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第82話

「いや。」


アデリアが切った。


「そのときは私が直接出る。」


レオンはその言葉を聞いて、ごく一瞬口をつぐんだ。


冗談ではなかった。


だから余計に妙だった。


冷たく言っているのに、その下ではもう回収しに行くところまで考え終えている人間の言葉。


レオンはふっと笑った。


「いいですね。」


「それだけあれば、一生懸命生きて戻る理由としては十分です。」


アデリアは書類を一枚押し出した。


「受け取れ。」


そこには短い依頼文と臨時印が押されていた。


その下に、とても小さな字で書かれていた。


必ず生還して帰還すること。


はい。


結局、この一文が一番重かった。


レオンが部屋を出ると、廊下の端には予想どおり四人全員が立っていた。


本当に、このパーティーには他人の私生活に対する礼儀がなかった。


リナが真っ先に駆け寄ってきた。


「何だって?」


「また殴られろって?」


「今回はもう少し品位なく殴られる予定です。」


マヤが眉を上げた。


「それはまたどういう意味よ。」


レオンは依頼文を振って見せた。


「単独依頼です。」


「西の中継所確認。」


「人が生きていれば連れてきて、烽火が消えていたらつけて、壊れていたら理由を聞いてこいとのことです。」


エリンが真っ先に顔をしかめた。


「一人で?」


「はい。」


リナが即座に不満を爆発させた。


「なんで一人で行かせるの!」


マヤは依頼文を奪ってざっと目を通すと、とても短く舌打ちした。


「あ。」


「昇級審査も兼ねてるんだ。」


セラは何も言わなかった。


彼女はレオンの顔を少し見て、包帯を巻いた肩を見て、また依頼文を見た。


その視線だけでレオンには分かった。


反対したいが、反対だけでは済まない状況なのだと。


生還者という名前を得たなら、いつかは一人で歩いてみなければならない。


それを誰よりもよく知っているのがセラだった。


だから彼女は短く尋ねた。


「場所は。」


レオンが地図を広げて見せた。


「灰岩中継所です。」


マヤがすぐにうなずいた。


「西の石斜面を過ぎて、廃採石場の上のほうへ折れる道。道は単純だけど、風が強くて隠れやすい岩が多い。」


エリンが付け加えた。


「中継所自体は小さい。問題は、消えたまま長く放っておくと、野良の獣やろくでもないものが先に匂いを嗅ぎつけるってことね。」


リナはまだ頬を膨らませていた。


「一緒に行っちゃだめ?」


レオンは笑った。


「そうすると単独依頼ではなく、リナさんの遠足になってしまいます。」


「遠足じゃないし。」


「それは私も分かっています。」


そのときセラが言った。


「一人で行け。」


リナが驚いて振り返った。


「セラ?」


セラはレオンをまっすぐ見た。


「ただし、手ぶらで帰ってくるな。」


だがその言葉の中には、不思議なほど多くのものが入っていた。


怯えるな。


逃げるだけで終わるな。


生きて帰れ。


そして証明しろ。


彼女はいつも長い説明の代わりに、刃のような一行をくれる。


レオンは笑った。


「はい。」


マヤが腰の袋から小さな折り畳みナイフを一つ投げた。


「道で縄を切ったり、釘を抜いたりするときに使いな。」


「剣よりこういうものが必要になる時がある。」


エリンは銀色の粉がついた短い布帯を差し出した。


「包帯の上から巻いて。」


「傷が開く速度を少し遅らせるはず。」


「ほんの少し。」


リナはパンを二つ、無理やり彼の手に握らせた。


「お腹が空くと、もっとよく転ぶでしょ。」


レオンは一瞬、言葉を失った。


「……ありがとうございます。」


「ただ、その理由が少し変です。」


「当たってるでしょ。」


正確だった。


だから余計に悲しかった。


セラは最後まで何も渡さなかった。


代わりに、レオンが背を向ける直前、とても短く言った。


「レオン。」


「はい。」


「お前は一人で行っても、一人きりでいるわけではない。」


それは朝の空気よりも鮮明に胸に刺さった。


レオンは少し立ち止まり、結局ぱっと笑った。


「いいですね。」


マヤが横でつぶやいた。


「今回はちょっと大丈夫そうに見えるね。」


エリンは見なかったふりをし、リナはもう手を振っていた。


そうしてレオンは城門を出た。


西の道は、都市の笑う顔が終わる場所から始まった。


城門を抜けると、風景はすぐに変わった。


人の手がよく触れる石道はゆっくり荒れていき、車輪の跡は浅くなって、ある瞬間ぷつりと途切れた。


草は道の端から先に伸び、道の存在を食い消していて、古い標識木は風雨に肉を削られた老いた指のように、あちこちに立っていた。


遠くの廃採石場は日差しの下でも灰色の口を閉ざしたままうずくまり、その上の斜面は干からびた波のように幾重にも重なっていた。


一人で歩く道は、パーティーと一緒に歩く道とはまるで違う。


会話がないから違うのではなかった。


自分の足音が一番大きく聞こえるから違うのだ。


レオンは少しそれを感じながら歩き、つぶやいた。


「よし。」


「もう少し寂しいですね。」


風だけが答えた。


彼はすぐにふっと笑った。


「はい。」


「だからといって戻るわけにはいかないでしょう。」


意外にも、一人だからといって緊張が減るわけではなかった。


むしろ逆だった。


誰かが後ろを見てくれないということは、そのぶん視野が二倍足りないという意味だった。


セラがいれば最前の剣先を信じられ、マヤがいれば頭上と横の影を任せられ、エリンがいれば妙な気配から疑うことができ、リナがいれば少なくとも正面は騒がしく砕ける。


今はそのすべての席をレオン一人で埋めなければならなかった。


彼は長く息を吸い込んだ。


「よし。」


「前も見て、横も見て、上も見て……」


「あ、思ったより首が忙しいですね。」


その言葉を口にした直後だった。

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