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元勇者、転生聖女として俺を召喚し異世界救います。~惚れた大聖女に転生していました。中身は元勇者のおっさんですTS~  作者: 奏楽雅


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第35話:年齢相当

帝国までは遠いが、ハイライト王国までは、さほどの距離ではない。


馬車で飛ばせば二日ほどだ。逆にラフィール王国の喉元ともいえるので、放置するには危険な場所だった。


「大丈夫ですか?マキシミリアン王子を行かせてしまって」

マリアが不安そうに聞いてくる。


そう、うちの王にも報告しなければならない案件のため、ちょっと揉めた。


グロリアーナ王女が一人で行くには、あまりに危険だからだ。

(追われてるからね)


そうなると伝令役は一騎当千で、疾風迅雷かつ王に話が通しやすい人物。マキシ王子しかいなかった。

(メッチャ便利やんあの人)


ただパーティに物理火力が居なくなることがマリアにとっては心配だった。


「マキシ王子なら、直ぐに合流してくれますよ」


「そうです、それにステラが居てくれれば何の問題もないです」

シャルロットは今日も俺の腕に腕を絡めている。


「グロリアーナ王女。

国や街の状況はわかりますか?」


グロリアーナ。リアナは首を横に振った。

身体は元に戻ったが、自国を離れた自責の念からか、表情が芳しくない。


「失礼ですが、この人数で本当に国を救って頂けるのですか?」

(ああ、至極当然の懸念だね。それで暗かったのか…)


「大丈夫です、人類最強のメンバーが揃っています!」

エテルナが、リアナに躙り寄った。


「勇者がなんと五人。過去最強といわれる大聖女に連邦の最強聖女、そして我が儘ボディのピンク聖女。今は王都に向かって再合流する予定のニート剣聖。ラフィール王国最強魔術師の私」

(え?エテルナって最強魔術師なの?)


「そ、そうなのですか?」


「こんなパーティ集めようったって集まりませんよお客さん!」

「お、お客さん?」

「ハイライト王国の問題解決の際には、相応の報奨期待して良いですか?」

「は、え、ええ。お約束します」

「よっしゃぁ!」

見事なガッツポーズであった。

(あーあ)


***


ラフィール王国とハイライト王国の間には、険しい山と川があって隔てられている。その地形が国境になっていた。


「あの橋を渡れば、ハイライト王国です」

街が見えた地点でコーチを停車させると、リアナが指差した。川を挟んで両岸に中規模の街があり、その間には橋が渡されていた。


「どう渡るんですか?」

紫が手庇して眺めながら聞いてくる。


「ハイライト王国が、何事もないを装っているなら、このまま行くのもありですが…」

マリアが両手を組んで考えている。


「王族の表敬訪問で行きますか?勇者に大聖女。国境を超えるだけなら問題なく手続しますよ」

エテルナが言い出した。


「それって、行きますから手ぐすね引いて待ってて下さいって言ってるのと同じじゃないないの?」

とシャル。


「グロリアーナ王女。何か良い案はありませんか?」


「そうですね、出る時はラフィール王国への使者として通してくれましたが。先日襲ってきた者の言ではどのような立場にされているかわかりません」

ちなみに、生き残った四名の銀鎧騎士は近隣の街に駐留の部隊に預けてきた。


「下流には渡河可能な浅瀬もあるので、そこから渡る手もあります」


「ステラ。どうする?」


「先ずはラフィール側の街で状況を確認したいと思います。交易商人などに聞けば国内の状況が掴めるかと」

マリアに、思ったことを伝えてみる。


「そうね。そうしましょう」


「それと、グロリアーナ王女、紫さん、エテルナさんには聖女の衣装、法衣に着替えて貰って。聖女の巡礼の体を装おうかと思います」


「流石ステラ。聖女の巡礼は良くあることだし。ほぼフリーパスにもなるわ」

シャルが賛同してくれる。


そしてみんなも頷いてくれた。


ただ、

(女性陣だけで決めて良かったのかな?)

とか思ったり、思わなかったり…


***


俺たちは国境の街、リバーサイドブリッジに到着した。

街や施設に入るのには、通常検問や入場税が必要になるが、俺たちが持つ王族の印や、教会発行の聖女の印、勇者の印を示せば入場税も荷検めもなくフリーパスとなる。

今回は俺の大聖女のプラチナ・カードで入ることにした。


「これが、大聖女の印?初めて見ました。」

エテルナが興味を示した。

(売ろうとか考えてないよな?)

「これ売ったら幾らくらいでしょう」

「足がつくから売れません!」

「そっか、足がつくか…」

(売る気だった)


街に入って、シャルは、紫とリアナ、エテルナを連れて聖女服の調達に。

マリアと氷河流と迅は宿屋の確保へ向かい。

俺は、情報収集に惺と煌を連れて街に繰り出すことにした。


マキシが居ないからか、状況の緊迫さからか、男性陣のギスギス感も和らいでいる。


「これから、市場と冒険者ギルド、酒場に行きます。どうか護衛を宜しくお願いしますね」

聖女服ではない、袖口がレースのブラウスの上に、深いワインレッドのコルセット風ベストを重ね、モスグリーンのスカート。ちょっと良いところの街娘風の衣装を着込んでいる。

「「可愛い」」

(フフフ。年齢相当に見えるだろうこの衣装。バッチリだ)


お読みいただき有難う御座います。

少しでも面白いと思っていただけたら、どうか★をお願いいたします。

作者が折れないため是非ご協力ください。

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