トンちゃんと練習
それからトンちゃんに、いろいろ聞いてみた
トンちゃんが玉のとき、触れた手の、傷からでていた血でDNA登録、魔力登録され主になったそうだ。
アーマーの基本的な形状は何種類かあるそうで、変えられるそうだ、
今の形状は西洋甲冑に近い感じだ。
アーマー(鎧)は液体金属のような物でできてはいるがそれだけでも、そうとう頑丈なのだが、魔力によって形を変えることも硬くすることも出来るそうだ。
(魔力があるってことは、魔法もあるのかな)
魔力はほとんどの生物がもっているそうで魔法もあるそうでワクワクしてくる。
ここが何処かとか外のこととかはわからないそうだ、トンちゃんの記憶(記録)がある時から1万年以上すぎているそうで最初からずっとここにいたそうだ。
(ずっとここに1人でいたと思うと淋しすぎだ、自分だったら心がこわれているだろう、事実ここまでの間ものすごく心細かったので出会えた事がすごくうれしい事で、それにとても心強かった、トンちゃんとの出会いでは、涙が出そうになった)
ある程度の情報も最初からもっているそうで、魔物もいるそうだが今の生態系がどうなっているかは分からないそうだ。
ここにいても仕方がない、地上に出て人のいる所まで行かなければ。
「トンちゃん外に出る出口はないの?」
「申し訳ありません、わかりませんが祭壇の右側に壁から不自然な出っ張りがあります、何かのスイッチではないかと推測されます」
見てみると言ったとおりですぐに見つかる
不安だが押してみる。
『ゴゴゴゴゴゴ』
ひと1人通れるくらいの通路が現れる。
注意深く通り抜ける。
明るい。
通路をぬけると幅が4〜5メートルはありそうな広い通路が現れる、壁には松明の篝火がたいてある。
こんな誰もいなさそうな所に?
ここはダンジョン? 石造りのレンガ壁が所々崩れている、相当な年月が経っていそうだ。
なにがあるか分からない魔物がいるかもしれない、慎重に行動する。
トンちゃんにはオートマッピング機能があったので兜の前面に映しだしてもらう。
マップを肉眼と見比べながら進んで行く、突き当りだ、右か左かどちらに行こうか迷っていると、
「主、探索、索敵のサーチの魔法を使ったらいかがでしょうか」
トンちゃんからの突然の提案。
「今ナントオッシャイマシタカ? サーチの魔法をつかったら? 魔法がつかえるの?」
「はい、失礼でしたが主を鑑定させていただきました、その結果、主のレベルは高くサーチの魔法が使えます」
「レベルとかあったんだ、そっかー魔法が使えるんだー」
「でもその前にその主という呼び方変えてくれない、なんか違うんだよね」
「ではなんとお呼びしたらよろしいでしょうか」
(ん〜、呼び名か〜、どうしようかなユキオそのままでいいかな、あっ! いま女になっているんだった、だったら……)
「ユキ、ユキって呼んでくれるかな」
「ユキですか、わかりました、ですが主を呼び捨てには出来ません、ユキ様と呼ばせていただきます」
「まあいいか、じゃあそれでお願いするね、それと魔法、魔法ってどうやって使うか分かる? 教えてくれるとうれしいんだけど」
「わかりました、僭越ながら魔法の使い方を説明いたします、まず体内にめぐっている魔力を感じるところから始めます」
目をつぶって体内の魔力を感じてみる
これかな?
「血液のようにめぐっている魔力を感じられたでしょうか、そうしたら使いたい魔法の種類を思い浮かべてください、火の魔法なら火、水の魔法なら水、土なら土というように使いたい魔法の種類を思い、どのような魔法にするかイメージして下さい」
いきなり火の魔法は危なそうなので土をイメージしてみる
「そして手に意識を集中して感じた魔力をイメージした魔法にして押し出すようにすると魔法が使えるようになります」
土の球をイメージして魔力を土の球に変えるようにして押し出す!
「ストーンボール」
「やった、出来たよ本当に出来た」
土の球が勢いよく飛んで行き壁にめり込む。
「おめでとうございます」
「あれっ、呪文、詠唱とかは?」
「ユキ様はレベルが高いので、この程度の魔法なら無詠唱でも使えます」
そうなんだ、でもレベルが高いってどうなっているんだろ、チートなのかな?
「レベルが高いってどうしてなのかな、分からないんだけど」
「私もわかりませんがユキ様が現れる少し前に強力な魔力が消えた事を察知していましたそれと何か関係があるのではないでしょうか」
「強力な魔力、きょうりょく? もしかしてあの巨人のことかな、トンちゃんと出会う前に巨人と一緒に崖に落ちたんだけど」
「おそらくはそれでしょう、ユキ様が巨人を倒した事になったのでしょう」
それで倒した事になるんだ、なんにもしなかったんだけど。
「サーチなどの魔法はイメージして魔法名を唱えると使用できます、何回も使い、なれて熟練の域までいくとイメージしただけで無詠唱で使用出来るようになれます」
さっそくやってみる。
「サーチ」
言ってみる、すると目の前にモニターの様な画面が現れるそこに右に赤い点が3つ映し出されている。
「ユキ様の魔法は私の兜と連動しているので、兜の内側に映し出されます」
(これなら他の人に魔法を使ったかどうかわからないし、明かりに敵が気づく事もない)
「この赤い点は何?」
「赤い点は敵を表し、青い点ならば味方を表します、一度戦った相手ならば名称も標示されます」
「敵か味方かまでわかるのか、すごいね」
曲がり角からのぞいて見る
4、50メートル先に犬がいる
「犬?」
「ウルフです」
「凶暴そうだね、でもどうしよう、この角から出ればどちらに行こうと確実にみつかる、どこかに行ってくれないかな」
「ユキ様、ユキ様のレベルならばウルフなど相手ではありません、それに加えて、私を着用している事により、かすり傷1つつけられることはありません」
戦えば完全勝利するみたいだけど、今はゲームじゃなくて現実、いままで一度も戦った事もないし、怖いし、相手を倒すのか……
(ああ 、相手は魔物か、なら倒してもいいのかな)
ゴトッ、ガラガラガラガラ
手をついていた壁の一部が崩れ落ちた。
ウルフがこちらに気づき向かって来る。
(やばい、やばい、やばい)
10秒もたたずにやって来て襲いかかってくる、考えるひまもなく一匹に腕をかまれる痛くない、トンちゃん(鎧)のおかげだ、腕をかんだままのウルフをそのままに腕を振り上げ地面にたたきつける。
流血したウルフは、ピクリとも動かない。
一撃で倒してしまった。
他の2匹も襲ってくる、持っていた剣で応戦する。
自分でも信じられない早さで2匹を斬り倒した。
ゲームは好きでやっていたが現実で魔物を倒せるなんて、これはトンちゃんのおかげだな、そう思うと気が楽になった、トンちゃんにサポートしてもらえば敵も怖くない。
そんな調子で、何回か戦闘を繰り返していく、だんだん戦闘にもなれて、スムーズに敵を倒せるようになっていった。
自分でも驚いたが、初級の攻撃魔法を思いのままに使いこなせる様になっていた。
ゲームとやる事はだいたい同じでどの方向に魔法を放つか、なんの魔法を使うか考え放つ、魔法はある程度、敵を追尾している、しかも、無詠唱で使えるようになっていた。
すべてやる事が遅いので、申し訳ありません。




