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第46話

浅く掘られた罠の床のあちこちに短い鉄杭が突き出ており、その間には鎖がつながれていた。


誰か一人が落ちれば、そのまま足を絡めて倒し、すぐ上から鉤や槍で仕留める構造。


狡猾だった。


効率的で、何よりこの小屋という狭い空間にとてもよく似合う悪意だった。


セラが最初に動いた。


彼女は下がれという自分の叫びが終わる前に、すでに前にいた。


剣が閃いて跳ね上がった鉤を一つ弾き、そのまま爪先で板の縁を踏み、さらに大きく抜け落ちようとする床を押さえた。


力で耐えているのではなかった。


どこを踏めば崩れにくいかを、本能のように知っている動きだった。


彼女の切っ先はすぐに罠の下の闇へ向かった。


ずぶ。


短く重い感触。


闇の中で悲鳴が上がった。


「一人」


セラが低く呟いた。


レオンはその最中にも少し感嘆した。


わあ。


人は普通、罠が開いたら驚くものだが、あの人はすぐ数を数えるのか。


だが感嘆は長く続かなかった。


左の薪の山の裏から黒いマントが二人飛び出してきたからだ。


一人は短い曲刀、一人は手斧。


二人とも最初から叔父やリリアではなく、運搬枠のほうを狙っていた。


狙いがあまりにも明確で、かえって背筋が冷えるほどだった。


エリンは即座に運搬枠を後ろへ引きながら、床に氷の標識を押しつけた。


青く広がった線がおがくずの下へ潜り込んだ。


次の瞬間、運搬枠の前方の床の一部が霜のついたガラスのようにぬらりと光った。


斧を持った奴がそれを踏み、そのまま滑った。


どん。


顎が床に突き刺さった。


エリンは眉だけを軽く寄せて言った。


「少しは見て走りなよ」


「誰が罠の上に氷なんか敷くんだよ!」


男が罵声のような悲鳴を上げた。


「私」


とても誠実な答えだった。


その間に、もう一人が曲刀をひねりながらリリアのほうへ入り込んだ。


リリアは息を呑んだ。


だが逃げなかった。


今の彼女は、怖いなら怖いとわかる顔で、それでも退かない側になりつつあった。


両手は震え、耳の先はぶるぶる震えていたが、足は運搬枠の横で踏みとどまっていた。


レオンはそれを見た瞬間、体を動かした。


格好よく飛び込むつもりだった。


本当に。


ところが、おがくずの下に隠れていた板の欠片が、よりによって足下で回った。


「あ」


レオンは半ば滑るように横へ折れた。


曲刀は本来、彼の胸へ入ってくる角度だったが、彼が急に腰ごと沈んだせいで、肩の上の空をかすめた。


【転倒判定】


【近接致命打回避成功】


レオンはほとんど憤懣が爆発した顔で叫んだ。


「本当に認めます!」


「今では、私がまともに立っているほうが危険なのではありませんか!」


そう言いながらも、手は動いていた。


彼は滑った姿勢のまま、床に落ちていた短い薪を拾い、相手の脛に叩きつけた。


力はあまり乗っていなかった。


見た目にもただ苦しいだけだった。


ところが相手は、よりによってその一拍で足を取られ、均衡を失った。


リリアの目が大きくなった。


レオンが叫んだ。


「今です!」


リリアはほとんど反射的に運搬枠の補強用鉄棒を持ち上げ、男の手首を叩いた。


かつん。


「ぐあっ!」


曲刀が落ちた。


リリアは自分がやったという事実を、自分で信じられないような表情を浮かべた。


レオンは床から起き上がりながら、にっと笑った。


「とても良いです」


「今度は手の甲だけでなく手首まで行きますか」


「驚きですね」


「私は全然驚けないし怖いです!」


「それが正常です!」


その短い会話の終わりには、セラがすでにその敵の背後に来ていた。


彼女は無言で男の首筋を肘で打ち、床へ叩きつけた。


そのまま次の敵へ向かった。


戦闘中のセラは、人というよりよく研がれた刃に近かった。


必要以上には振るわず、必要以下にも止まらない。


リナは右の壁側から飛び出した三人目とぶつかった。


問題は小屋が狭いことだった。


いつものように鈍器を大きく振れば、薪の山か柱から砕ける。


もちろん、それも時には方法になるが、今日は叔父が縛られていて、運搬枠もあり、床も全部怪しかった。


だからリナはやり方を変えた。


彼女は鈍器を振る代わりに、ほとんど頭からぶつかるように入った。


どん。


相手の腹が折れた。


「ごふっ」


リナはすぐ膝で太腿を打った。


そして鈍器の柄の先で顎を持ち上げた。


荒っぽかった。


だが狭い空間では驚くほど適切だった。


リナはむしろ自分が不思議そうな顔をしていた。


「あれ?」


「これ、できる!」


マヤが梁の上で矢をつがえながら笑った。


「だから普段から大きく振り回しすぎなんだって。そっちのほうが気持ちいいじゃん!」


「それはそうだね」


そう言いながらも、マヤの手は止まらなかった。


彼女は小屋の奥の影へ向けて、矢を二本続けて放った。


一本目は、縛られた辺境伯のすぐ後ろの薪の隙間を狙った。


そこで短い石弓を構えていた奴が一人、肩を貫かれたまま後ろへ転がった。


二本目は採光窓の横の闇。


そこから瓶を投げようとしていた手が、ぴたりと止まった。


瓶が床に落ちて割れた。


ぷしゅっ。


濁った緑の煙が広がった。


エリンの表情がすぐ険しくなった。


「毒煙」


彼女は即座に指を弾いた。


冷たい風が小屋の中を一度なぎ払った。


緑の煙は小屋の外へ押し出され、薪の山の間をかすめて散った。


レオンは鼻を押さえながら咳き込んだ。


「本当に細やかに汚いですね」

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