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第157話

「ただ、最後まで間違った場所にしがみついたまま、降りられなかった人だったのだと思いました」


レオンはしばらく何も言わなかった。


やがて、とても低く言った。


「はい」


「私も似ています」


リリアが慎重に尋ねた。


「レオンさんも……」


「まだ、何度も思い出されますか?」


レオンは笑おうとして、少し失敗した。


口元は上がったが、目はそうではなかった。


「かなり」


「正直に言うと、まだ整理できていません」


「腹も立ちましたし、怖くもありましたし、苛立ちもしましたし……」


「最後にはまた、妙に痛ましくもありました」


「だから、とても厄介な人です」


「死んでからまで」


リリアがその言葉に、ごく小さく笑った。


本当に小さな笑みだった。


だがその笑みには、無理に明るくなろうとする感じはなかった。


ただ、同じ名前を思い浮かべ、似たように痛んだことのある者同士だけが、ようやく共有できる種類の笑み。


レオンはゆっくり息を吐いた。


「私は今でも時々考えます」


「あの時、私がもっと何か言っていたら変わったのかと」


「変わったでしょうか?」


リリアの問いは柔らかかった。


反論ではなく、本当に一緒に考えてみようという問い。


レオンは少しの間窓の外を見た。


街の昼の光は澄んでいた。


それなのに、その明るさの外のどこかには、まだ地下室の匂いが残っているようだった。


「わかりません」


「おそらく変わらなかったでしょう」


「あの人は、あまりにも長く、あまりにも深く、間違った場所に縛られていましたから」


彼は指先で杯の表面の温かさを感じながら付け加えた。


「それでも、最後まで何でもない存在ではなかったということは、覚えておきたいです」


「敵だったことも事実ですが、最後までただの空っぽの殻だったわけではありませんから」


リリアはゆっくりうなずいた。


「はい」


「私も……」


「そのくらいは、つかんでいたかったんです」


彼女は少しの間言葉を選び、それからとても静かに付け加えた。


「それから、お墓も作りました」


レオンの視線がゆっくり上がった。


リリアは茶碗を置き、両手をきちんとそろえた。


「城の外の北の丘です」


「昔、北部の野の花がたくさん咲いていた場所です」


「立派にはできませんでした」


「今は片づけなければならないことが多すぎますから」


「それでも、名前もない土の山のままにはしておきたくありませんでした」


「叔父も許してくれましたし、ヘレナも黙って手を貸してくれました」


部屋の中がまた一度静かになった。


今回の沈黙は、ただ悲しいだけのものではなかった。


誰かが、とても遅れてでもふさわしい場所を得たという事実が、胸をさらにひりつかせる種類の沈黙。


リリアがとても低く言った。


「石も一つ立てました。華やかではありません。でも……風がよく通ります。一人で残しておくには、少しは寒くない場所だと思いました」


レオンは息をとてもゆっくり吸い込んだ。


すると肋骨が少し痛んだ。


だが不思議なことに、その痛みは今は煩わしさよりも現実感のようだった。


「そうですか」


彼はしばらくして、ようやくそう言った。


声はいつもより少し低かった。


「それならよかったです」


リリアは小さくうなずいた。


「はい」


「私も……」


「そう思おうとしています」


レオンは窓の外へ視線を向けた。


見えるはずもない北の丘を、ほんの少し思い浮かべようとする人のように。


乾いた草。


土の匂い。


風。


そして遅れて立てられた小さな石が一つ。


彼はふと笑った。


ごくわずかに。


「いつか行ってみます」


リリアが目を瞬かせた。


「お墓にですか?」


「はい」


レオンはうなずいた。


「今すぐには行けませんけど。体もこうですし、皆さんもまだ忙しいですし。それでも後で……本当に後ででも、一度は行ってみたいです。別に話したいことがあるわけではありません。ただ、行って立ってみたいとは思いますね」


リリアはその言葉を聞いて、しばらく答えられなかった。


やがてとてもゆっくり笑った。


今度は耳先が震えなかった。


代わりに目元の力が少し抜けた。


「いいと思います」


彼女が言った。


「マルセラも……たぶん、そういうのは嫌がらなかったと思います」


レオンはふっと笑った。


「嫌がりながらも、顔には出さなかったでしょうね」


「はい」


「きっとそうだったと思います」


しばしの静寂。


今度は息苦しくなかった。


マルセラという名前を部屋の中に出して、その先にわずかでも墓と丘と風のイメージを添えると、胸の上に乗っていた石の一つが、ほんの少し横へ転がったような気がした。


すべてがなくなったわけではない。


それでも前よりは息がしやすくなった。


レオンはふと笑って言った。


「いいですね」


リリアが目を瞬かせた。


「何がですか?」


「名前を口に出しても、以前のように腹の奥が全部ひっくり返るばかりではないところです」


「まだ複雑ではありますが……」


「少なくとも、ただ避けたい名前ではないようです」


リリアは茶碗を両手で包んだまま、とても静かに言った。


「はい」


「私もです」


彼女は一度息を整え、付け加えた。


「だから今日来たんです。書類のためでもありますけど……ただ、その話を知っている人の顔を一度見たかったんです。北部ではみんな忙しすぎて、その名前を出したら、かえって止まってしまいそうだったので」


レオンはゆっくり笑った。


「そうですか」


「なら私は、思ったより役に立つ患者だったのですね」


リリアも少し笑った。


「はい」


「かなり」


レオンは肩をすくめようとして、肋骨が痛んだので途中で止まった。


「いたた」


リリアがすぐに目を細めた。


「だからじっとしていなければならないんです」


「雰囲気がよくなると忘れてしまいます」


「忘れないでください」

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