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第147話

その答えで会議はほとんど終わった。


ほとんど。


なぜなら最後に、アデリアが帳簿の一番後ろのページを開いたからだ。


そこには手で書き足された短い一文があった。


古いインク、古い筆跡。


アデリアがそれを声に出して読んだ。


「生還者はたいてい英雄になれない」


リナはしばし口だけを開けた。


「どうして?」


アデリアは最後まで読んだ。


「長く耐えすぎる間に、英雄より先に彼らが擦り減るからだ」


今度は誰もすぐには言葉を出せなかった。


マヤは窓の外を見た。


エリンは目を閉じてから開いた。


セラは帳簿を見下ろした。


リナは唇を閉じた。


その一文は、レオンという名前の横に置きたくない言葉だった。


だからマヤが先に、歪んだ笑みを浮かべた。


「なら、擦り減らないようにすればいいでしょ」


アデリアが目を上げた。


マヤは肩をすくめた。


「レオンに英雄になれって意味じゃないよ」


「ただ、少なくとも擦り減って消える方には置かないってこと」


リナがすぐにうなずいた。


「そうだよ」


「あの子、変な顔で長生きしなきゃ」


エリンも小さくつぶやいた。


「同感」


「面倒だけど同感だわ」


セラは帳簿を閉じた。


ぱたん。


その音は小さかったが、結論のようだった。


「レオンを彼らと同じ結末には置かない」


ごく短い宣言。


だがその言葉が、部屋のどの文よりもはっきりしていた。


ブラムがその言葉の上に、ごく低く付け加えた。


「そして生きていられるようにする」


「あいつが自分のクラスを間違って使う前にな」


アデリアはそれを聞いて書類をまとめた。


「いい」


「それを前提に動く」


会議はそこで終わった。


椅子が引かれる音。


灯りが揺れる音。


疲れた人々がようやく息を吐く音。


リナが真っ先に扉の方へ駆け出した。


「私、下に降りてレオンの顔見てくる」


エリンが後ろから止めた。


「今起こしたらレオンは死ぬわよ」


「起こさない!」


「ただ見るだけ!」


「そっちの方が怖いわね」


マヤは笑いながら窓を閉めた。


アデリアは帳簿を再び封印用の革紐で縛った。


その手つきは少し重くなっていた。


セラは最後まで席に残った。


アデリアが彼女を見て尋ねた。


「何を考えている」


セラは少しの間黙っていた。


やがてごく低く答えた。


「レオンがこれを聞けば、まず自分より私たちを心配しそうだ」


マヤがドアノブにもたれたまま、ふっと笑った。


「やりかねないね」


エリンもうなずいた。


「間違いないわ」


リナは不満げに言った。


「そうなりそう」


「ばかみたい」


セラはほんの少しだけ口元を上げた。


本当に気づかれないほどに。


「だからまだ言わない」


それは会議室に残らなかった。


扉が開いて閉まり、廊下の闇へ静かに流れ出ていった。


下の階の休憩室は暖かかった。


薬草の匂いと木の匂い、かすかなスープの匂いが残っていた。


灯りは低く落としてあり、窓の隙間から入る夜気は薄かった。


レオンはベッドに横たわっていた。


片腕は布団の外に出ていて、包帯を巻かれた肩が灯りの下で白く浮いていた。


表情は思ったより穏やかだった。


本当に久しぶりに、何も掴んでいない顔で眠っていた。


セラは扉のそばに少しの間立った。


レオンは知らないだろう。


自分のいない場所でどんな話が交わされたのか。


自分がどれほど面倒で、どれほど危険で、どれほど厄介な存在として分類されたのか。


そして同時に、


どれほど生き残らせるべき側へ結論づけられたのかも。


セラはベッド脇の椅子を引き寄せて座った。


静かに。


とても静かに。


窓の外の街の闇は、まだすべてほどけてはいなかった。


屋根の上にかかった夜はゆっくり冷めていて、路地は遠い海のさざ波のように黒い筋を揺らしていた。


だがその下のどこかで、夜明けは確かに来ていた。


まだ遠くても、まだ白んでいなくても、それでも必ず来る光。


言葉は明日でいい。


今日はまず、生きていることを確かめればよかった。


それで十分な夜もある。


そしてギルドの長い夜は、そうしてごく少しずつ終わりへ滑っていった。




朝のギルドは、夜とは別の意味で騒がしかった。


夜のギルドが鞘の中に辛うじて押し込めた鉄片だとすれば、朝のギルドはその鞘をまるごとひっくり返した工具箱に近かった。


玄関はすでに人で半分ほど塞がっており、受付台の前では依頼書と罵声とあくびが一緒に絡み合っていた。


床を踏んでいく足音は、まるで誰かが石床の上に乾いた豆を延々とこぼしているように途切れなかった。


窓の外の街は明るかった。


屋根は雨に一度洗われた鉄板のように冷たく光り、路地は夜通し抱えていた影を隅々まで吐き出した後なので、やけに疲れて見えた。


人の暮らす匂い、荷車の車輪の匂い、朝のスープの匂い、寝ぼけた兵士の汗の匂いが、ギルドの扉の隙間ごとに押し寄せていた。


そしてそんな朝、レオンは死人のように眠ってから、ようやく生き返った顔で目を開けた。


身体は生きているのに、気分は半分ほど死んでいた。


「あ」


彼が最初に言ったのはそれだった。


短く、正直で、まったく品がなかった。


なぜなら身体を少し動かすだけで、あちこちから抗議が上がったからだ。


肩はまだ疼き、脇腹は大きく息を吸うとすぐ悲鳴を上げた。


腕を持ち上げると、筋肉が寝坊したところを無理やり起こされた人間のように軋んだ。


奇跡的に生きている状態と、平気な状態は違う。

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