどうなってるんだ、とか、起きろ!とか言ってるのが聞こえる。


 やがて全員が寝たらしい。

 音が聞こえなくなった。

 俺はストレージに竪琴を素早くしまって様子を見に行く。


『ぐっすりだな』


 面白いくらいみんな寝ている。

 縛っておくか。仲間呼ばれても困るし。


「こんなもんかな」

『‥‥‥やり過ぎな気もするけどな』


 こんなやつらにはやりすぎくらいが丁度良いんだよ‼

 俺はこいつらの一人で圧倒的に他のやつらとは違う魔力量を持っているやつに覚醒の魔方陣を打ち込む。


「な‥‥‥我は‥‥‥一体?」


 我って‥‥‥


「はい、こんちは!」

「なっ‼これを解け‼」


 そんなあっさり解くわけ無いじゃん。


「貴方達が何しようとしたのか教えてくれません?」

「教えるわけ無かろうが‼馬鹿者め!」


 初対面で馬鹿者はないわー。


「そうですか。では見せていただきますので」


 記憶をコピーする。

 ふぅん‥‥‥。成る程。

 因みに、コピーの能力は何故か進化しなかった。

 これはどうやら俺がもっと強くならないと進化しないらしい。

 他にもいくつかそんな能力があった。


「じゃあ、速く転移門出してください」

「誰が出すものか!」


 あっそ。じゃあ自分でだそう。


 魔方陣を作る。計算を一瞬で成功させ、こいつの記憶の中にある転移門を作り上げる。


「何て計算量だ‥‥‥」


 後ろでなんか言ってるけど取り合えず無視。

 さてと。あちら側に行くかな。


「そんじゃあさようなら」


 にっと笑い転移門をくぐった。





ーーーーーーーーーーーーー





 あれは化け物だ。


 歩いてる姿ひとつとっても全く隙の無い歩き方をしている。

 我は魔眼を所有している。

 魔力量は人によって違うのを、我は見分けることが可能だ。


 あやつは魔力が見えなかった。

 それは、魔力が全く無いか、多すぎてなにも見えないかのどちらかだ。

 あのみのこなしから言って魔法が全く使えないというのもおかしな話だと思う。


 我は危険を感じた。


 転移門を作り、逃げようと提案したが誰も賛成しなかった。

 こんなことになろうとは‥‥‥。


 最初はどこからか音楽が聞こえてきた。

 弦を弾く音がしていた。催眠系の魔法だと気付いて何とか抵抗(レジスト)したが、歌が入ったとたん出来なくなった。


 何て強力な魔法なのだ‥‥‥。


 気付いたら我らは捕らえられていた。

 目の前にはターゲットの男がいた。

 美しい顔立ちの、しかしどこか翳りを持った笑顔をしている。

 我は情報を話さなかったが、ターゲットは全てを知っているかのように話し掛けてきた。


 そして、驚異的なスピードで魔方陣を作り出す。

 あの面倒な計算を一瞬で成功させ、転移門を作り上げた。

 何て力量だ‥‥‥。


 もしかしたら、あの方はこの男に勝てないのでは。

 畏れ多いがそう思った。

 あの方は異常だがこの男は異常の枠組みには収まらないくらい強く、危険だ。


「そんじゃあさようなら」


そう言って去っていった。





ーーーーーーーーーーーーーーーーー





 転移門をくぐった先には炭鉱っぽい所があった。

 この中か。


『俺も遊びたいなぁ』


 集中しろ。敵地だぞ。


『俺達に勝てる敵なんて早々いないと思うけど』


 油断が一番危険なのはお前も体感してるだろ。


『‥‥‥だな』




 中は、魔法灯で暗くなかった。

 魔法灯は魔力をためておくと使えるライトだ。

 一旦ためると魔力が切れるまで消えないので炭鉱とかの常時暗い場所に設置されることが多い。


 つまり、定期的に出入りがあると言うことだ。


 この場所がなんなのか、それはさっきやつの記憶を見たときに判ってはいたが‥‥‥。

 なんか嫌だな。


 靴音をたてないよう、そっと歩く。


 バチッ‼バチッ‼


 何かの音が響いたと思ったら悲鳴が聞こえた。

 女の子の悲鳴だ。

 俺は急ぐ。‥‥‥邪神!


『出番?出番?』


 ああ、出番だよ‼やることは判ってんな?


『もちのろん‼ひゃっはー‼』


 ‥‥‥やりすぎないと良いんだが。


 先のことは不安で仕方ないが邪神に任せてこっちのことはこっちでやる。

 おっと、ここの通路を曲がって‥‥‥。


 マップで何とか辿り着いた‥‥‥。

 これがなかったら俺は生きてられ無い気がする。


 がさがさ‥‥‥。


 何かの音が聞こえる。


「ーーーーー‼ーーー‼」


 口に布を噛ませられた男女が何人か鉄格子の向こう側にいた。

 服なんてものは殆ど切れ端でしかなく、身体中が痣だらけだった。


「静かにしてくれ。俺はギルドから依頼を受けて来たものだ。お前たちを助けたいが、絶体に声をあげないでくれ。約束できるなら出してやる」


 一瞬で静かになった。


 鉄格子には当然鍵がついている。

 鍵穴に少しだけ指を突っ込んで水と冷気を指先から出す。

 すると鍵穴に水が入り、凍って解錠可能となる。

 魔法使いの前にはこう言う鍵って通用しないんだよね。



 俺は中に入り、先に全員の怪我を治す。

 その後、先に足の拘束を解き、腕の拘束を解く。

 腕の拘束が取れた人達は口から布を取る。


 声をあげるなという忠告を忠実に守ってくれている。

 俺はストレージから体が隠せる程度の布を取り出して渡す。

 女性でほぼ全裸ってキツいもんな‥‥‥。


 ここで待つようにと告げ、全員に警棒っぽいのを渡す。


 この前作ったんだけど、何かあったら俺に連絡が入る警棒だ。

 ソルト達用に作ったんだが思いの外調節が難しくて試作品が大量に余った。

 こんなところで役に立つとは。




 俺は邪神の所へ行く。

 あっちにも捕まっている人達は結構いるみたいだし。


 近付くにつれて戦闘音が聞こえてくる。

 チラッと物陰から見てみる。


 邪神がエンジョイしていた。

 それはそれは嬉しそうな顔をして。


『お、極星!』


 気付くなよ‼


「おい!何者だ!」

「ギルドの者です。此方に冒険者等が捉えられていると聞いたもので」


 ‥‥‥まったく‼居場所がばれたじゃねえか!


『てへぺろ』


 うっわー。反省なしかよ。


「おい、聞いてんのか‼」

「聞いてるようで聞いてないですね」

「‥‥‥はぁ?」

「さっさと戻れ」


『えー。どうしよっかなー』


「‥‥‥‥」


『いえ、何でもないです』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ