取らない折折団
三人は明け方の道を歩いていた何とかぶっとうしで飲みつずけていた集団から抜け出して外に脱出したのだが、足が熱気のせいでふらつき何とか足をコンクリートに付けながら前に進んだ
「あしたらら、私隊員なんだね」そうろれつのまわらない声で煤花が言った
彼らはまだ未成年で酒は飲んでいないが、しかしその熱気に彼らは酔わされていた
「ああ」字龍が言うが彼も顔が赤い 本当を言えばあのまま残っていた方がいいと思ったが、残念なことに規則正しい彼の眠気は恐ろしいことになっていた
そのぼやける思考の中で、彼らが外に出たので何事かと付いて来てどうせならと今後をついてきている
「あれ何であんたいるの」煤花はそれを見て叫ぶ
道を走っていた新聞屋が何事かとそれを見たが、学生風のそれを見てすーととうざかっていった
「えっ勝手に抜け出そうとしたから」普通のことを当たり前に言う字龍
しかしそれが酷く普通では無い事をこの男は知らない
「まー~いいや」彼女は腕を頭に組んで歩く
「そーですよ」そう言いながら船に乗っていた人のようにふらつく足で
追いついた喜楽 御木がそう言う
「そうだな」字龍がそう言いながらそれに振り向いて顔をしかめた
「おっお前酒飲んだのか」
「えっ飲んでないでしゅよ」そのあから顔で奴は言うが
字龍のエルモドロップを避けたのはさすがと言えよう
「さーーおきな」その声が三人の頭上に鳴り響いた
皆早起きには慣れていたが昨日の今日
きっと一時間も寝てないのではないだろう
皆眠い目をこすりながら起き上ると外に出た
そこにいる人を見て三人の意識が急にしっかりとする
そこにいた隊員たちの眼は異様に厳しくそして手に手に武器らしきものを持っていた
さて、この話の主な内容と言えば、戦いでもない ギャグでもない
なら何かと聞かれて答えられないそれがそれである
時は平成三十五年
時代は三十六年に変わり年号も常光と変わろうとしていた時代
その長年の戦いはついにむくりと鎌首を上げた
長年の桜達の密漁
桜とは近年まったく別の生き物だということが分かってきた
それは幽霊とも精霊とも取れる存在
そして言うなればそれは、意識体であった
意識体それは人々に衝撃を与え、あるものは植物愛護団体を作り
またあるものは植物の分類を改めようとした
しかしその中で、その幽霊のようなものを機械にしようとしたものがいた
人間とはすなわち変化であり、一人として同じものがいない
そして変わったものを求める生き物だ
しかしそのほかの生物はどうであろう
植物などそおだいだいたるものだあると思う
彼らの姿はほとんど区別なく変わりなくその遺伝子を引き継いでいく
そしてその機能を機械として生かそうとした
それが植物機である
植物機とはその存在を抹消し機械として記憶させるだけに置く自然のコンピューター なぜか存在するその桜の意識体にその記憶を無理や地記憶させるのだ
それが実用化されたとき、恐ろしく売れた、いや実際は売れるようにしたと言っていい、植物機には電源がいらない 少量の水分さえ与えていればいい
そして何よりそれは触れるだけですべてのことができると言っていい
それはバーチャル世界の中で自分自身がそれを動かせるようになったと言ってもいい、いやまんまそれなのである、その空間では自分がそれに成ることが可能だ
すなわち、桜の意識とは精神でありそれだからこそできるものであった
植物は密閉の中でも育てられるような機械が開発され
それはいびつな成長を研げていた
そして今現在 桜は日本二百本を残すまでになっていた
不思議なことに機械にされた桜は意識を殺すと二度とそれはよみがいらない
そして意識体だけを引き出そうとしてもそれすぐに消えてしまった
いや意識だけ消え、残るのは生き生き続けるからだと言うべきか
そして残ったそれは永遠と育ち続ける
第一級犯罪生物に分類され速やかに駆除された、三日で地上三百メートルまで育つのだ、当たり前と言えば当たり前であった、そして吸い尽くされたその周辺では物が育たず農業には育たない土地となったが、ほとんどが都会であり
また幸い木が暴成長することはあまりない
それほど取り出す機械は少ないという事だ
しかしその頃ある不可解なことが確認された
それは桜から一向にそ精霊態が確認できないのであった
それも大量生産を狙った、桜の植林畑から一向にだ
それまでは植えた桜にも生体確認ができたが
その頃はどれを探しても一つもないのである
そして最終的に日本の名所と言う事でのこった
ご神木ともいえる大桜のみが残っていた、それ以外はみな企業の密漁依頼により
ことごとく切り刻まれそれを採取されていた
そしてそれを予期して組織されたのが桜守であった
そして桜折折団は比較的最近できた組織であり
彼らは無意味に桜を折、なぜか精霊態を取らずに逃げるのだ
それは不可解を極めたが、しかし一向に減らないその被害を放っておくわけにも行かないわけであった
「みなさんまさか」おびえた表情を顔に出すまいとしながら一人に御木が言う
「そうよ」そう女の隊員が答えた「そうですか」御木はそう言うと後ろに下がった




