第39話
その言葉は、リリアにとって不思議と少しだけ息継ぎになった。
完全な無罪ではない。
だからといって、完全な有罪でもない。
まだ確かめる余地がある。
それだけでも、絶望の形は少し変わる。
リリアは小さく言った。
「……探してみます。」
カルデンはごくかすかに笑った。
「それでいいのです。」
彼らが再び哨所を出ると、森はさっきよりも冷たくなっていた。
空は晴れていたが北の雲は厚くなっており、風は木の葉より先に人の襟をめくった。
塞がれた小川は相変わらず気分の悪い泥濘を作っており、倒れた哨所守備隊の顔の上には、日差しがあまりにも無関心に降りていた。
レオンは戸外へ出る途中、泥濘の端でまた足を踏み外した。
ずぶ。
今度は右足だった。
彼は顔を下げたまま、しばらく何も言わなかった。
リナが待っていたように笑った。
「今度は反対側!」
レオンは乾いた顔で答えた。
「バランスが取れましたね。」
「こんなところにまで成長物語があるとは思いませんでした。」
マヤがくすくす笑い、エリンはため息をつき、リリアは思わず笑ってしまった。
セラは、ほとんど見えないほど口元だけを動かした。
それが見えるようで見えなくて、レオンは無駄に意識してしまった。
そしてその瞬間、目の前に文字が浮かんだ。
【小さな羞恥判定】 【生存には影響なし】 【しかし記憶にはかなり残ります】
レオンは心の中で、本気でつぶやいた。
頼むから少し黙ってくれ。
もちろん文字は静かだった。
だから余計に憎らしかった。
セラが前へ歩きながら短く言った。
「時間がない。」
マヤがまた木の上へ上がった。
エリンとリリアは運搬台を握り直した。
リナは背嚢の紐を締め直した。
レオンも泥濘から足を抜き、歯を食いしばった。
まだ昼だった。
だが日が沈む前に確かめるべきものが多すぎた。
水門。
監視丘。
城の裏手の迂回路。
そして、まだ顔のない叔父の真実。
森道は再び北へ曲がっていた。
木々はだんだん密になり、光はさらに細くなり、道はいっそうはっきりと人を嫌い始めた。
それでも六人は歩いた。
今度は、少しだけ多くの情報を抱えて。
少しだけ悪い予感を抱いて。
そして不思議と、少しだけ強くなったまま。
レオンは小さく息を吸った。
痛かった。
相変わらず。
だが笑える程度にはなった。
彼はひどく低くつぶやいた。
「いいですね。」
「だんだん気に入らない方向へ、はっきりしてきました。」
リリアが今度はすぐに受けた。
「それでも行くんですか?」
レオンは彼女をちらりと見て、にっと笑った。
「はい。」
「今さら行かなかったら、そのほうが気持ち悪いですから。」
リリアは少しぼんやりしてから、かすかに笑った。
「それは……」
「分かります。」
その返事とともに、六人の影はまた森の中へ長く吸い込まれていった。
北はまだ遠かった。
けれど今、ただ遠いだけだった顔が、少しずつはっきり形を持ち始めていた。
北の森は午後になると、さらに性質が悪くなった。
日はまだ頭上から大きく傾いてもいないのに、光はすでに力の抜けた硬貨のように枝の間で薄く震えていた。
風は前より冷たくなり、その冷たさには水気よりも石の鱗のような手触りが混じっていた。
地面はさらに不均一になった。
露出した根は、誰かがわざと足首を引っかけるために置いた鉤のように曲がり、岩の隙間ごとに残った雪は、溶けかけの悪意のように白く潜んでいた。
鳥の声はだんだん減り、その代わり、ごく遠くで時折聞こえる木の裂ける音だけが、森の大きな骨が動いていることを知らせた。
マヤが前で手を上げた。
全員が止まった。
彼女は低い枝に半ば身を隠し、耳を澄ませた。
狐の耳が風を受けてかすかに震えた。
「後ろに二人。」
セラが短く尋ねた。
「人か。」
「人。」
「足音を殺す方法は知ってるけど、森を完全に知ってる足じゃない。」
エリンが運搬台の取っ手を調整しながらつぶやいた。
「灰色眼球会ね。」
レオンは静かにため息を飲み込んだ。
「いいですね。」
「もう追いついてきましたか。」
リナが背嚢の紐を締めながら明るく言った。
「うん。」
「人気者だね。」
「この場合は、まったく嬉しくない種類の人気です。」
リリアは少し肩をこわばらせた。
「ずっとこうして張りついてくるのでしょうか?」
マヤが木から滑るように降りてきた。
「そもそも見失う気がない側みたいだね。」
「問題は、今後ろに二人いるだけじゃないってこと。」
セラの目が細くなった。
「前にもいるのか。」
マヤがうなずいた。
「正確には、前方の痕跡がきれいすぎる。」
「誰かが先に通って、足跡をわざとぼかしてある。」
レオンはそれを聞いて、背筋が少し冷えた。
後ろには追う者がいる。
前には先回りして道を整えた者がいる。
これはただの追跡ではなく、ゆっくり網を絞るやり方だった。
セラはしばらく、森と道と風向きを同時に見渡した。
そしてすぐ結論を出した。
「正面の道は捨てる。」
リリアが即座に反応した。
「左の尾根下へ降りれば、ずっと昔に炭を焼いていた跡地があります。」
「木は密ですが、地形が切れているので、追跡しやすい道ではありません。」
マヤがすぐ尋ねた。
「人が二人並んで通れる?」
「運搬台なら、ぎりぎり。」
「よし。」
「じゃあ、そこへ。」
レオンは心の中で思った。
はい。
ここまで来ると、楽な道が出てきたら、むしろ疑うべきだな。




