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元勇者、転生聖女として俺を召喚し異世界救います。~惚れた大聖女に転生していました。中身は元勇者のおっさんですTS~  作者: 奏楽雅


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第34話:たまに聖女

「目覚めて下さい」


俺は覚醒魔法を掛けた銀鎧騎士に語りかける。

男は静かに目を開けると、目を見開き周囲を確認する。


「話せますか?」

「生きているのか、俺は?」


「エクストラヒールが効いたみたいです」

「そうか、突然灼熱の隕石が落ちてきたのを見た…よく助けてくれた」

(おお、そうだよ!隕石だよ!このクレーター!)


「待って、これ、隕石なんですか?」

エテルナ嬢が喰い付いた。

「そう思う、突然だった。意識は直ぐに途切れたみたいだ」

(お前は良いやつだ、助けて良かった!)


「そんなー、どこにも請求できないじゃないですかーーー!」

エテルナ嬢が、頭を抱えてしまう。

(まあ、隕石なら、クレーターサイズからすると、バレーボール大の岩塊が秒速20キロで宇宙から突っ込んでくるのと同じだろうけど…衝撃波で被害規模がもっと甚大だよ)


「そうだ、ハイライト王国に請求できないかしら」

(なんか悪い顔してる)


俺は、銀鎧騎士に向き直る。

「…貴方たちは、ここがラフィール王国と知っていて、軍事活動をしていたように見受けられますが、間違いないですか?」

「命令が、命令があったんだ…」


「命令?」

騎士は一瞬口を開けたが、首を振った。

「…命の恩人とはいえ話せない」

(ふむ)

「貴方は、ラフィール王国へ救援を求めに来た王女を殺害しようとしていましたね」

「すまない、話せない」

辛そうな顔で俯く。

(この人、まともだ)

「ハイライト王国で何が起こっていますか」

銀鎧騎士が、俺を凝視する。

「…だ、誰も信じられない、粛々と命令に従う、それしか生き残れない」

「「「「?」」」」

「貴方の安全を保証しましょう。

これは答えられませんか?

貴方に命令した相手は信用できましたか?」

銀色騎士はカッと目を見開き、唇を噛んだ。

俺は表情からだいたいを把握した。

「わかりました、そういう状況なのですね」

「俺には家族がいるんだ。

だから…クソー!」


「あの三人は、あなたから見てまともでしたか?」

俺は、他の銀鎧騎士を順に指差す。


「真ん中のフォックスが…」


「ありがとう」

俺はそう言うと、フォックスと呼ばれた

男に近づく、まだ気絶している。

額に手を置く…


「何かわかるステラ?」

「この人。洗脳されてる?」

「洗脳?」

シャルロット王女が小首を傾げる。


「起こしてみますね」

《ウェイク》

目を開くと、周りを見て俺たちに視線を向ける。

「な、なんだ、お前らは!」

「ラフィール王国の者です。我が国の領土内で、貴方は軍事活動をしていましたね?」

「王女がおかしくなったんだ、殺せと命令を受けている、命令は絶対だ…」

(ふむ)

「後に国から謝罪がはいるだろう」

「謝罪?賠償金!」

「エテルナさん落ち着いて!」

マリアがエテルナ嬢を押さえてくれる。


「あなたに命令したのは誰ですか?」

「国王だ」

「ハイライト王国の現状をお教え頂けますか?」

「平穏だ、国民は王を慕っている」


俺は人差し指と中指を騎士の額につける。

「な、何をする!」

騎士が暴れ始めた。


《ディメズマライズ》を唱えた、催眠覚醒の魔法だ。


ビクンと体が跳ねると昏倒してしまった。

(あれ?)

直ぐに脈と呼吸を調べるが問題ない。電源が切れたような感じがする。


「ステラ?」

「いえ、催眠から覚醒させようとしたのですが…」

(俺の魔法を超える施術が施されてた?)


「上手くいかなかった?あ、あなたが?」

マリアの言葉に、俺は首肯する。


「どうするのステラ?」

シャルロットが、騎士を突っつきながら聞いてくる。


「マリア王女。放置できない案件だと思います」

「わかってます…ですが…」


マリアは背を向けて悩みだした。

「ステラごめん、少し考えさせて」


***


翌朝、グロリアーナ王女が目を覚ますのを待って。

グロリアーナ王女立会のもと、白鎧、銀鎧の騎士たちの火葬による埋葬を行う。

遺品は一時預かることにした。


晴天の空に白い煙が立ち上り、異国で命を散らした者たちに対し。俺たち聖女は祈りを捧げた。



「グロリアーナ王女はこれから、ラフィールの王都に?」

「そのつもりです」


(王に謁見して、動いて貰うにしても、調査から入って、手続きして、会議にかけてやっと軍隊だろう…早くても一ヶ月はかかるだろう…)


俺はマリアに視線を向ける。


マリアは下唇を嚙み、俺から視線を一瞬外す。


帝国行きは、優先事項だ俺もそれは理解できる。時間がたてば被害者も増えるし、勇者だって何時迄も無事とは限らない。帝国も連邦も危険にさらされているのだから。


マリアが、視線を俺に戻した。


「ステラ、良いわ、行きましょう。

ハイライト王国に」


俺はマリアに力強く頷いた。


お読みいただき有難う御座います。

少しでも面白いと思っていただけたら、どうか★をお願いいたします。

作者が折れないため是非ご協力ください。

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― 新着の感想 ―
反乱だ…と…(´゜д゜`) まさか大聖女様がこの反乱を収めて逆ハーレム状態がワンチャン増えるのか((o(´∀`)o))ワクワク 頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧
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