だらだら
その手に握られている武器は実に様々だった
あるものは、ピコピコハンマーあるものは酒のおちょこ
またあるものは羽根つきなんかを持っている
それは熾烈を極めるという遊戦 古来より遊びとは子供の成長を大いにあげるものと言われてきたが、しかしそれは極めればすべては実に凶器的なものとなる
それはすべてに言えたがしかし、基本子供とは無垢でありそして残酷
遊びとはすなわち、攻撃的であると言える
たとえば鬼ごっこなどどうであろう
捕まれば何かひどいことが起こりそうな予感を子供の時に感じた事は無いだろうか
そしてテレビゲームをしてそのスリルを味わったことはあるだろうか
僕は鬼ごっここそゲームの頂点であり又それを越える遊びはないと思う
そして世の中のものはどんな些細なことでさえ極めればそれは戦略的に相手を殺すことも可能な武器になりえた
それは将棋士たちがもしも戦国の世にいたらどうなのだろう、というのに似ていると言ってもいい そして一見、間抜けなそれらはすべてその道のプロフェッショナル達の武器なのである
そしてそこらへんに彼らの不安があった、彼らにはまだそれはない
あるとすれば・かくれんぼ・鬼ごっこ・そして石投げ三級保持者であり
段を取るとプロともいえた、それは何の変哲もない石を銃弾とかしたり
目で追えないくらいのスピードで駆けたり、まじかで見られても見つからないほどに気配を消す者までいる そしてそれらはそれを保持しながらさらには独自の遊を
修得した者が多く集まる集団が桜守本部吉野地区であった
「よし新人君行くぞ」それは所長の正人であった 彼は何も持たず
あえて言えばいつもの正装(掃除の人みたいな)ではなく
今どきのチャラチャラした服であったが、なぜかその年齢不詳の老人にはぴったりと合っていた。それもまた遊びの一流さがさせるとも三人の眼に映った
外に出て気づいたのだが、夜であった、始め、夕方まで寝てしまったのかと思ったが、実際は一時間も寝ていなかったことになる
つまりはこの連中はぶっ通しで騒ぎながらもう意識を切り替え向かおうとしている
その凄さに三人は意識を引き締めた
車で三十分ほどでその場所はある、そこには黒い車が三台止めれれており
皆窓ガラスはこちらから見えないくらい黒く隠されていた
そして彼らが到着した瞬間それはいきなり走り出した
黒い十二人乗りのそれは、車で道をふさぐ前に猛スピードで走り去る
急いで車が回りそれを追いかける
不思議なことにその黒ずくめたちの姿を見たことは誰一人としてないと言う
そして、どんなに警備をきつくしても奴らが現るると
警備していたものが消える、そして彼らの心臓に仕掛けらた機械の本能が消えることで初めて、そこに現れるのが確認される、最近まで機械も導入していたが
彼らにはおかしなことに全くと言っていいほど引っかからなかった
そのせいで、視人と言う半ば死ぬ事を承諾した警備員がいる
そして彼らは自ら視人とは言わず死人と名乗っていた
なぜそんなにも、命をかけてまで警備しなくてはならないかと言うと
それはもはや意地である、彼らは事実国によって作られた組織
そして、彼らと言う存在がありながら折られる桜
彼らにとって桜などどうでもいい、そして本当に守りたいのは
自分の心だった
車はすごいスピードで道を走った
そのくりぬかれたような座のない車は、前を走っている車に酷似していた
しかし唯一違いがあるとすれば、それはこちらは白だという事だった




