第79話
「古いクラスが再確認されたということは、古い危険も一緒に動く可能性があるということだからだ。」
レオンはその言葉を聞き、ゆっくり笑みを引っ込めた。
そうだ。
世界はいつもそうだ。
名前を得た瞬間、その名前を知る敵も生まれる。
いいことと悪いことは、必ず手をつないで入ってくる。
本当に憎らしいほど。
昼頃、正式クラスの通知は静かに終わる予定だった。
だが世界は、レオンに静けさをあまり与えてくれなかった。
記録室の扉が開くや否や、外の廊下にいたリナが真っ先に飛び込んできた。
「どうだった?」
「剣士?」
「武闘家?」
「それとも『転ぶ剣客』みたいなの?」
マヤがすぐ後ろで腕を組んで立っていた。
「後者はクラス名が正直すぎるでしょ。」
エリンはすでに疲れた顔で結果だけを待っていた。
セラだけが一番後ろで無言で立っていたが、その無言の視線がいちばん重かった。
他人の結果をからかうより、受け入れる準備ができている人の目だった。
アデリアが短く言った。
「確定した。」
リナが目を輝かせた。
「お。」
「現行クラスにはなかった。」
マヤの目つきが細くなった。
「やっぱり。」
「古い廃棄クラスで確認した。」
今度はエリンまで顔を上げた。
「何で?」
アデリアは非常にはっきりと言った。
「生還者。」
リナが先に聞き返した。
「せい……」
「何?」
「生還者。」
マヤが口元をゆっくり上げた。
「は。」
エリンはため息と感嘆の中間のような声を出した。
「わあ。」
「本当に妙なものを見つけたわね。」
リナはすぐレオンを見た。
「でも似合うよ。」
レオンは不服なのか嬉しいのか曖昧な表情を浮かべた。
「リナさんのその早い同意が少し怖いです。」
「なんで?」
「なかなか死ななくて、いつも転がって、最後には必ず生きてるじゃん。」
「……聞いてみると反論が難しいですね。」
マヤが笑った。
「格好よくはないけど、妙にいいね。」
「レオンらしい。」
エリンが付け加えた。
「戦い方が汚いことも説明できるし。」
「それはわざわざ付け加えなくても結構です。」
そのときセラが前へ一歩出た。
レオンは無意識に姿勢を正した。
セラが彼を少し見てから言った。
「おめでとう。」
けれどその短い二音が、不思議と胸の奥深くに入ってきた。
戦場での「よくやった」とは少し違った。
今回は、生き残った後にもらう言葉だった。
欄ができ、居場所ができ、自分の名前の横に今、一つの職分が付く瞬間にもらう言葉。
レオンは少し目を瞬かせてから、結局笑った。
「はい。」
「ありがとうございます。」
セラはごく少し、本当に少しだけ口元を上げた。
「これでさらに使えるな。」
リナが真っ先に吹き出した。
「あははは。」
マヤも結局笑った。
「お祝いが一瞬で戦力計算に変わった。」
エリンは淡々と相づちを打った。
「セラらしいわね。」
レオンはしばらく言葉を失ってから、力なく笑った。
「いいでしょう。」
「やはりこのパーティーらしい祝いです。」
アデリアはその光景を一度見てから、書類を差し出した。
「署名しろ。」
「はい?」
「正式登録だ。」
紙の上には、はっきりした文字で記されていた。
名前:レオン
所属:セラのパーティー
クラス:生還者
特技:極限劣勢対応、保護対象隣接戦闘、非定型戦場適応
備考欄は空だった。
レオンはペンを持ってから止まった。
「備考欄には何を書けばいいのですか?」
アデリアが何気なく言った。
「望むなら書け。」
レオンは少し考えた。
そしてとても小さな字で書いた。
マヤはそれを見て笑い出し、リナは椅子を叩いて喜んだ。
エリンは呆れた顔でこめかみを押さえた。
アデリアは少し沈黙してから、結局紙を回収して言った。
「……そのままにしておこう。」
レオンは驚いた。
「消してくださると思っていました。」
「正直でいい。」
「今日は褒め言葉が多いですね。」
「勘違いするな。」
彼女は相変わらず無表情だったが、完全に冷たいわけではなかった。
もしかすると本当に、今日は少しいい日なのかもしれなかった。
日が少し傾く頃、レオンはギルドの建物前の石段に座り、新しく受け取った金属プレートを眺めていた。
大きくはなかった。
無骨な鉄色の上に、古い文様が一つ刻まれていた。
壊れた盾のようにも見え、割れた道の上に立つ人のようにも見える文様。
現行クラスの標識のように輝いてはいなかった。
むしろ古い釘を一本削って作ったように素朴だった。
なのに不思議と、手によく馴染んだ。
リナがすぐ隣にどさりと座った。
「どう?」
レオンはプレートを日差しのほうへ持ち上げてみた。
「いいですね。」
「何が?」
「私が何者なのか、少なくともギルドの一角は知っているということです。」
リナはその言葉を少し噛みしめてから、肩でレオンをとんと突いた。
もちろん少し強めにだった。
それでレオンは脇腹を押さえて顔をしかめた。
「痛いです。」
「ごめん。」
「でも、おめでとう。」
「はい。」
「これで堂々とこき使えるね。」
「今、祝いが汚れましたが。」
そのときマヤが階段上の手すりにもたれながら言った。
「支部長が別に伝えろって。」
レオンが顔を上げた。
「何をですか?」
マヤが指で空を二度、とんとんと叩いた。
「古い名前がまた出たなら、古い敵もその匂いを嗅ぎつけることがあるって。」
レオンは笑みを少し消した。
「そうですか。」
エリンが後ろから降りてきながら付け加えた。
「だから、もっと身を投げる前にまず考えろって意味でもあるわ。」
「それは努力します。」
「毎回そう言うでしょう。」
「はい。」




