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第42話

その小さな答えは揺れていたが、崩れてはいなかった。


エリンは日がさらに傾いていくのを見て、短く言った。


「ここで夜を明かすのは嫌だね」


マヤも同意した。


「うん」


「先に来た奴らがまた来るかもしれない」


セラが結論を出した。


「丘の下の岩陰で短く休む」


「本格的な野営はしない」


「夜が深くなる前に崖道の入口まで行く」


リナが目を輝かせた。


「夜間行軍?」


セラが短く答えた。


「静かに」


レオンはその言葉を聞いて肋骨を押さえた。


正直、とても嫌だった。


しかし今、丘の上に長く立っているのはもっと嫌だった。


水門は半ば開いていて、城の灯りは病んでいて、叔父の外套の切れ端は風に震えていて、灰色眼球会は明らかにこの場所もすでに一度舐め回して去っている。


こういう場所は、長く見れば見るほど人の心をすり潰す。


だから動くのが正しかった。


いつものように。


リリアは紺色の布切れを慎重に折り、懐に入れた。


その小さな動作一つで、彼女の顔にあった迷いがほんの少し変わった。


怯えた人の手ではなく、今は手がかりを持った人の手だった。


その違いは小さいが、大きかった。


日はさらに沈んでいった。


封印河川の上に不吉な墨色が長く広がり、ベルハルト城の奇妙な灯りは夕暮れの中で、だんだん病のように鮮明に浮かび上がった。


風は冷たく、北は遠く、夜はすぐに来る。


それでも六人は丘から退いた。


まだ入らなければならない場所が残っていたからだ。


レオンは最後に水門のほうをもう一度見て、ごく小さく呟いた。


「いいですね」


「もう本当に隠す気もない光景ですね」


マヤが先に下りながら聞き返した。


「何が」


レオンは苦く笑った。


「これから苦労がさらに大きくなるという事実です」


リナが明るく手を上げた。


「うん!」


「私もわかる!」


レオンはうんざりした顔で呟いた。


「その返事はどうしてそんなに健康的なのですか」


エリンは短く言った。


「健康な馬鹿だから」


「聞こえました」


「聞こえるように言ったんだよ」


その短い騒ぎのあと、セラが前を見ながら一言だけ言った。


「行く」


そして全員が再び動いた。


夜へ。


崖道の入口へ。




ベルハルト城の裏側、もっと狭く、もっと危険で、もっと真実に近い側へ。


レオンの目の前に文字が静かに浮かんだ。


【中間確認完了】


【封印河川水門異常確認】


【ベルハルト城内部異常照明確認】


【叔父関連の手がかり確保:外套裏地の切れ端】


【次の目標:崖道入口確保】


【個人的感想:はい、だんだん引き返せなくなっていますね】


レオンは声を出さずに笑った。


「それでも行きます」


今度はリリアが答えた。


「はい」


「私も」


それは風に飛ばされなかった。


むしろ北の闇の中へ、固く打ち込まれていくようだった。


北へ行くほど、道はだんだん人を歓迎しない顔を見せ始めた。


森が終わる場所は、いつも少し唐突だ。


ついさっきまでは湿った土の匂いと針葉樹の青い息が首筋を包んでいたのに、木々が一枚ずつ薄くなり始めると、すぐに風の質が変わった。


森の中の風が誰かの耳元で低く囁く種類のものだとすれば、森の外の風は石壁に刃を立てて擦る音のようだった。


冷たく、薄く、不親切だった。


その前に崖道があった。


道というより、崖が『このあたりなら人ひとりくらいは何とか通っても見逃してやる』と歪んで譲った傷跡だった。


灰色の岩肌に沿って、細い帯のように続く通路。


片側は上へ荒々しくそびえる岩壁で、もう片側は下へかすかな川底が目もくらむほど落ち込んでいた。


風は下から吹き上げ、人のマントと髪を何度も崖の外へ引っ張った。


足下の石はところどころ砕けていて、昔に木板を当てた跡は腐った歯のようにまばらに残っていた。


一言で言えば、レオンが嫌うにはとても良い道だった。


彼は崖の端を見下ろして、正直に言った。


「いいですね」


「少しでも失敗すれば、非常に短くて強烈な人生の教訓が生まれそうです」


マヤが紙をもう一度折って懐に入れながら、ぽつりと言った。


「だから失敗しないで」


レオンは少し沈黙した。


そしてとても真剣に答えた。


「それができていれば、私の人生の半分はすでに変わっていたでしょうね」


リナがふっと笑い、エリンはため息をつき、リリアは緊張した顔のまま口元を少し動かした。


セラは無言で前方の崖の角を見渡していた。


カルデンが渡した濡れたメモは、今やマヤの頭の中でほとんど地図に移されており、青銅の鍵はセラの内ポケットの中で小さく重い存在感を放っていた。


カルデンは哨所の中に残してきた。


完全に安全だとは言えなかった。


だが、今すぐ連れて動ける状態でもなかった。


エリンが止血と解熱のための応急処置をしておき、哨所の扉板と雨戸まで再び塞ぎ、内側には短い警報式も残しておいた。


それなら少なくとも時間は稼げる。


今必要なのはその時間だった。


セラが短く言った。


「順番を決める」


全員の視線が自然と彼女に向かった。


「私が先頭」


「後ろにマヤ」


「その次にリリア、運搬枠」


「エリンが横」


「リナは後衛」


「レオン」


レオンが反射的に答えた。


「はい」


「運搬枠のすぐ後ろ」


彼は目を瞬かせた。


「前衛ではなく?」

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