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僕たちには無くて人間にはある素晴らしい機能は、肉体の再生能力だ。僕には傷ついた皮膚を跡形もなく再生させることなんて、逆立ちしてもできない。僕は体中に張り巡らされたセンサーのおかげで怪我をすることはほとんどないが、仮に肉体に傷がついた場合は工場で治してもらわなくてはならないのだ。
「ほら、もう血は止まったよ。君がよく言う、人間である僕が君より優れている部分だね」
「本当に羨ましいね。人間のクローンに僕のチップを埋め込むという案もあったらしいけど、倫理的にも法律的にも禁止されている。人工皮膚や人工眼球じゃあ、やっぱりゴム感は否めないんだよね。君のくすんできた肌の方がよっぽど美しいよ。僕も人間の身体に入って、髪が白くなったり、抜けたり、腹が出てきたり、近くのものが見えづらくなったりする過程を経験してみたかったな」
「贅沢な悩みだな」
オリジナル・マイケルは、呆れたように言った。
「君は三回は外側を変えているけど、頑なに17歳のままなんだな。まあ多少、現代風になってはいるけど。そんなに老化したいなら、僕と同年齢の外見にしたらどうだい?」
何度も言うけど、僕の本体は小さなチップだ。巨漢のプロレスラーにも、七歳の女の子にもなろうと思えばなれる。だけど君みたいになるだって? まっぴらごめんだな!




