12.訪問者
入院中のある日、麗のもとに二人の風変わりな人物が訪ねてきた。
「コンコン」
ドアをノックするそぶりをしながら、金髪の少女が部屋に入ってきた。
「お邪魔していいかな?」その少女は微笑みを浮かべながら尋ねた。
麗は少し驚いて顔を上げた。「どうぞ。」
「私はDr.アルジャーノン。アルでいいよ。」金髪の少女は自己紹介した。「こちらは秘書のマルコ。」
黒いスーツを着たマルコは静かに一礼した。
「麗さん、あなたは少し特別ですね。少し話を聞かせてくれませんか?」アルはまるで友達のように気さくな口調で尋ねた。
麗は戸惑いながらも答えた。「だけどあなたは…どう見ても中学生くらいにしか見えないけど…」
アルは笑いながら答えた。「あぁ、私は病気なんだ。ロワン症候群という、ホルモンが発達しない病気なんだ。だから体の成長が中学生で止まっている。実年齢は…何歳だったかな、マルコ?」
マルコは少し困ったように目を逸らした。「…私の口からは…」
アルは苛立ち混じりにため息をついた。「あぁもう!…年齢を気にする歳じゃないわ!」
「では…74歳でございます。」マルコは静かに補足した。
「まぁそういうことで、麗さん、あなたのことを少し話を聞かせてほしいんだ。いい?」アルは再び穏やかに話しかけた。
麗は少し緊張しながらも、アルの目を見つめた。その瞳には、年齢以上の知恵と経験が滲んでいた。(この人なら…信じても大丈夫かも。)
「分かりました。」麗は深呼吸をしてから話し始めた。「これまでのことと、自分の能力のことを包み隠さず話します。」
アルは興味深げに頷きながら麗の話を聞いた。時折、メモを取るマルコも静かに頷いていた。
「なるほど。もっと遡れば、麗さんは小さい頃どんな子だったの?」アルは問いかけた。
麗は一瞬考え込んだ。「小さい頃は普通で…あ、でも…中学生くらいから、少しずつ変わってきたんです。あ、そういえば…」
麗は中学2年生の時、ある病院へ行った時のことを思い出し始めた。




