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第80話

そして最後に、セラが建物の扉を押して出てきた。


夕方の光が彼女の肩に載った。


灰色の都市の石の色と、狼耳の先に引っかかった金色が妙によく似合っていた。


忙しい都市の輪郭はこの時間になると少し和らぎ、黒い屋根も一日中しぶとく耐えた人々のように静かになった。


路地にはスープの匂いが漂い、煙突の煙はゆっくりになり、窓ごとに小さな灯りが一つまた一つと生き返っていく。


都市全体がまるで荒れた手のひらを少し開いてみせる瞬間のようだった。


セラが言った。


「レオン。」


「はい。」


「明日から訓練方法を変える。」


レオンの表情はすぐにこわばった。


「なぜですか。」


「正式クラスが出たからだ。」


リナが横で楽しそうにした。


「お。」


「ついに専用仕様で転がすんだね。」


マヤがくすくす笑った。


「おめでとう、生還者。」


エリンはとても淡々と締めくくった。


「生き残って。」


レオンは自分の手のプレートを一度、セラたちを一度、そして夕方の光がにじむ都市を一度見た。


よかった。


怖かったし、少し面倒になるのは明らかで、高い確率で明日からもっとたくさん転がる気がしたけれど。


それでもよかった。


とても古い名前が一つ、今、自分の手の中に入っていた。


消えていた欄が一つ再び開き、その中に自分の名前が入った。


人は時に、それだけでもかなり遠くまで行ける。


レオンは結局、満面の笑みを浮かべた。


「いいですね。」


マヤが尋ねた。


「今度はまた何が。」


レオンはプレートを指の間で一度転がして答えた。


「これで私がなぜこんなふうに生きているのか、少しは説明できるようになったじゃないですか。」


セラは短く言った。


「説明より証明のほうが早いだろう。」


リナがもう手を上げた。


「よし。」


「じゃあ明日すぐ転ばせるね。」


「それは仲間意識ではなく研究熱心です。」


「どっちもでしょ。」


エリンは長く息を吐いた。


「うるさい。」


「みんな入って。」


だが誰もすぐには動かなかった。


夕方の都市がゆっくり灯りをともしていて、その光は黒い屋根の上に浮かぶ小さな帰還信号のように見えた。


帰る場所があるということは、人を強くする。


もしかすると生還者という名前も、結局はそういう意味なのかもしれなかった。


死なない者ではなく。


帰ってくる者。


レオンはその考えが気に入った。


そして彼の目の前に、本当に久しぶりに新しい文言が浮かんだ。


【正式クラス確定】


【クラス:生還者】


【古く、消えていた道が再び開かれました】


【注意:今後さらに荒く転がっていく可能性が非常に高いです】


【個人的感想:はい。私ももう、少しそんな気がします】


レオンは文言を見て小さく笑った。


「いいですね。」


今度は誰も尋ねなかった。


わざわざ説明しなくても、その顔を見ればわかったからだ。


これは、かなり悪くない日だった。


翌日の都市は前日より少し澄んでいて、だから少し余計に恨めしかった。


一晩中雨は一滴も降っていないのに、路地はまだ昨日の闇を薄く畳んで床下に隠しているような顔をしていた。


屋根の端にかかった朝の光は、研ぎたての硬貨の縁のように冷たく光り、煙突の煙は怠けた猫の尻尾のようにゆっくり空を引っかきながら上っていった。


市場はまだ完全には開いていなかったが、匂いだけはすでに満員だった。


パン、濡れた麻布、馬糞、炭、魚、洗いきれていない労働、そして一日がまた始まるという妙な諦めの匂い。


都市はいつもそうやって人を外へ押し出した。


もう少しだけ横になっていたくても、結局は起き上がらせるように。


レオンはギルド宿舎のベッドに半分埋もれたまま天井を見上げ、ごく小さくつぶやいた。


「いいですね。」


「今日は何も起こらなければいいのですが。」


すぐに扉を叩く音がした。


こんこん。


レオンは目を閉じた。


「はい。」


「やはりそうですね。」


扉が開く前に、リナの声が先に飛び込んできた。


「レオン!」


「支部長がまた呼んでる!」


ベッド脇の椅子で手袋の紐を締めていたマヤが、ふっと笑った。


「祈りを逆にすると、よく聞いてもらえる体質なんじゃない?」


エリンは窓辺で干した薬草をかき分けながら、ため息をついた。


「それは体質じゃなくて不運よ。」


セラはすでに扉のそばに立っていた。


言葉はなかったが、『行け』と『生きて帰れ』が同時に込められた視線だった。


レオンは布団をめくり、とてもゆっくり起き上がった。


肋骨のあたりは相変わらず痛み、肩も完全に軽くはなかった。


それでも第22話の終わりで新しいプレートを握った手の感覚は、まだ残っていた。


生還者。


よし。


名前は得た。


問題は、名前ができるとすぐに仕事がくっつくという点だった。


彼は包帯を適当に巻き直しながら尋ねた。


「今度は何ですか。」


「正式クラス取り消しの通知でも出ましたか?」


リナが無邪気に言った。


「それは違うと思うよ?」


「表情がそこまで怖くなかった。」


マヤがすぐに突っ込んだ。


「あんたが人の表情を読む基準はいつも不安だね。」


「当たってたよ。」


エリンが淡々と付け加えた。


「昨日より怖くないということは、今日は堂々と転がす予定という意味かもしれないわ。」


レオンは本気で傷ついた。


「なぜ皆さん、私をここまで正確に理解しているのですか?」


セラが短く言った。


「戦績。」


正確だった。


だから余計に痛かった。


アデリアの部屋は、今日も整理整頓そのものを職業にした人の顔をしていた。

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