第48話
「ありがとうございます」
「私はもともと妙な方面の才能で食べております」
エリンがすぐに噛みついた。
「それを職業みたいに言わないで」
「もう遅いようです」
だが冗談はそこまでだった。
小屋の外から音が聞こえたからだ。
遠くで金属がぶつかる音。
短い警笛。
そして犬の吠える声。
マヤの耳がすぐにぴんと立った。
「探しに来る」
セラが尋ねた。
「数」
「外で走ってるだけで六、七」
「もっといるかも」
辺境伯がすぐに言った。
「なら地下へ」
全員の視線が彼に向かった。
彼は小屋の床の片側、崩れた薪の山の裏を指さした。
「第二水門の通路で合っている」
「だがカルデンも知らない追加構造がある」
「通路の途中に古い排水室がもう一つある」
「そちらへ抜ければ、城の内側の厨房貯蔵庫の下まで直接届く」
マヤが眉を上げた。
「それをどうしてメモには書かなかったの?」
「あのメモはカルデンが急いで書いたものだ」
「全部を入れる時間はなかったのだろう」
エリンが運搬枠を確認しながら言った。
「地下通路なら湿気が多い。封印が揺れるかもしれない」
辺境伯が息を整えながらうなずいた。
「それでも地上よりましだ。今の城外郭はすでに監視されているだろう」
セラはすぐ結論を出した。
「行く」
とても短い言葉。
だがその一言で、再び方向が生まれた。
リナは薪の山を足で押しのけながら尋ねた。
「扉はどこ?」
辺境伯が床の黒く濡れた板二枚を指さした。
「その下」
レオンとリナが同時に手をかけた。
リナがほとんど一人で持ち上げた。
ぎいっ。
厚い板が持ち上がると、下に暗い階段が姿を現した。
湿った空気と、長く溜まった水の匂いがむわっと上がってきた。
土と石と錆びた鉄の匂い。
長く閉ざされた場所だけが吐き出す、時間そのものが腐った匂いだった。
レオンは下を見下ろして呟いた。
「いいですね」
「明るく健康的な道は今日も私たちを避けていきますね」
リリアがため息混じりの声で言った。
「不思議と、今はその言葉が少し安心できます」
レオンは遅れて言葉の重さに気づいた。
そしてにっと笑った。
「それは幸いです」
「私の役割がなかなかはっきりしてきますね」
セラはすでに先に階段の入口を調べていた。
マヤは小屋の外の影を監視し、エリンは運搬枠の縁に手を置いて封印式の震えを確かめた。
リナは鈍器を肩に担いだまま後ろを塞いだ。
辺境伯はまだふらついていたが、歯を食いしばった顔で自分で歩く意志を見せた。
リリアが少しだけ叔父の腕を掴んだ。
「歩けそうですか?」
彼は静かにうなずいた。
「倒れる時間はあとで作る」
それは老いた貴族らしい体面でありながら、今日一日を耐えてきた人間の本音でもあった。
レオンは心の中で思った。
ああ。
この家は意外と似ているところがあるな。
崩れそうでも、とりあえず次の区画までは行く。
それは思ったより、かなり好ましい種類の意地だった。
外の音が近づいた。
犬の吠え声はもうはっきりしていた。
小屋の外の砂利を踏む軍靴の音も混じった。
マヤが低く言った。
「これ以上遅れると、入口でぶつかるよ」
セラがうなずいた。
「下りる」
「順番を変える」
「私が前、辺境伯、リリア、運搬枠、エリン、レオン、リナ」
レオンが少し手を上げた。
「質問があります」
「短く」
「なぜ私はだんだん後ろへ行くのですか?」
セラが即答した。
「後ろでも転がりそうだから」
リナがとうとうぷっと笑い、マヤは顔をそらして笑いを呑み込んだ。
エリンでさえ口元がごくかすかに動いた。
リリアは緊張の最中にも、本当にこらえきれない顔で笑ってしまった。
レオンは少し不満だったが、結局自分も笑った。
「……それに反論できないのが一番悲しいです」
その一瞬が不思議と、全員の肩を少し下げた。
それから、彼らは一人ずつ地下階段を下り始めた。
光は上に残り、匂いは下から上がってきた。
石段は濡れており、壁面には古い排水の跡が暗い筋のように残っていた。
階段を数段下りると、すぐに小屋の上の光が遠ざかった。
世界の表面から滑り落ちていく気分。
都市の顔も城壁の外見も旗も風もすべて上に残り、下にはただ石と水と息遣いだけがあった。
レオンは最後に上を一度振り返った。
小屋の入口の隙間から、曇った昼の光が長く差し込んでいた。
埃の漂うその光は、まるで世界がまだ無事なふりをしている最後の表情のようだった。
彼はふっと笑った。
よし。
なら今度は、あの下で騒ぎを起こしてやればいい。
ちょうどその時、上で誰かが小屋の扉を蹴り飛ばす音が響いた。
どん!
そして重なる足音。
「中だ!」
「地下入口を探せ!」
遅すぎた。
だが完全に遅れたわけではなかった。
セラが下から低く言った。
「扉を閉めろ」
リナが最後に残り、厚い板を引き下ろした。
小屋の光が細くなった。
ほとんど閉まる直前、上から黒い影が一つ入口へ身を投げた。
マヤの矢が飛んだ。
ひゅっ。
その影が横へ折れた。
リナが板を閉めてしまった。
どん。
上の音が急に鈍くなった。
闇。
そして湿った空気。
エリンが指先に小さな青い光を灯した。
暗い地下通路が姿を現した。




