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第88話

「これで私が一人で転がっても、少なくとも昇級したまま転がっていけるじゃないですか。」


そしてリナが真っ先に腹を抱え、マヤが壁に頭を預けて笑い、エリンは堂々とこめかみを押さえた。


セラだけがほんの少し、本当にほんの少しだけ口元を上げた。


それで十分だった。


都市の外は相変わらず荒く、道はいつも誰かを転ばせる準備をしていて、名前を得ればその名前を狙うものも現れる。


それでも大丈夫だった。


もうレオンは知っている。


一人で行く道と、一人きりの道は違うのだと。


そして今日、彼は二つの違いを体で学んで戻ってきた。


青銅のプレートは思ったより重かった。


金属そのものの重さもあったが、それより手に載る意味のほうが重かった。


磨かれたばかりの新しいプレートは、宿の窓辺に差し込んだ夕暮れの光を薄く受け、小さな夕陽の欠片のように手のひらの上でぬるく光っていた。


都市の夕暮れは、相変わらず他人の事情を知らないふりをするのが得意だったが、それでもそういう瞬間くらいは少しは祝ってくれる顔をすることを知っていた。


窓の外の屋根たちは赤い光を一度含んでゆっくり冷めていき、路地の下では酒場の扉が開くたび、笑い声と罵声と焼いた肉の匂いが同時に流れ出てきた。


生きている都市だった。


騒がしく、荒く、金の匂いと埃の匂いと血の匂いを一つの鍋に入れて煮たような都市。


それでも今日ばかりは悪くなかった。


レオンはプレートを指先で一度転がしてみた。


青銅。


鉄より一段上。


一人で行き、一人で処理し、一人で戻って受け取ったプレート。


よし。


これはなかなかいい。


彼がそう思った、まさにその夜だった。


アデリアの警告が、思ったよりはるかに早く現実になったのは。


「動くな。」


レオンは息を止めた。


よし。


これは驚くに値する状況だ。


非常に。


問題は、彼が今いる場所が宿の廊下の端、ごく普通の水汲み部屋の前だという点だった。


さっきまではただ、エリンにもらった薬の匂いをまとって大人しく休んでいて、喉が渇いたから水でも飲みに出てきただけだった。


月明かりは廊下の窓の隙間から薄く入り、壁に掛けられたランプは眠そうな瞼のようにかすかに揺れていた。


木の床は古い宿特有の不平を含んだまま、ぎしぎしと鳴り、階下からは杯のぶつかる音がとても遠く上がってきていた。


つまり本来なら、何も起きないはずだった。


本来なら。


ところが今、彼の首筋には冷たい刃先が触れていた。


そして背後から聞こえた声は、とても聞き覚えがあり、とても嫌な種類の低い笑みを含んでいた。


「やはり一人で動くのですね。」


「あなたは本当に予測しやすいですね、レオン。」


レオンはとてもゆっくり目を伏せた。


廊下の窓ガラスに映ったかすかな影。


長い髪。


整った襟元。


冷たく巻き上げられた口元。


あ。


本物だ。


「マルセラさん。」


彼は慎重に言った。


「監禁状態でも行動範囲が広いですね。」


背後から小さな笑いがこぼれた。


「褒め言葉として聞いておきます。」


よし。


これは褒め言葉ではない。


だがわざわざ訂正してやるつもりはなかった。


レオンは目だけを動かして周囲を見渡した。


廊下は狭い。


正面は水汲み部屋。


左端には階段。


右の窓は体一つがぎりぎり抜けられるかどうか。


そして彼の足首の後ろには、すでに誰かが細い縄をそっと掛けておいた感触があった。


とても手際がいい。


本当に腹立たしいほど手際がいい。


マルセラは以前からそうだった。


自分で剣を振るうことより、人の心と視線と足首がどこで絡まれば一番見事に崩れるかを先に知っている女だった。


貴賓室でもそうだったし、応接室でもそうだったし、今もそうだ。


レオンは笑った。


「聞きたいことは多いのですが、まず一つだけ確認してもよろしいですか。」


「どうぞ。」


「なぜよりによって私なのですか。」


少しの沈黙。


そして、とても柔らかな声。


「あなたは連れていきやすいのに、放っておくにはあまりにも面倒だからです。」


【『取るに足らない』判定感知】


【補正上昇】


あ、はい。


やっぱり出る。


レオンは心の中だけでつぶやいた。


本当に、このスキルは律儀だ。


マルセラが言葉を続けた。


「セラは強く、マヤは目がよく、エリンは面倒なほど賢く、リナは騒がしく強い。」


「けれどあなたは違います。」


「中心ではないように見えて、やたら中心を崩す。」


「そういう人は長く置いておいてはいけないの。」


それは侮辱なのに少し正確だった。


だから余計に腹が立った。


レオンは小さくため息をついた。


「知られたくない褒め言葉ですね。まだ笑っているんですね。笑っていないと震えそうなので。それはとても正直でいいですね。」


言葉が終わるより前に、誰かが横からレオンの手首をつかんだ。


廊下の影の中に隠れていた黒服二人だった。


一人は口を塞ぐために布を取り出し、もう一人は縄をさらに固く引いた。


よし。


もう選択肢はほとんどない。


悲鳴を上げる?


宿の階下が騒がしいので、すぐには届かないかもしれない。


正面から戦う?


剣はなく、廊下は狭く、首には刃が触れている。


なら残るのは一つだ。


いつものように。


少し惨めで、少し見栄えが悪く、それでも結果だけは妙に出すやり方。


レオンはわざと力を抜くように膝を折った。


「おっと。」


彼は本当に自然に転んだ。


転んだふりをして自分の体を下へ抜き、それから足首に掛かった縄を逆に巻き込んで引いた。

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