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第27話

マヤが息を吐き、半分悪態、半分笑いの顔になった。


「本当にしつこく驚かせてくれるね」


エリンは運搬枠を確認してから、ようやくレオンに近づいた。


「箱は無事」


「だから次はあなた」


セラもすでに彼のそばに膝をついていた。


「起きられるか」


レオンは少し考えた。


そして正直に言った。


「今は少し……」


「人間ではなく生地みたいですね」


リナがいなくてよかったと思えるほど正直な表現だった。


セラが片腕で彼を起こした。


レオンはよろめきながら、かろうじて立った。


彼の肋骨のあたりは狂ったように痛み、息を吸うたびどこかがきしんだ。


だが完全に折れた感じではなかった。


ひどくぶつけた程度。


痛いが歩ける。


非常に嫌な種類の大丈夫さ。


リリアが近づき、震える声で言った。


「ごめんなさい」


「また……」


レオンは息を整えてから笑った。


「違います」


「今回は私も少し予測して投げました」


「それがさらに変です」


「はい」


「私も認めます」


その時、マヤが丘の下を見て舌打ちした。


「感想会は後」


「あっち、また動いてる」


下の路地の闇の中に人影が見えた。


猟犬だけを送ったわけではなかった。


奴らは後を追ってきていた。


セラは即座に結論を出した。


「移動」


エリンが運搬枠をまた持ち上げた。


リリアは今度は迷わず、反対側の持ち手をつかんだ。


レオンも続けて手を伸ばそうとすると、エリンがその手の甲を叩いた。


「あなたは人から面倒を見て」


「私も人間ですが」


「今日は衝撃吸収材よ」


「ギルドで聞いて、ここでもまた聞くんですね」


マヤが笑った。


「おめでとう」


「正式な肩書きができたね」


セラが先頭に立ちながら短く言った。


「レオン」


「はい」


「よくやった」


その一言が、何かとなってレオンに刺さった。


不思議と、痛む肋骨の間に熱いものが染み込む感じだった。


レオンは少し目を見開き、やがて笑った。


「ありがとうございます」


「では、続けます」


「そうしろ」


彼女はとても淡々と答え、また前を見た。


だがその短いやり取りを見たリリアの眼差しが少し変わった。


怯えた依頼人の目ではなく、この奇妙なパーティがどうやって耐えているのかを少し理解した人の目。


彼らはまた動き出した。


丘の上の巡礼路までたどり着けば、最初の中継地点がある。


そこにはアデルが別に手を打っておいた廃礼拝堂がある。


わずかな間でも封印を整え直し、追跡の流れをもう一度断ち切れる場所。


問題は、そこへ着くまでに都市の外縁が完全に目を覚ますという点だった。


朝は少しずつ上がってきていた。


屋根の上に掛かった青い光が銀色に変わり、城壁の影が道を移し、遠い丘の向こうの雲の縁が溶けた硬貨のように光を食べ始めた。


闇は退きつつあったが、安全が来るわけではなかった。


むしろ光は追跡者にも道を与える。


レオンは歩きながら、ふと後ろを振り返った。


都市はだんだん遠ざかっていた。


曲がった屋根が重なった姿は、黒い波たちが互いに背を合わせているようで、その間の路地はまだ何かを隠したまま口を閉ざしていた。


ついさっきまでその中で追い、追われ、血を流し、転び、歯を食いしばっていたことが信じられないほど、都市の外見は穏やかだった。


世界はいつだってそうだ。


何事もなかったという顔が、あまりにうまい。


だから人は時々、そばにいる誰かの息遣いだけで今が本物だと確かめる。


前ではセラが歩いていた。


隣ではエリンとリリアが運搬枠を守っていた。


どこか上ではマヤが風を切って動いているだろう。


遠くではリナが囮の荷車で夜明けを騒がしくかき回しているはずだ。


レオンはそれを思い浮かべ、ふっと笑った。


「いいですね」


エリンが苛立たしげに横目で見た。


「今度はまた何が」


レオンは肩を少しすくめかけ、肋骨が痛んで顔をしかめた。


「あ、いえ」


「ただ……」


「今日もなかなか慌ただしいですね」


エリンはしばらく彼を見てから、ごく小さく言った。


「まだ始まったばかりよ」


その言葉は正しかった。


なぜなら、まさに次の瞬間、巡礼路の端にある廃礼拝堂の鐘楼の上で黒い旗が一つ、ゆっくりと広がったからだ。


風を受けてはためくその旗には、灰色の糸で縫い取られた目の文様があった。


リリアの顔が真っ白になった。


「あの文様……」


「封印庫を襲った者たちです」


マヤが屋根の代わりに木の枝の上から見下ろし、罵った。


「は」


「先に来てるね」


セラの歩みが止まった。


彼女は剣の柄に手を置いた。


朝の光が今まさに鞘の先を舐めていた。


そしてその光の中で、セラの横顔は奇妙なほど静かだった。


静かだからこそ、なお怖かった。


レオンは心の中で、とても静かに思った。


敵たちよ。


今回は本当に、触れてはいけない線に触れたな。


彼の目の前に最後の文言が浮かんだ。


【次回戦闘予告】 【場所:廃礼拝堂】 【状態:味方疲労蓄積、敵待ち伏せ完了、それでも退けない】 【参考:パーティリーダーはまだ怒っています】 【個人的感想:うん、あれはかなり怖いです】


レオンは唇の内側でつぶやいた。


「はい」


「私も分かっています」


そして夜明けは終わり、本当の朝が来る直前の戦いが彼らを待っていた。


廃礼拝堂は朝の光を受けても、少しも明るく見えなかった。

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